2015年1月2日金曜日

三潭印月 西湖十景 ★★★


同行ご夫妻の旦那さんの体調も少し良さげになってきたということで、今日から本格的に西湖周辺を散策することにする。一昨日に杭州の市内で自転車を自由に借りられるというカードを用意しておいてくれた為に、船と徒歩と自転車で状況によって使い分けていきましょうと出発する。

西湖を語るときに必ずセットとして語られるのが「西湖十景(せいこじっけい、Xihu Shi Jing )」。西湖周辺の特に美しい10つの風景ということである。具体的には康熙帝が1699年に杭州を訪れたときに十景を題して碑に刻んだとされているようである。

西湖十景

そんな訳でせっかく杭州に来て西湖周辺に宿泊しているのだからと、今日から西湖周辺を巡り、西湖十景もその中で見ていくことにする。そのスタートとして選んだのが、西湖十景の中でもかなり知名度で言えば上位に来るであろうこの「三潭印月(三潭印月)」 。

⑨「三潭印月(三潭印月)」 (さんたんいんげつ、sān tán yìn yuè)
西湖の中心には西湖三島と言われる三つの小さな島が浮いている。湖心亭、阮公と小瀛州である。その中でも最大の島が小瀛州(しょうえいしゅう)であり、島の中にさらに池があるそこそこの規模の島である。その島の南側、島の外の湖の中に三つの燈篭が立ててあり、中秋の名月の日にはこの燈篭に火が灯され、燈篭と月の灯りが共に湖に写りこむ風景をさしているという。

清清しい朝の西湖の辺を歩き、蘇堤(苏堤)の脇にあるボート乗り場に到着し、ルートを確認して水上ボートのチケットを購入する。この料金がお一人なんと55元(約1000円)とかなり高額。このチケットを買うとボートに乗れる数の乗客が集まるか、それとも20分したらボートがでる仕組みになっているらしい。このチケットで中央の小瀛州(しょうえいしゅう)までいけて、そこからもう一度ボートにのってどこの乗り場まででも渡れるシステムになっているようである。

10人乗り程度のこじんまりとしたボートに乗り込み暫くまっていると、中国人観光客の集団が乗り込んできて出発。船体が水に沈みこみ、ほぼ目線の高さに穏やかな西湖の湖面を捉えることになる。蘇堤(苏堤)の6つの石橋の一つをくぐり、西湖の中心部へ。進む船の速度と共に、次々へと風景が豊かに変化していく。

右手には自然に縁を与えるかのように直線に伸びる蘇堤(苏堤)とその脇に垂れる様に立ち並ぶ柳の木。中央の3島の置くには雷峰塔が聳える南岸。東には有名な龍井茶(龙井茶、ろんじんちゃ)の茶畑が並ぶ山々の姿などなど。あっちを見たりこっちを見たりと「さすがは西湖・・・」と納得してしまう美しい風景に囲まれることになる。

そんなこんなで15分もすれば到着する中央の島。「三潭印月(三潭印月)」と言われても、それが何を指しているのかまではしっかりと予習をしてくる時間などなく、4人揃ってなんとなしに人の流れに沿う様に島の中心へ。田の字型になっている今内部の池を眺め、「4つの池なのに三潭印月はおかしくないか?」と疑問を持ちつつ、「どこかに中国の1元札の絵柄になっている3つの燈篭があるはずだ」という以前ここに来たことがあるという同行ご夫妻の旦那さんの記憶を辿りながら島の外周を南に向かって歩いていく。

そうするとやたらと人だかりになっている場所を見つけ、「間違いない」と寄っていくと、島の外の湖の中に確かに3つの燈篭が見ている。その構図を1元札と確かめながらお決まりの写真を撮りながらも、「潭 tán」というのは、淵(ふち)や水たまりの意味なので、3つの池と、そこに「印 yìn」写された月の姿の筈であり、英語の訳が「Three pools mirroring the moon」と言われるように、やはりどこかに3つの池があるはずだ「という同行者の意見を聞きながら、暫く島を散策し、再び船に乗り次なる目的地の「花港観魚(花港观鱼)」へと向かうことにする。




























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