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2015年11月12日木曜日

コンサート 「Myung-whun Chung and Staatskapelle Dresden」 NCPA 2015 ★★★

チョン・ミョンフン (Chung Myung-Whun)
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Programme

Piano Concerto No.23 in A major , K. 488
    Soloist: Myung-Whun Chung, Klavier

Mozart 

- Intermission - 

Symphony No.4 in G Major
    Ⅰ. Bedachtig. Nicht eilen—Recht gemachlich
    Ⅱ. In gemachlicher Bewegung; ohne Hast
    Ⅲ. Ruhevoll, poco Adagio 
    Ⅳ. Sehr behaglich 
    (Soprano: Hanna-Elisabeth Muller) 

Mahler 
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昨年に続きチョン・ミョンフン(Chung Myung-Whun 鄭明勳)の指揮するコンサートということで、これは見逃せないとかなりの高額であったが、思い切って購入したチケット。

ピアニストであり優れた指揮者でもあるチョン・ミョンフンであるが、昨年のコンサートは指揮者としての姿だけを見るに留まったが、今回はピアニストとしても演奏も行うということで非常に楽しみにしていたコンサートである。

チョン音楽一家のファンだと知っている韓国人のスタッフから贈られたCDをいつも移動の際に聴きながら深い眠りに落ちているので、その生の演奏が聴けるのに興奮してコンサートホールへと向かう。

前半は一部のオーケストラを従えてモーツァルトのピアノ。非常にリラックスした様子で登場したミョンフンは、何気ない様子でピアノ椅子に腰をかけ、オーケストラに向かって無造作に手を振り上げる。何とも楽しげに、まるでリビングルームでくつろいでいるかの様子。

そしてふと身体を反転させ、鍵盤に指をそえて開始された演奏は、まさに彼の名声を納得させる流石と思わせるに十分なもの。流れるようにモーツァルトの音色がピアノから飛び出し、ふわりとコンサートホールを漂って様々な座席に届く様子が糸の様に見えるかのような体験。素晴らしい。本当に素晴らしい。

素晴らしいだけに普段の習性も助け、抗う意志にも関わらず、アルファ波に完全に呑み込まれ、これは楽しまなければ・・・という遠い声を感じながらも深い眠りの中に落ちていく・・・そんなまどろみの中で過ごした前半のお陰で後半は意識もスッキリし演奏に集中する。

後半はソプラノにハンナ=エリザベス・ミューラー(Hanna-Elisabeth Müller)を迎えてグスタフ・マーラー(Gustav Mahler)の交響曲。フル・オーケストラとなり、タクトを振るのを楽しんでいるような指揮者としてのミョンフン。その横でじっと前を見据えてピクリとも動かずまるでアスリートの様な雰囲気を醸し出すソプラノ。

カーテンコールで鳴り止まない拍手を浴びてお辞儀をするミョンフンを姿を見ながら、こちらもかなりの満足度に包まれつつ、それでもやはり前半の彼のピアノの演奏が何といっても素晴らしかったなと、今度は自分で久々にCDを購入してみようと思いながら会場を後にする。
ハンナ=エリザベス・ミューラー(Hanna-Elisabeth Müller)
アマデウス・モーツァルト( Amadeus Mozart)
グスタフ・マーラー(Gustav Mahler)

2015年10月7日水曜日

コンサート 「ハンヌ・リントゥ指揮シベリウス生誕150年記念」 すみだトリフォニーホール 2015 ★★★

ハンヌ・リントゥ(Hannu Lintu)
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前半
交響曲第3番 ハ長調 Op. 52 (Symphonie Nr 3)
交響曲第4番 イ短調 Op. 63 (Symphonie Nr 4)

後半
交響曲第2番 ニ長調 Op. 43 (Symphonie Nr 2)
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音響設計の豊田さんに誘っていただき、すみだトリフォニーホールにて行われるコンサートに妻とそろって足を運ぶ。

今年はフィンランド出身の作曲家であるジャン・シベリウス(Jean Sibelius)の生誕150周年ということで、同じくフィンランド出身の指揮者であるハンヌ・リントゥ(Hannu Lintu)を招待して、シベリウスの作品を演奏するというもの。その初日に当たる今夜はリントゥが新日本フィルハーモニーを指揮するもの。

豊田さんのご友人の音楽通のご夫婦ともご一緒させていただき、「今夜はアルファ波にやられて寝てしまわないように気をつけよう・・・」と意識を集中して聞き入っていると、その名は良く聞いていたが、しっかりと曲を聴いていたなっただけで、「あれ、この曲知ってるな」というメロディが多く演奏され、非常に迫力のある前半。

幕間に豊田さんにつれていただき、ホール内のあちらこちらの席にいき、それぞれの場所での音響の効果とその原因、そして舞台への視線の状況など、設計に関わった、そしてその後も長い年月このホールに関わってきたプロフェッショナルの経験と言葉によって、非常に濃密な知識を教えていただいた。

演奏終了後、「挨拶に行きましょう」という豊田さんに連れられて、バックステージの指揮者の部屋へと伺い、昨日も一緒にお寿司を食べていたというリントゥに早速今日の演奏の感想を伝えている豊田さんの姿に、世界の一線で活躍し続ける理由を垣間見た気がする。

現在手がけているコンサート・ホールの話をし、いつかそこで演奏をしてもらい、それを鑑賞するのを楽しみにしていると挨拶をして、ホールを後にし、5人そろって近くの居酒屋へと場所を移し、これもコンサートに足を運ぶ大きな楽しみの一つである、時間を共有した人との感想の言い合いに花を咲かせながら、おいしいお酒を酌み交わすことにする。
ジャン・シベリウス(Jean Sibelius)

2015年1月24日土曜日

オペラ 「アイーダ」 NCPA 2014 ★★★★★

久々に足を運ぶオペラハウス。今日は朝からオフィスに出て作業を進め、夕方から一緒にオペラを観に行くメンターご夫妻の家で早めの夕食をご馳走になり、彼らの中国語の先生と4人で車でオペラハウスへと向かう。

「アイーダ」はオペラ初心者の自分でも知っているくらいメジャーなオペラの演目。ジュゼッペ・ヴェルディ(Giuseppe Verdi)による作曲で、1871年に初演された140年以上もの歴史をもつオペラである。

メンターによれば、人間の根源的な悩みを描いているから非常に分かりやすいし、また入り込みやすい演目だという。その話の通り、古代エジプト時代のエジプトとエチオピアの争いの間で、恋に落ちながらも祖国を思う男女の姿を描きだす。

いつもどおり第1幕は努力の甲斐なく、あっさりとアルファ波にやられて完全に眠りに落ちながら薄めで舞台を追う形となり、幕間の15分の休憩でなんとか眠気を吹き飛ばし、そこからが勝負とばかりに集中する。

何でもこのオペラのために、ズービン・メータ(Zubin Mehta)というインド出身の世界的な指揮者を招待し、イタリアからセットと衣装のスペシャリストを呼び寄せ、膨大な費用を投入して容易されたこの北京での「アイーダ」。壮大な物語と音楽と反響しあうように、素晴らしいオペラ体験となったのは間違いない。恐らく自分の今まで観たオペラの中で、一番の舞台であったと言えるであろう。

エジプトに奴隷として拘束されているエチオピアの王女であるアイーダ(Aida)役には、現在世界でアイーダを演じされえたら3本の指に入るといわれている、フイ・ハ(Hui He、和慧)。その恋人である若きエジプトの将軍であるラダメス(Radames)にはスペイン人のJorge de Leon。アイーダの恋敵でありエジプトの王女であるアムネリス(Amneris)にはロシア人のMarina Prudenskaya。

壮大なコーラスで歌われる有名なの「凱旋行進曲」など、ところどころに「あ、この曲、アイーダの曲だったんだ」と思われる曲も盛りだくさんで、今後チャンピオンズリーグを観るときにはアイーダを思い出さずにいられないと思いながら観劇を楽しむ。


ズービン・メータ(Zubin Mehta)
フイ・ハ(Hui He、和慧)
Jorge de Leon
Marina Prudenskaya
ヴェルディ

2014年12月7日日曜日

コンサート 「Ivo Pogorelich Piano Recital」 NCPA 2014 ★

イーヴォ・ポゴレリチ  Ivo Pogorelich 

このまま行けば、今年最後のコンサートとなる今夜のピアノ・リサイタル。いつもの様にメンターに薦められるままに購入した今夜のチケット。当日になってやっと予習を始め、どんなピアニストかとプログラムに目を通して夜に備えることにする。

今夜の主役のピアニスト、イーヴォ・ポゴレリチ(Ivo Pogorelich)は、メンター曰く、現在活躍するピアニストの中でもかなり重要な一人であるという。1958年、クロアチアの首都であるベオグラード生まれの56歳。ロシアに渡り、ピアノの師である年上のアリザ・ケゼラーゼと結婚し、更に才能を開花させ、世界的なピアニストとして活躍するという。

なんら予備知識を持たずに臨んだ演奏だが、前半を終えてメンター夫妻をホールで合流し、感想を言うあう時に、「あまりに強弱の差が激しく、鍵盤を強く打ち付けるので、落ち着いて楽しめる演奏というよりも、緊張してビクビクしながら聴く感じだね」と言い合っていたが、なんと後半のストラヴィンスキーの演奏の途中で、ピアノ線が切れてしまったということで、急遽最後のブラームスの前に予備のピアノが舞台下からせり上がってきて設置されるというアクシデントもあり、観客席の空気もどこか「あまりに強く叩くからだよ・・・」という声がどこかから聞こえてきそうな・・・

帰宅後あらためて調べてみると、やはり「弱音指定の箇所を強打するなど型破りなことでも知られる」と書かれており、「なるほど」となぜか納得してしまう。それでも前半のリストとシューマンでは、俗世からクラシックの世界へ身体を馴染ませる為にどうしても必要な移行期間としてアルファ波に包まれてすっかり眠りの中へ。周囲を見てみても、やはり同じように抵抗することも出来ずにいびきをかきながらウツラウツラとしている男性客の姿も。

まずは1886年、ハンガリー生まれの作曲家でありピアニストであるフランツ・リスト(Franz Liszt)の「ダンテを読んで(After a Reading of Dante Fantasia quasi sonata in d minor)」。

続いてドイツ人作曲家のロベルト・シューマン(Robert Schumann)の「幻想曲 ハ長調 Op. 17(Fantasie for Piano in C major, Op. 17)」。この二曲の前半だけで1時間近く演奏しており、途中からアルファ波の呪縛も解け、曲に集中することができる。コンサートの前半で眠りに落ちると、いつも悩まされている偏頭痛もなんだか楽になったような気がし、少しだけ身体が軽くなって後半を迎えることが出来る。


そんな風に向かえた休憩時間。階下のカフェ前でいつもどおりメンター夫妻に合流し、前半の感想をあーだこーだと話し合う。そんなこんなしているうちに「ゴーン」と後半の始まりを知らせる合図が。

後半の一曲目は昨年末に良く聞いたロシアの作曲家イーゴリ・ストラヴィンスキー(Igor Stravinsky)の「ペトルーシュカ(Petrushka for Piano, three movements)」 。ちなみにペトルーシュカ(ピョートルの愛称)とは、ロシア版のピノキオのことだという。

そしてピアノ線が切れ、観客席がざわつく中断の後に演奏されたのが最後の曲は1833年生まれのドイツ人作曲家、ヨハネス・ブラームス(Johannes Brahms)の「パガニーニの主題による変奏曲(Variations on a Theme of Niccolò Paganini in A minor, Op. 35)」。こちらはどこかの広告か何かで聞いたことのあると思える曲で、周囲を見渡してもやっと心地良くリズムに合わせて身体を揺らしている人の姿を視界に捉えることができるほど、有名な曲である。

演奏を終えると、数度のカーテンコールと繰り返すが、今日はピアノ線の切断というアクシデントもあり時間が長引いてしまったせいもあるのかアンコールの演奏は無しのよう。会場をでて時計を見ると既に夜の22時を回っている。

帰り道なので、車で家まで送っていくメンター夫妻と落ち合って、「コンサートというよりはコンテストで必要以上の強弱をつけた脅迫的な演奏が少々痛々しかった」などと勝手な感想を述べながら、来年はどんな演奏に出会い、どれだけ心地良いアルファ波に包まれることができるだろうかと想像を膨らませながら、夜の街へと車を走らせることにする。

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Programme  
 After a Reading of Dante Fantasia quasi sonata in d minor Liszt
 Years of Pilgrimage, No. 7 II G 161 2nd Year: Italy 1858 Liszt
 Fantasie for Piano in C major, Op. 17 Schumann
   
 ——Intermission——  
 Petrushka for Piano, three movements Stravinsky
 Variations on a Theme of Niccolò Paganini in A minor, Op. 35 Brahms
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フランツ・リスト Franz Liszt
ロベルト・シューマン Robert Schumann
イーゴリ・ストラヴィンスキー Igor Stravinsky
ヨハネス・ブラームス  Johannes Brahms


2014年5月24日土曜日

オペラ 「イル・トロヴァトーレ Il Trovatore」 NCPA 2014 ★★★★


最近二回続けて購入しておいたオペラが、仕事が終わらず観にいけなかったために、何としても今回は・・・と気合を入れて会場に向かったオペラ。

恐らく今まで見た中で一番良かったオペラとなったかもしれない。恐らく多くの舞台を見ているメンター夫妻にとっては、あまりよくないプロダクションだというのかも知れないが、まだまだ素人の域を出ない自分にとっては、舞台と衣装と役者の歌声によって何度も身体がゾクゾクする瞬間を感じることが出来た。

今回は前回ほど仕事が立て込んでいなかったこともあり、開幕前にオフィス近くの中華料理屋で好物の辣子鸡とビールをいただいていたので、第一幕は完全に睡魔に負けてしまう。3階席の最後部で、少しでも身体を平行に出来るようにと足を投げ出しながら、楽な体勢を探しながら横目で舞台を追う。

恐らく少なく無い人がオペラの発するアルファ波によって眠気に抵抗することが出来ないのだろうと想像するので、幾つかのシートをもうフラットに出来るような仕様にすればいいのに、という訳の分からない思いを巡らしながら普段の生活では感じることの出来ないリラックスを身体中で感じながら一幕を終える。

なんといっても主演の男の役者が素晴らしい。恐らく声量でいったら、他の役者のほうが素晴らしかったり、テクニック的にはうぐれていたりするのだろうが、この主役の歌声はなんとも心に響く。そして会場も盛り上がる。

ヒロインもそのビブラートや声量は、主演に勝るとも劣らぬ技量なのだろうということは、自分でもなんとなく分かるが、それはあくまでも技術の一部。技に思えてしまう。如何にも「どう、私凄いでしょ?」と言わんばかりに聞こえてくるが、どうも響いてこない。これだけの役者がそれぞれの見せ場を繰り広げるが、それでも会場が「ブラボー!」と送る役者は決まっている。それが舞台芸術の面白さなんだろうと思わずにいられない。

幕間の20分の間に、目覚めの為にとレモンのアイスを食べてみると、急に腹痛を感じ、トイレに駆け込むことになる。しかしトイレの中では中国人が電話をしていて、一向に出てくる様子はない。腹を立てながら、しょうがないので一つ下の解へと向かう。損なこんなをしていたら、後半が始まってしまい、暗闇の中を足元を気にしながら席へと戻る。

その後半が特に良かったかと思われる。ストーリー時代は何度も複雑なので追いきれなかったが、舞台セットも美しく、衣装も綺麗である。恐らく過剰な演出だったところもあるのだろうが、それも含め気持ちを向上させてくれる都市の文化だと思わせてくれるに十分である。日常では感じられない高揚感。フワフワした気持ちを感じて家路に着く。それが巨大都市のみが持つことを塗るされる文化施設の魅力。

「イル・トロヴァトーレ(Il Trovatore )」はヴェルディがが作曲したオペラであり、ヴェルディがの中期の傑作の一つとして数えられている。日本語訳は「吟遊詩人」。幼い頃にゲームのファイナルファンタジーでこの言葉に出会った頃は、一体何が凄いのか良く分からない職業だと思っていたが、こうして舞台で見るとこのオペラに相応しい魅惑的な職業名だと思ってしまう。

こうして今夜も少しだけフワフワした高揚感を感じ、来た時よりも少しだけ身体を軽く感じながら家路につくことにする。




Lu Jia
ヴェルディ

2014年2月23日日曜日

コンサート 「Gürzenich Orchestra Cologne Concert」 NCPA 2013 ★★

久しぶりのコンサート。妻と一緒に早めの夕食を済ませ、スクーターでオペラハウスへ。いつも通りメンター夫妻と合流し、互いの席を確認する。

今回のオーケストラはドイツのケルンを拠点とするギュルツェニヒ管弦楽団(Gürzenich Orchestra Köln)。そしてそれを率いるのは指揮者のマークス・ステンツ (Markus Stenz)。

そして今回のゲストは、ドイツのクラリネット奏者であるザビーネ・マイヤー(Sabine Meyer)。1959年生まれというから現在55歳。とてもそうは見えない若々しさ。音楽家には我々と違った時間が流れているのだろうと想像する。

プログラムはザビーネ・マイヤーをゲストとして招いた前半にアマデウス・モーツァルト( Amadeus Mozart)作曲の『クラリネット協奏曲イ長調K.622』(Clarinet Concerto in A major, K. 622)。

Clarinet Concerto in A major, K. 622 Wolfgang Amadeus Mozart
  1. Allegro  
  2. Adagio  
  3. Rondo: Allegro  
   Clarinet: Sabine Mayer  

1791年に作曲されたクラリネットと管弦楽のための協奏曲であり、モーツァルトの中でもかなりの人気曲ということである。ちなみにモーツァルトが作曲した唯一のクラリネットの為の協奏曲ということで、ゲストのクラリネット奏者に合わせての選曲ということだろう。

幕間を入れて後半は、リヒャルト・シュトラウス(Richard Strauss)作曲の『アルプス交響曲』(An Alpine Symphony)。モーツァルトを崇敬していたというシュトラウスなので、モーツァルトからシュトラウスという音楽的繋がりも楽しめる構成になっている。

An Alpine Symphony(アルプス交響曲), Op. 64 
  1.  Nacht (Night)  
  2.  Sonnenaufgang (Sunrise)  
  3.  Der Anstieg (The Ascent)  
  4.  Eintritt in den Wald (Entry into the Wood)  
  5.  Wanderung neben dem Bache (Wandering by the Stream)  
  6.  Am Wasserfall (At the Waterfall)  
  7.  Erscheinung (Apparition)  
  8.  Auf blumigen Wiesen (On Flowering Meadows)  
  9.  Auf der Alm (On the Alpine Pasture)  
  10. Durch Dickicht und Gestrupp auf Irrwegen  
        (Straying through Thicket and Undergrowth)  
  11. Auf dem Gletscher (On the Glacier)  
  12. Gefahrvolle Augenblicke (Dangerous Moments)  
  13. Auf dem Gipfel (On the Summit)  
  14. Vision (Vision)  
  15. Nebel steigen auf (Mists rise)  
  16. Die Sonne verdustert sich allmahlich  
        (The Sun gradually darkens)  
  17. Elegie(Elegy)  
  18. Stille vor der Sturm (Calm before the Storm)  
  19. Gewitter und Sturm, Abstieg  
        (Thunder and Storm, Descent)  
  20. Sonnenuntergang (Sunset)  
  21. Ausklang (Final Sounds)  
  22. Nacht (Night)

いつもの通り演奏開始と共にどっぷりとアルファ波に引き込まれ、横から冷たい視線を投げてくる妻の視線を感じながらも睡魔と柔らかなる格闘をしながら演奏に身を任せる。二階のサイド席なので、オーケストラを上から見下ろす形になり、チェロ奏者の中になんだか日本人っぽい男性がいるのを見つける。

後々調べると、中国人のチェリストだということが分かる。その演奏している姿を見ながら、恐らく小さい頃から国ではもの凄い才能を認められ、音楽の本場のヨーロッパに渡り、そこでも認められながら、どこかで自らの居場所を探していったのだろうと想像する。恐らく国に帰るか、それともそこで生活を続けるのか、様々な葛藤を抱えながらも今を過ごしているのだろうと勝手な想像が現実と眠りの狭間で持ち上がってくる。

演奏終了後のカーテンコールがとにかく長いのにやや疲れ気味になりながら、やっと始まったアンコールは「スターウォーズ」のテーマ曲。これには観客も大盛り上がり。やはり耳慣れた音楽を大迫力のオーケストラで演奏してもらえると、オーケストラの音の奥行がよく伝わってきて楽しめる。それにしてももう少しカーテンコールをギュッと圧縮してもらえればコンサートの余韻を楽しめるその後の夜の時間が持てるのにな・・・と思わずにいられない。

もしくはオペラハウス内か、もしくは付近に夜遅くまで営業するバーなどを併設すべきだろう。早く寝ないといけない子供はともかく、コンサートで高揚した気持ちを落ち着けるまもなく、とにかく皆出口に向かいすぐに家路につくのも、なんだか味気ない。せめて一杯引っ掛けて、「あれは良かった、これはどうだ」なんていってから帰りたいものである。

そんな訳で、メンター夫妻と相談し、市内中心の胡同エリアにできた美味しいビールを出すバーに行って軽く飲んで帰ることにする。彼らは地下鉄と乗り換えて、我々はスクーターで先乗りして喉を潤す事にする。



マークス・ステンツ (Markus Stenz)
ザビーネ・マイヤー(Sabine Meyer)
アマデウス・モーツァルト( Amadeus Mozart)
リヒャルト・シュトラウス(Richard Strauss)


2014年2月16日日曜日

施工に土日はない

日曜日だというのに、ハルビンからクライアント団を始めとし、内装、外装、カーテン・ウォールの施行会社、それぞれのコンサルタントなどが大量に事務所に押し寄せ、進んでいるオペラハウスの施行の問題点について打合せをする。

今年中に終わらせなければならないオペラハウスという巨大な現場が動いている様子は、あたかも強大な生物が日々蠢いているようなものである。様々な関係する人間が、その内部に入り込み、それぞれの役割を果たすべく作業をし、様々な決定を下していかなければいけない。

少しでも遅らせる事は現場に入っている何百という作業員の一日の仕事が遅れることを意味する。そんな現場に土日は無い。なんとか現場を止めない様に、遅らせないようにと日曜日でもなんだろうと打合せを進めていくわけである。

このプロジェクトに関係するメンバーはもちろん資料を用意し、朝から出てくる訳であるが、幾つものプロジェクトを同時に見なければいけない側としては、このような状況がx10で押し寄せてくる。当然、まともな週末など期待できるわけも無い。

せめて竣工後、こけら落とし公演で自分達が魂を込めて設計したオペラハウスの中で、今度何十年とその地の文化の発信源となる建築で、心地よい音楽を聴きながらアルファ波の中に落ちていく瞬間を期待する事にする

2013年11月20日水曜日

バレエ 「ドン・キホーテ」 NCPA 2013 ★★★

メンターが、「自分もかつて日本で同じ題目のバレエに出た事があり、役柄は馬だったが、同じプロダクションの様なのでどんな感じがチェックしてみたい」というので購入する事になったドン・キホーテのバレエチケット。

平日だけど一人のパートナーは既にレクチャーの為にドイツ入りしており、もう一人のパートナーも明日からモスクワで始まるコンペのキックオフ・ミーティングに参加する為に、今日は準備の為に早く帰るはずだと想定し、今日こそは開演時刻に間に合うようにオペラハウスに到着できるだろうとバッグの中に忍ばせたチケットが気になりながら過ごす一日。

19時も近づいて一応チケットを確認する。一度に数枚チケットを同時購入するので購入時には演目や日時などは確認する事が無いが、一応本日のチケットを確認しようと過去のチケットと一緒になって十数枚になっているチケットを整理してみるが、どうにも本日のチケットが見当たらない。

その代りに15日にピアノ・コンサートを見にいったにも関わらず、同じ日のシアターでのチケットがバッグから出てくる。「まずいな・・・」と思い始め、恐らくチケット売り場の係りが間違えてチケットを渡したに違いないと思う事にして、「既に中に入っています」とメンター夫妻から届くSMSに「チケットを間違えて購入したか、もしくは間違えて渡された可能性があり、今日のチケットが手元に無いですが、チケットカウンターに問い合わせに行ってみます」と返信し、既に開演10分前にオフィスを出る。

既に開演時刻を過ぎて会場に着き、走ってチケットカウンターにいき、事情を説明するが、「それはこちらのミスではない。その場で確認して返却しなかったそちらのミスだ」と言い張られる。しょうがないので、「今日のチケットが残っているか」と尋ねると、残っているが既にレジを閉めてしまったので売ることができないと冷たい対応。

その様子を後ろから虎視眈々と眺めていたダフ屋のお姉さんが近寄ってきて、「チケット、あるよー」と。「420元のチケット300元でいいよ」などと行って来るので、「とにかく入れればいいので、一番安いやつあるか?」と聞くと、流石にチケットを無駄にしたくない一心なのか、「120元の席を100元」でいいという。「80元の席でいいんだけど」というと、それは無いというので、とにかく100元のチケットを売ってもらうことにしてすぐにセキュリティーを通って中に向かう。

前回の様に幕間まで待たされる事なく中に入れてもらえ、そんなに混んでいない3階席の端っこに座ると、丁度プロローグが終わり、バルセロナの街で皆が踊っているシーンから見ることが出来た。バッグの中に忍ばせてきたオペラグラスを取り出して、プリマドンナを眺めてみると、まったく違う重力場にいるようなゆったりとした踊りにすっかり目を奪われる。流石はこの国唯一の国立バレエ団であり、その中でトップを張るダンサーのレベルや相当なものだと改めて思わされる。

結婚を反対する親から逃げるようにして街を離れるキトリとバジルの姿を持って幕が下ろされる第一幕。「下のカフェの前で会いましょう」とメンター御夫妻にメッセージを送り、15分を使い切る為に下に下りてチケットの顛末を説明し、カフェでサンドイッチを法張り、「ゴーン」と鳴り出す5分前のサインでまたエレベーターを駆け上がって3階席へ。

そんな訳で空腹も収まり、やっとオペラの雰囲気にも慣れてきて、オーケストラが奏でるアルファ波にすっかりやられ、2幕開始と共に強烈な睡魔に襲われる。オペラに横になれるベッドが設置されていたらおそらく一番贅沢な睡眠が取れるのでは・・・とあられもない想像をしながら、槍をふりまわすドン・キホーテの姿をうっすらと捉えながら完全に眠りの中に。

気がつくと2幕が終わってしまっていて、すっかり幕中完全に睡眠を取ってしまったが、「これが一番質の高い睡眠だ」と自分を納得し、外にでて食べ残していたサンドイッチを頬張りながら下を見ると、メンター夫妻が自分が下りてくるものだと思ってキョロキョロ探してくれている様子である。

携帯からメッセージを送るがどうも気づいてないようである。しょうがないので携帯に電話するが、オペラハウスということもあり電場状況が芳しくなく、「電波の届かないところに・・・」というメッセージ。しょうがないので、メッセージを再度送って中に戻る事にすると、暫くして「了解」という返信が。

最終幕はなんとか眠気を吹き飛ばし、中国最高レベルのバレエの演技にすっかり心を奪われる。何と言ってもキトリとバジル役の二人が圧巻で、つま先から指先まで神経がびっしりコントロールされている身体から発せられる緊張感がバシバシ伝わってくる。

この幕はどうも結婚式の場面らしく、入れ替わり立ち代り様々な役者が楽しげな踊りを披露していく。その横では主役のはずの・ドン・キホーテがどっしりと座って見物している。そんなこんなでフィナーレを迎え、カーテンコールの最後に後ろからドン・キホーテ役のダンサーが中心に出てくるが、どう考えてもこのバレエの実質の主役はキトリとバジルの二人だろうと思いながら拍手を送る。

その後下のホールで再度落ち合ったメンター夫妻。やはり玄人にとってもこの全てのダンサーの踊りは素晴らしかったようであり、随分と褒めちぎっていた。しかし二人の座った席の後ろの観客が、劇中ずっと喋りっぱなしで、酷いマナーだったようで、係員に言って席を替えてもらったといい、その事に関しては酷く憤慨している様子。

「これからオフィスに戻らないといけないが、2幕ですっかりナップを取れたので少し元気になったから問題ない」と伝えると、二人揃って大笑い。やはり玄人はアルファ波にも抗体が出来ているのだろうと思いながら、今度は週末のString Quartetのコンサートで会いましょうと別れを告げて、少し頭が軽くなった気になってオフィスに戻る事にする。

2013年8月18日日曜日

オペラ 「フィガロの結婚」 ボーマルシェ NCPA 2013 ★★


前回「ホフマン物語」を見に行った時同様に、仲良くさせてもらっているご夫婦に誘われて卵型のオペラハウスへ足を運ぶ。

何でも随分人気があるのか、通常販売のチケットは売り切れだが、どうにかならないかと売り場に足を運んだら、外にいるダフ屋らしき人物からチケットを買えたから一緒に行こうということ。

ただしそのチケットが正規のものかどうか怪しいので、当日正面玄関で待ち合わせて、チケットを渡した後、自分一人が先に入場できるか試すから、それを遠目から見ていて、問題がなかったら入ってきてくれればいいと、本気なのか冗談なのか良くわからない調子で誘ってくれる。

問題なく入場できることができ、いつもどおりに18:30分開幕なので世話しなくサンドイッチを平らげて、一番大きなオペラハウスではなく、小さい方のシアターの上階席へと駆け足で向かう。

今回の題目はボーマルシェが1784年に書き下ろした「フィガロの結婚」 。モーツァルトも作曲でもおなじみのこのオペラだが、「ピーピピ、ピピピ、ピーピピ・・・」というとても伸びやかな曲に気分も高揚する。

付け焼刃で前日に妻が予習した内容を掻い摘んで教えてもらうと、なんでもフィガロ三部作と呼ばれ、主人公のフィガロの生涯を描いた三つのオペラの第二部に当たるという。第一部が『セビリアの理髪師』。第三部が『罪ある母』。そして第二部がこの『フィガロの結婚。つまり前作のお話の続きという訳らしい。

舞台は18世紀半ばのスペイン・セビリア近郊のある伯爵邸。前作「セビリアの理髪師」で、床屋としてこの伯爵とその妻となるロジーナの仲を取り持ったのが主人公フィガロ。そのご伯爵の家来となっているが、今回は伯爵夫人、つまりロジーナに使えているスザンナと結婚をしようという場面。

問題はその伯爵がどうにも好色で、スザンナをどうにかしてやろうと思っていること。対して伯爵夫人は旦那の浮気性に困っているが、同時に伯爵の小姓でイケメンのケルビーノに迫られてもいる。

フィガロといえば、年上の女性であるマルチェリーナに思いを持たれ、以前貸した金が返せないなら結婚しろと迫られている。そのマルチェリーナと共謀するのが医者のドン・バルトロで、男爵夫人のロジーナと結婚したかったがフィガロの活躍で男爵に取られてしまったので、フィガロに復讐心を燃やしている。

などなど、兎に角複雑な人間関係が織り成す喜劇。一緒に観劇した博識のスコットランド人によれば、フランス革命前夜のフランスで、多分に貴族階級への風刺を込めたオペラとなっているという。奥深い・・・

その説明を聞きながら、「しかし初夜権(しょやけん)とは凄いことを考えるな貴族達は・・・」と思いながら、第一幕の開幕。妻に耳打ちされながら、誰が誰かを少しずつ把握していく、と同時にのびやかな音楽にアルファ波も解放され次第に睡魔に誘われていく・・・

うつらうつらしながらも、断片的に物語を追っていき、連続で演じられた第二幕が終わったところで15分の休憩。既に一時間半も経っているのに驚きながら、外の通路で先ほどの食べかけだったサンドイッチを頬張り、中に戻ろうとすると事務所のスタッフとバッタリ会ってしまう。「オペラ好きなの?」と聞くと、たまに来るらしい。

こうした場所で思いもよらない人に会うのは、なんだかまったく知らない一面を見るようでなんだか嬉しくなる。オペラ観劇なんていうのは、まさに大都会の特権。文化的娯楽が享受できるだけの規模を住んでいる都市が持っていることは何とも有り難い事である。

そんなことを思いながら気合をいれて残りの二幕に集中する。喜劇らしいドタバタの展開で、会場から笑いが起こる場面も何度もあり、誰でも楽しめるような内容になっている。押し寄せるアルファ波に流されそうになりながら、なんとか足を踏ん張り最後まで耐えて外に出ると既に10時前。

「今回のチケットは宝くじみたいなものだからお金はもらえない」と頑なに拒む友人に、何とか正規料金だけでもとお金を渡し、次は9月のヴェルディの仮面舞踏会(A Masked Ball)のチケット入手を頑張ろうと約束し家路につく。

2013年1月6日日曜日

プラハ・フィルハーモニー ★★★


中学時代は自分があまりに音痴過ぎるたので、冬の音楽発表会では指揮者の位置が定位置だったと思い出す、新年初めてのコンサート。

未だに論争の続く、「不可聴音域」の問題。レコードなどのアナログ盤からCDというデジタル音源へと移行する際に、人には聴くことができないと言われている50Hz以下と、20000Hz以上の音をカットした問題。

自分なんかにはその違いは良く分からないが、音楽好き友人によればやはりCD音源はLP類には叶わなく、「音の奥行きが違う」らしい。

アナログレコードの音を

これもよく言われているが、最近ではその「聴けない」といわれてきた高音域の音楽を聴くと、人間の脳はアルファ波を出すという。そう、あの気持ちの良い状態に出るという波長である。

そんなことは理解しながらも、それでもやはり「便利」だということで、日常ではデジタル音源に浸る現代人。そんな常に緊張を強いられる身体に、低音から高温まで「不可聴音域」も含めてすべての音域を浴びせつける「生」の音楽。オーケストラ。

それを国家の威信を懸けて作り上げた、21世紀の大国:中国の首都に位置する国家オペラハウスという、音の建築でじっくり堪能する年初め。

妻の語学学校の友人で、考古学者だというスコットランド人の旦那さんと、医者をされている日本人の奥さんの夫婦に誘われて、プラハ・フィルハーモニーの新年一発目のコンサートを聴きにオペラハウス(NCPA 国家大剧院)に足を運ぶ。

中国では年末年始が休みになるが、その分のしわ寄せが次の週末に来るので、4日から8連勤となり日曜日も通常営業なのでなかなか抜け出すのに時間がかかるが、思い切って待ち合わせ時間に合わせて地下鉄に乗りながら、一体どういう人がこういう時間に余裕を持って仕事を切り上げられるのだろうか・・・と、建築家という職業の宿命に想いを馳せる。

最寄り駅の地下鉄構内でばったり妻と鉢合わせ、簡単な腹ごしらえをしてホールに向かうと、またまたバッタリと友人夫婦に鉢合わせる。年末にも音楽を聴きに来たという音楽好き夫婦だけあって、今日のオーケストラへの期待も上々な様で、とても楽しそうな雰囲気。

180元と一番値打ちな席だけあって、オーケストラの後ろという席からは、各演奏者が楽譜を捲る様子なども見れてなかなか面白い。現在、ハルビンでオペラハウスを設計している手前、数ヶ月前にこのホールの設計と音響を参考にしに足を運んだので、その効果を実際にオーケストラで体験する良い機会でもある。

19:30に時間通りに開演したプラハ・オーケストラはOndrej Vrabecという若きチェコ人指揮者に率いられ、ちょっとでっぷりした彼の表現力豊かで、動きの大きな指揮に導かれ、とてもダイナミックな演奏を奏で、期待していた以上の良さであった。そのおかげで、久々の刺激に脳も驚いたのか、すっかりアルファ波が出てしまい途中はすっかりウトウトしてしまう。

幕間にホワイエで友人と談笑をしていると、見知った顔だと見つけるのはURBANUSのワン・フイ(Wang Hui)。こちら中国を代表する有名建築家なのだが、パートナーのマーとも昔から知り合いということもあり、ザハ事務所で北京に送られた9年前からの知り合いで、いろんな建築関係のイベントでもちょくちょく会う関係。

相当なクラシック好きなようで、「これはいい仲間を見つけた!」と言わんばかりに、

「あれ、音楽好きなの?
こちらは奥さん?
こちらは友達?
そうそう、ここに来るなら年間のVIPカード買った方がお得だよ。
2月にシカゴ・オーケストラ来るよ!高いけど絶対いいよ。
4月にはムティが・・・・」

と、とても嬉しい情報を次から次へと話してくれるので、トイレに行く間もなく休憩時間の終了。

アンコールも盛り上がり、終了したのは10時というたっぷりの内容。席の場所でちょっと心配したが、音響的にも素晴らしく、演奏もパフォーマンスも素晴らしく、とても満足の行く内容だったということは、すっかり軽くなった身体の方がよく示してくれているようである。

4人で記念撮影をし、次はどれにしようか?などといいながら、地下鉄に乗り込む「初聴き」。

「数年後には、MADが設計したオペラハウスで一緒にオーケストラを聴きましょう」と約束し、やはり「手」の痕跡に勝るものは無いんだと想いながら家路に就く。

国立オペラハウスの年間カレンダー