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2016年2月23日火曜日

「東京2025 ポスト五輪の都市戦略」 市川宏雄 2015 ★★


市川宏雄

建築を学び始めて、数年経つころから、建築という単体を包括する「都市」というものに、誰もが興味を持ち、そのダイナミズムや賑わいがどのようにして作り出されるのか、また活力を失う都市や再興する都市の間に何の違いがあるのか、都市計画として計画する側の人間が、何を学ぶ将来につなげることができるのかなどなど、様々な文献やプロジェクトを通して、「いつかは自分も都市に関わるような仕事を」と願うものである。

それでも実務として関わるプロジェクトはどうしてもそれよりも遥かに小さなスケールで、とても視野を広げて都市を視界に捉えることはできず、単体の建築を設計する実務者としての自分と、ショッピングモールなどに足を運ぶ都市の一ユーザーとしての自分が乖離しながら、徐々に都市への関わりは思考上だけのものとなっていく。

そんな風に葛藤を感じながら時間を過ごす中でも、都市に対する書籍を読みながら、様々な都市に足を運び、身体を通して都市を感じ、そこで生活を営む人々との対話を通して都市の現在形を理解しながら、都市から完全に離れることを拒否し続けると、時に幸運に恵まれて都市の息吹を感じるようなプロジェクトに関わりを持つことになる。

それでも、経済、社会、格差、交通、インフラ、気候、政治などなど様々な要素が複雑に絡み合いながら、そして様々な人々のそれぞれの立場の思惑が作用しながら生み出される都市であるために、どんなにその本質を理解しようとしても、一分野からの視点ではどうしても解明しきれないことに気がつくことになる。そして改めて「都市」というものの実態の無さや、全体像の捉えにくさに打ちのめされて、再度様々な文献に手を伸ばすことになる。

そんなこんなで建築を通して、都市との付かず離れずの関係を保っていると、世界の様々な都市で関わりを持つ建築プロジェクトが、その奥に見え隠れする都市の変容の片鱗を見せていることに気がついてくる。オリンピック招致に失敗したパリ政府がその用地を再開発に利用することになったパリの北部のプロジェクトには、その奥にパリが広域での再開発を進める大きな青図があり、マンハッタンで進めるプロジェクトには、NYのあちこちで進むスキニーと呼ばれる細い超高層ビル群によって新たなるフェーズに入ろうとしているNYの戦略がある。

それらは世界中の中核都市において同時並行で進んでいる変革であり、同時にそれはグローバル化した世界において、世界地図が再編成されていることを意味し、その中で各都市が激しい都市間競争において一歩でも抜きに出るために、行政と民間の垣根なく必死に新しい都市の骨格を作り出そうとしている文明史の新たなる一ページを目撃していることでもある。

都市を見下ろす神の視点
都市の中を歩き回る人の視点

この二つの視点を交互に使い分けながら、実感を持って都市で時間を過ごすと、それぞれの都市の良さが、異なった面で見えてきて、たとえば公共交通の便が圧倒的に良いとか、文化施設が充実しており、かつそのコンテンツも素晴らしいとか、あるいは質の高いレストランが多くある、住んでいる人の民度が高い、家賃と住環境が乖離していないなど、ことなる評価点でことなった都市ランキングを感じながら生きていくことになる。

自分勝手にそれぞれの都市の良いところを合わせて自分の住まう場所とすることができたらどんなに良いかと思うが、そんなことは許されない。また一つの都市だけに住み続けるのならこの比較は生まれてこないだろうが、現代のように循環して生きなければいけない状況の中、自分の意思に反してもある都市にすまなければならない状況に追い込まれ、そうなるとなおさら、今まで住んだり訪れたりした都市への各項目の評価をつけつつ、都市生活としてのランキングが自らの中にできあがり、そのランキングの中で今自分が住んでいる都市がどの位置にあるかが更なる葛藤を生み出すことになる。

そういう視点で考えると、やはり東京はどのポイントにおいても非常に高いレベルを保つ都市だと思わずにいられない。交通の便利さ、治安の良さ、知的好奇心を満足させる様々なソフトの充実度、住まう人々の民度の高さ、得られるサービスの質の高さ、多様性を持った娯楽や文化施設、質の高い食の文化、等々。おそらく日本人として生まれ、日本の環境化で育った人にとっては、これ以上心地よい都市は無いのではないかと思う場所である。

ただし世界の状況がこれほど変化している時代において、心地よさだけでは太刀打ちできず、どうしても世界の都市間競争の中で競争力を高めて、その地位を高めていかなければいけない。その為に、良いところを評価し、他の都市を見比べて、さらに発展の余地があるところ、もしくは劣っているところを強化していく。これは国家的な戦略が必要となり、これを間違えると下手をすれば数十年に渡って国が傾く、そんなことにもなりかねない。

その為には、ある専門分野を超えて、神と人の視点を兼ね備え、具体性をもって3-5年後の近未来から、30-50年後の中期的、そして100年を超える長期的な異なる時間軸をもったビジョンを描くことのできる知識と想像力を兼ね備え、そして過去から正しい評価を選び出し、そして将来に向けて適切な人材と資金の投資を行うことのできる本当に優秀な人が必要である。おそらくそのような人は国を見渡しでもそれほどいる訳ではなく、ほんの数人でも存在していれば十分であり、重要なのはその人の力をしっかりと発掘し、そして思い切った改革を行う権力を与えて信じること。それが本当に豊かなこの国と都市の未来を作ることにつながるのだと思わずにいられない。

ロゴやスタジアムのオリンピック問題でもめた2015年は、既得権益を保持し、利権に群がる旧態依然としたこの国の形を世界にさらすことになったのを見ていると、未来よりも現在の、そして公よりも私の利益が優先されているこの国には、どのような未来が待っているのかと暗くならずにいられない。

そんなことを思いながら手にした一冊。第4章の「海外ライバル都市の動向」に関しては、独立させて一冊の本とし、もう少し詳しく海外の都市が何を見て、どう変容しているのかを、その背景もともに多くの日本人に知ってもらい、変わらなければいけないという危機感を普及させてほしいものである。

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■目次  
プロローグ 2025年の東京—海外出張するビジネスパーソンからみた東京の風景
・東京駅ー新橋
・浜松町ー品川
・品川ー羽田空港

第1章 東京をとりまく環境の変化
/成長戦略としての「国家戦略特区」
・東京都の「アジアヘッドクォーター特区」が目指す者
・「国家戦略特区」の試みとは
・国際競争力強化の鍵を握るのは当初の5地区
・国際競争力強靭化の実現可能性

/日本再興戦略としての「地方創生」
・「地方創生」とは何か
・「国土の均衡ある発展」の時代は終わった
・地方法人特別税の恒久化は東京の活力を削ぐか
・「東京への一極集中」は自然の流れ
・「地方創生」のキーワードは「コンパクト化」
・「限界集落」は「国土保全」の問題として考える

/日本の将来を展望する
・日本の危機は2030年からの15年間
・国の活力を「西日本国土軸」で考える
・リニア中央新幹線が創出する巨大都市圏
・大阪への延伸は実現するか
・国交省が目指す「スーパー・メガリージョン」とは

第2章 東京の都市力を分析する
/東京の都市総合力における強みと弱み
・「世界の都市総合力ランキング(GPCI)」とは何か
・東京の「都市総合力」は世界4位
・六つの分野から東京の都市力を概観する
・東京の「強み」と「弱み」

/集積の進む東京都心
・世界8と市の「都心」の力を比較する
・都心の総合力比較
・経済と食で強みを見せる東京都心
・東京都心にもどめられる「国際ネットワーク」と「文化・観光施設」
・東京都心の集積は他都市を圧倒する

/世界に比類なき「東京都市圏」の力
・都市の力を「都市圏」で捉える
・「機能」と「ダイナミズム」で都市圏を評価
・高い人口集積を誇る東京都試験
・東京の都市運営ノウハウは世界最高レベル
・「機能」「ダイナミズム」ともに東京都試験は世界トップ

/国際競争力をもった東京の実現
・問題の認識
・東京の力を強靭化する必要性
・都市圏の縮小と都心回帰
・都心をいかに魅力的に更新していくか

第3章 大きく動き出す東京都心
/2020年東京五輪とその経済波及効果
・五輪開催都市は都市力をアップさせる
・2020年東京五輪の経済波及効果を試算する
・1964年東京五輪が生んだビジネスとは
・2020年東京五輪が生むビジネスチャンス

/東京五輪後に東京は失速するのか
・途上国の五輪直後に見られる経済の低迷
・長期的にみれば、五輪は経済にプラスに働く
・2012年五輪後に沈まなかったロンドン
・五輪後の東京が沈まないための二つのポイント

/東京の都市構造の組み換え
・東京都心の人口は住宅供給に左右される
・移動する東京都心

/世界と戦える都市へ
・生まれ変わる5つのエリア<大手町・丸の内・有楽町/日本橋・八重洲・京橋/虎ノ門・六本木/渋谷・品川>
・まだインフラ整備の余地はある
・環状2号線(新虎通り)が「オリンピック通りに」
・羽田空港を真の国際空港に

第4章 海外ライバル都市の動向
/世界を牽引する東京のライバル都市たち
①ロンドン
・ロンドン・プラン 次の25年のための空間開発戦略
・オリンピック・パーク 東ロンドンの成長を担うレガシー・パーク
・ロイヤル・ドックス ロンドン東部テムズ川沿いの大規模開発ゾーン
・キングス・クロス 歴史的コンテクストを活かした再開発
・ナイン・エルムズ ロンドン中心部の新たな国際業務・文化地区
・クロスレール ヨーロッパ最大規模の都市鉄道建設プロジェクト

②ニューヨーク
・総合計画 PlanNYCとOne New York
・ハドソン・ヤーズ 米国史上最大の民間不動産開発
・更に高く伸びるマンハッタン
・ハンターズ・ポイント・サウスとドミノ・プロジェクト
・ルーズベルト・アイランドにおけるコーネル大学大学院新キャンパス
・コロンビア大学のキャンパス拡張
・セカンド・アベニュー地下鉄

③パリ
・グラン・パリとは
・パリが抱える二つの課題
・グラン・パリ交通計画 パリ都市圏を結ぶ新たな環状鉄道
・地域開発契約(CDT) パリ郊外における特色ある開発特区
・パリ市周辺におけるプロジェクト
・パリ市内 市内総面積の1割で新たなプロジェクトが進行
・2030年のイル・ド・フランス

/東京を猛追するアジアのライバル都市たち
①シンガポール
・チャンギ国際空港
・シンガポール地下鉄(MRT)・ダウンタウン線
・マリーナ・ベイ・エリア

②ソウル
・三つの都心
・江南エリアの国際交流複合拠点
・金浦国際空港周辺の麻谷地区都市開発事業

③香港
・「アジアにおける世界都市」
・西九龍文化地区
・西九龍終着駅
・香港珠海澳門大橋
・啓徳における開発(KTD)

④上海
・虹橋国際空港周辺開発
・上海ディズニーランド
・上海浦東国際空港の拡張工事

おわりに

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2015年3月2日月曜日

「地方消滅 - 東京一極集中が招く人口急減」 増田寛也 2014 ★★★

この一年でもっとも注目を浴びた新書と言っても過言ではない一冊。店頭に山積みされ、視線を引く赤い表紙はいかにもセンセーショナルな「消滅可能性都市」というキーワードともマッチし、「現代日本への警告」というメッセージを十分に伝える形をなっている。

もちろん、内閣に設置された組織で検討された内容を元にしているだけに、各市町村が言いにくいこと、そして政府が自分では言いにくいことをこうして有識者の提言として世間に伝えるという隠れた意図はもちろんあるのだろうが。

その意図とは、「日本はこれからどんどん人口が減っていきます。それはもう止められません。なぜなら今から少子化対策に本腰を入れて効果をあげ始めたとしても、その結果が現れるのは今から30年以上後のことです。だから2008年をピークに始まった人口の減少はこれから加速度的に進みます。しかも団塊世代のリタイアに代表されるようにすでに不健全に偏った年齢分布から、国を支える働く世代は急激に減って、少ない現役世代に対して膨大な年金需給世代の高齢者を抱える国として、さらにその後の少子化対策をしていかなければいけません。

それに加え、以前のように世界で名だたる経済大国としての恩恵が国中に行き渡るということは考えられず、就職機会の少ない地方から本来なら地方を離れる必要のなかった部類の若者が、いやおなしに大都市へと流入し、この若者人口の地方から都市圏への流入が全体的な人口減少にさらに拍車をかけ、急激に人口を失う魅力のない地方都市を激増させ、その地では取り残されたような高齢者と、税収入のない行政でまともなサービスを行えないまま、衰退し消滅していくことがすぐ目の前に来ています。

ただ各市町村は自分たちのことだけしか考えないので、どうにか少しでも生きながらえようと目先の人口増加を目指して小手先のサービスで若者を呼び込もとうし、誰も全体としてどういう現象が起きて、根本的な改善には何が必要なのか、そのビジョンも示そうとしないし、問題点も提言しない。なぜなら行政単位として市町村は自らのマイナスイメージになるような「人口減少に伴う行政サービスの低下」などとは口が裂けても言えないからである。

本来なら国がしっかりと現状を分析し、間違った国家戦略を反省し、複雑に絡み合う現在の世界情勢をしっかりと理解しつつ、将来への予測不可能性へのフレキシビリティを残しつつ、身の丈にあった国の在り方、縮小していくことを受け止めてどう国の形を変えていくのかを、非難を受けようとも、人気が落ちようとも、信念を持ってビジョンを提示に、まやかしの豊かさではなく、地に足の着いた生き方のできる国の在り方をしっかりと発表し、それに伴い、ある市町村は「私の市は残念ながらこれから人口が減り、サービスも十分に行えなくなりますが、それでもここに残って住まう住民には健康的な生活ができ、この地に残る高齢者には満足のできる人生の終わり方を得られるように最善の努力をします」というような首長が出てきても良いはずである。

ただし選挙で票をとるためには、自分の住んでいるところは他に比べて少しでもいい生活ができる。そのためにあんたに票を入れているんだ。というような自分の孫が住まう国の姿よりも、自分が見える今の延長しか見えない近視的な人からの人気を失うのが怖い政治家も政府も決してその様なことは言えず、そのためにこうして外部の声で何とかメッセージを伝えていき、サブリミナルコントロールのように徐々に国民の中に意識を植え付けていく。」

というようななんとも情けない事態が透けて見える気がしてならない・・・

まぁ人が絡み合いながら構成される社会や都市というものは、非常に高度な複雑系の事象であるから、何かの専門家が我が物顔で分析したところで、それは事象の一面しか見ることができず、本質を見るためには、できるだけ総合的な俯瞰的な視線で全体を捉え、それと同時に望まれる未来の姿をはっきりとイメージに、その為に持ちうる最善の知能と資材を投入していくべきであるが、このグローバル化した世界において国を運営していくことの難しさをよく見える問題であるだけに非常に興味深い。

それにしても、カウンター本が出版されるなど何かと賛否両論ある様であるが、その分析は非常に的を得ているし、何より痛みを伴うことを前提として話を進め、プラス具体的な施策も提案されているので、現代の社会問題を総合的に理解するのは適した一冊であることに間違いないであろう。

以下、本文内で幾つかのキーポイントを抜粋しておく。
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国の将来ビジョン
あらゆる政策は将来人口の行く末によって大きく左右される
2008年をピークに人口減少

政治も行政も 縮小していくことを住民に示すのは難しい
誰もそんな将来を望まないから
みながこの問題を口にするのを避けてきた

地方から大都市圏(特に東京圏)への「人口移動」が深く関わっている。日本全体が同比率で人口減少していくのではなく
人口が東京一極に集中する社会を「極点社会」

/3段階の人口減少プロセス
2040年までの「老年人口増加+生産・年少人口減少」
2040年から2060年の「老年人口維持+生産・年少人口減少」
2060年以降「老年人口減少+生産・年少人口減少」

/地域格差を生んだ「人口移動」
大都市や県庁所在地等の中核都市
地域格差
戦後、日本では三度にわたって地方圏から大都市圏に大量に人口が移動した
地方には職がないから」仕方なく」流出を余儀なくされている
地方が「消滅プロセス」に入るつつある

/大都市への若者流出が人口減少に拍車をかけた

/人口移動は収束しない
現在の地方の雇用減少をかろうじて食い止めているのは、医療・介護分野の雇用だからである

/「極点社会」の到来
「地方消滅」はある時点から一気に顕在化、気がついたときにはもう手遅れ
人口の「自然減」だけならば通常緩やかにスピードで進行
若者層の人口流出による「社会減」が加わることで、人口減少が加速度的に進行
極点社会

/人口のブラックホール現象
地方が消滅し、三大都市圏、特に東京圏のみが生き残る「極点社会」に持続可能性はあるのか

/「マクロ政策」や「地方分権論」と超えて
地方が持続可能性を有する社会を実現するためには何が必要だろうか
単純に地方へ権限委譲するだけでは、大都市圏への集中を速めることはあっても、それを押しとどめる効果はない
人口
国土利用
資源配置
グランドデザインをどう描くか
国家戦略

/かつての「国家戦略」の失敗
日本列島改造論
1972年に田中角栄
日本列島改造論
各地域の発展の可能性に応じて地方に工場を配置し、誘導する
工業再配置を支える交通ネットワーク 大学の地方分散 機能移転
総面積で全国の3.6%と占めるに過ぎない東京圏に、全国の4分の1を超える3500万人弱がすみ、上場企業の約3分の2、大学生の4割以上が集中し、一人当たりの住民所得では全国平均の約1・2倍
「日本の地域間格差」

/積極的政策と調整的政策
その間の人口減少は避けられない 増えるまでに30-60年かかる
「時間軸」の視点を組み込む必要
第1は、「人口の維持・反転」
第2は、「人口の再配置」
第3は、「人材の養成・獲得」

/長期ビジョンと総合戦略の制定
20年間程度を視野に入れた「長期ビジョン」
「東京一極集中」に歯止めをかけること

第3章 東京一極集中に歯止めをかける
/「防衛・反転線」の構築
地方から若者が大都市へ流出する「人の流れ」を変えることが必要
地方において人口流出を食い止める「ダム機能」を構築
いったん大都市に出た若者を地方に「呼び戻す、呼び込む」機能の強化
地方の持続可能性は、「若者にとって魅力のある地域かどうか」にかかっている
「若者に魅力のある地方中核都市」を軸とした「新たな集積構造」の構築
地方中核都市に資源や政策を集中的に投入し、地方がそれぞれ踏ん張る拠点を設ける

/周囲の都市、過疎地域への影響
輸出や観光を含む外貨獲得能力向上がカギ
「広域ブロック行政」

/地方中核都市の役割
地方中核都市 地方中核拠点都市
政令指定都市および中核市(人口20万人以上)のうち、昼夜間人口比率が1位以上の都市である。全国で61、平均人口は約45万人

/コンパクトシティ
/若者を呼び込む街にするために
現在、若者が大都市に流入している最大の背景には、若者にとって魅力のある雇用機会が地方に少ないこと

/「スキル人材」の再配置
地域経済を再構築するためには、経営・組織マネジメントを行う人材や市場競争に打ち勝つために必要なスキルをもった人材を地方へ再配置する政策が必要不可欠
「地の偏在」の解消

/地域金融の再構築
地域経済の清涼の担い手である「グローバル・ニッチ・トップ企業」狭い分野で世界的なシェアを獲得している
高齢者の資産が相続によって地域から大都市に移住する子供たちへ流出していく

/若者・結婚子育て年収500万円モデル
なぜ20-30歳代前半の出生率が低いのだろうか
非正規雇用の男性 未婚率が2倍以上高い

/結婚・妊娠・出産の支援
都市部では女性が男性に比べて多く、逆に地方は男性が多くなっており

/女性の活躍推進
日本再興戦略
2020年に25044歳の女性就業率を73%にすること

/「高齢者」の定義の見直しを
意欲と能力のある高齢者が、年齢に関わり無く働くことができる「生涯現役社会」の実現

/海外の「高度人材」の受け入れ

第5章 未来日本の縮図・北海道の地域戦略
/釧路圏ー主力産業の衰退が人口減少に直結
栗ろ紙は主力産業の衰退が人口減少に直結した地方都市のひとつ

/北見圏ー人口流出の加速と周辺人口の枯渇
大学は、若者を町に呼び込む機能を持つが、問題は卒業後の定着率だ

/第1の基本目標ー「地域人口ビジョン」の策定
/第2の基本目標ー「新たな地域集積構造」の構築

/福井県鯖江市(中小製造業)
眼鏡関連の産業

対話篇1 やがて東京も収縮し、日本は破綻する 藻谷浩介×増田寛也
/JR東日本とトヨタだけが知っている
/出生率は上がっても子供の数は増えない
絶対数X出生率
/高齢者がいなくなり行き詰る地方
地方でもっとも大きなキャッシュフローは実は年金
高齢者の年金でもっていたコンビニが潰れ、ガソリンスタンドが潰れる

/東京は「人口のブラックホール」
東京は「人間を消費する街」
/「撤退線」を本気でやるしかない
わざわざ東京に出て行く必要のない若者を地方に踏みとどまらせる

対話篇2 人口急減社会への処方箋を探る 小泉進次郎×須田善明×増田寛也
/縮小に向けた住民合意をどう取り付けるか
/「現代版参勤交代」で国と地方を俯瞰する

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■目次  
序 章 人口急減社会への警鐘
/7割に経る人口
/もはや目を逸らせない
/9つの誤解

第1章 極点社会の到来――消滅可能性都市896の衝撃
/少子化に歯止めはかかっていない
/出生率回復早いほど良い
/3段階の人口減少プロセス
/地域格差を生んだ「人口移動」
/大都市への若者流出が人口減少に拍車をかけた
/地方の「消滅可能性」とは
/人口移動は収束しない
/八九六の消滅可能性都市、そのうち五二三はさらに深刻
/「極点社会」の到来
/人口のブラックホール現象


第2章 求められる国家戦略
/「マクロ政策」や「地方分権論」と超えて
/かつての「国家戦略」の失敗
/積極的政策と調整的政策
/総合戦略本部と地域戦略協議会の設置
/長期ビジョンと総合戦略の制定

第3章 東京一極集中に歯止めをかける
/「防衛・反転線」の構築
/周囲の都市、過疎地域への影響
/地方中核都市の役割
/コンパクトシティ
/若者を呼び込む街にするために
/中高年の地域移住の支援
/地域経済を支える基盤づくり
/「スキル人材」の再配置
/地域金融の再構築
/農林水産業の再生
/五輪を機に東京圏は「国際都市」へ

第4章 国民の「希望」をかなえる――少子化対策
/「希望出生率」は1・8
/人口の超長期推計
/若者・結婚子育て年収500万円モデル
/結婚・妊娠・出産の支援
/子育ての支援
/企業における「働き方」の改革
/長時間労働の是正が急務
/企業への評価
/ワークライフマネジメントの実現を
/女性の活躍推進
/女性東洋の推進
/「高齢者」の定義の見直しを
/新たな費用は高齢者政策の見直しから
/海外の「高度人材」の受け入れ

第5章 未来日本の縮図・北海道の地域戦略
/人口減少社会にほんの縮図
/人口を「全体的」に分布する
/人口を「重層的」に分布する
/市区町村の分析
/地域件の分析ーダム機能の実態
/釧路圏ー主力産業の衰退が人口減少に直結
/旭川圏ー若者の流出と高齢者の流入
/北見圏ー人口流出の加速と周辺人口の枯渇
/帯広圏ー農業を基盤とする安定的な構造
/札幌大都市圏の分析
/第1の基本目標ー「地域人口ビジョン」の策定
/第2の基本目標ー「新たな地域集積構造」の区落ち区
/ニセコ町、中標津町、音更町に見る「地域の力」
/総人口を維持するために

第6章 地域が活きる6モデル
/若年女性人口増加率ベスト20
/産業誘致型
/ベッドタウン型
/学園都市型
/コンパクトシティ型
/公共財主導型
/カギを握る産業開発型
/秋田県大潟村(農業)
/福井県鯖江市(中小製造業)
/北海道ニセコ町(観光)
/岡山県真庭市(林業)

対話篇1 やがて東京も収縮し、日本は破綻する 藻谷浩介×増田寛也
/JR東日本とトヨタだけが知っている
/出生率は上がっても子供の数は増えない
/高齢者がいなくなり行き詰る地方
/東京は「人口のブラックホール」
/「撤退線」を本気でやるしかない
/地方に「去る」若者に見るかすかな希望

対話篇2 人口急減社会への処方箋を探る 小泉進次郎×須田善明×増田寛也
/確度の高い人口予測
/人口減が前提の復興になる
/縮小に向けた住民合意をどう取り付けるか
/「現代版参勤交代」で国と地方を俯瞰する
/「希望出生率」を評価基準に
/東京への流出を止める
/人口「急激」を避けるために

対話篇3 競争力の高い地方はどこが違うのか 樋口美雄×増田寛也
/有効な対策を立てられるのか
/就業率と出生率の関係
/地域の特性と格差
/グローバル経済とローカル経済
/地域特性を生かした6つのモデル

おわりに――日本の選択、私たちの選択

全国市区町村別の将来推計人口
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