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2014年3月29日土曜日

「郊外はこれからどうなる? - 東京住宅地開発秘話」 三浦展 2011 ★



縮小社会に入り、人口を失っていくこれからの日本。と同時に人類史上経験したことのない超高齢化社会に少子化社会が重なり、現役労働世代がとてつもない負担を強いられながら社会を変えていかなければいけない今後の30年。

江戸から東京へ、時代に沿って常に人口が流入し、都市が拡大してきた東京。江戸時代の大名屋敷を山の手へ。商人街を下町へと変換して作られた明治期の東京都市計画。新たに流入してきたものが、自分も少しでも良質な住空間をと目指したのが周辺地域。そこにビジネスが絡み、開発が始まる郊外地域。

そんな初期の郊外もいつの間にか山の手と下町的な内部格差が生まれ、そして飽和を迎える。そしてさらに外へ外へと押しやるスプロールの圧力。のっぺりと広がる郊外都市。それは人口が増加し、東京への流入圧力がある時代には避けられない事態であった。

しかし、その一つ目の前提が壊れようとしている。人口が増えない。しかし二つ目の前提はさらに加速するかのように人々を東京へと吸い寄せる。勝ち残る都市に自らの居場所を求めようとする若者の流れ。そしてすでに現役を退き、悠々自適な老後を送る高齢世代。

年代格差が叫ばれて久しいが、今後はさらにその様子が顕在化する時代において、人口が減って、さらに東京に集中的に人口が流入する時代において、では一体どこの街が人を失い、消滅していくのだろうかというて視点で見ていくと、必然的に郊外の一部分が消えていくことになる。

そんな流れを理解するために、今までの郊外化の流れを歴史を踏まえてみていくのがこの一冊。著者の今までの本を読んでいれば、あえてこの本を手にする必要もないかと思われる総括的な内容になっている。

そんな中、懐かしく思うのが、朱引(しゅびき)、墨引(すみびき)という江戸時代の行政区域に関する言葉。昔学生時代に、学校の授業で先生が口にしていたのを思い出す。

朱引(しゅびき)とは「大江戸」として認識されていた、江戸幕府が江戸の行政範囲を示すために示した地図上に惹かれた赤い線の内側の事。つまりここから内側は江戸ですよと明示するための線。

さらにその内側に引かれた墨の線。それが墨引(すみびき)。朱引の内側をすべて江戸幕府が納めるのはやや範囲が広すぎて、手間とお金がかかりすぎるというので、朱引よりも更に内側の、江戸城を中心としたより小さな環状域を町奉行所支配の範囲として示したのが黒い線で引かれた墨引という訳である。

そんな少々懐かしい思いをしながら、建築史の歴史の授業のような内容を読み進めていくことにする。

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第1章 第四山の手論
/東京の地形、山の手と下町
指先を右に向けて左手を置いたような形
世界中の都市の中で、東京ほど坂が多い都市はないそうです
山の手と下町がセット
本郷も坂を下ると湯島の歓楽街
麻布の高級住宅地もちょっと下れば麻布十番商店街

/第一山の手
最初の山の手の住宅地 本郷
標高にして20メートル この差が山の手と下町の地形の差
加賀百万石の前田家の屋敷
第一山の手

/第二山の手
現在の山手線の内側の西半分は完全に郊外だった
江戸の人口は約100万人
明治初期の人口は減少して60万人くらい
山手線が今のように環状運行するのは1925年
第二山の手
山のつく地名が多い
御殿山、池田山、代官山
洋館
沿線に住宅地 京王線 1916年 新宿追分ー府中
小田急線 1927年 新宿ー小田原
東急東横線 1927年 渋谷 -丸子多摩川
西武新宿線 1927年 高田馬場ー東村山
東武東上線 1914年 池袋ー田面沢
井の頭線 1933年 渋谷 -  井の頭公園

1903年 ロンドン郊外にレッチワース 田園都市
緑の豊富なところに住みたい
大正時代には人口が200万人を超える
渋沢栄一は1918年 田園都市株式会社 洗足、大岡山、田園調布
1923年に関東大震災

/第四山の手ゾーン
東急田園都市線沿線を中心とした郊外住宅地 第4山の手ゾーン
移動手段は徒歩 路面電車やバス
マイカー 電車

第2章 東京は増加する人口を吸収してきた
/江戸時代の東京
墨引、朱引と呼ばれる地域が江戸の範囲
墨引は町奉行の管轄範囲で、朱引は大体今の環状6号線くらいの地域
朱引で囲まれた内側が、徳川の管轄権

/東京は工業都市だった
JR南部背沿線も工業地帯
南部線沿線には、労働者の娯楽として、ソープランドや競馬場や競輪場がある

/第三山の手時代に住宅地はどこで建設されたか?
三井信託、三菱信託、東京信託などの信託会社が住宅地を開発

/流入したひとのほどんとが若者だった
若者が一番ほしいものは「独りになれる部屋」

/郊外へ
大都市に流入した若い人々のニーズ 1955年 には日本住宅公団が誕生
抽選で当たった人が住める
高島平団地への入居 1972年
30代後半になって子供が成長して団地が手狭になると、郊外に一戸建てを買いました

/バブル期、どこにどんな名前のマンションが建てられたか?
吉祥寺駅前の築5年の70平米のマンションが1億2000万円
バブル時代はひどい時代
土地持ちはますます豊かになり、一般庶民はものすごい住宅ローンを背負ったのです。しかもその住宅が今は資産デフレになっている。

第3章 山の手の条件
/山の手と下町の格差
戦前の東京の3大貧民街 下谷万年町(上の駅東側)、芝新網町(浜松町駅西側)、四谷鮫河橋(四ツ谷駅南側)
かつて山の手の住民ではなかった人も中流化によって山の手に住むことができるようになった
山の手の中にも格差 中央線の荻窪は将官の町、阿佐ヶ谷は佐官の町、高円寺は尉官の町、荻窪には、近衛文麿の家
親の学歴はそんなに高くないが、子供の学歴はもっと高くしたいと考えている人が多い地域

/西側だけでなく東側でも郊外化が進んだ
今橋映子先生「都市と郊外」
モンマルトルというと高級住宅地 20世紀の初頭までは娼婦の街でした


第4章 郊外の文化論
/なぜ郊外の文化論に着手したか
写真家の藤原新也さん「東京漂流」の続編「乳の海」
金属バット両親殺害事件
キリンビールなどと並ぶ三菱グループの優良企業旭硝子の部長
戦後日本人の欲望の行方についての研究

/アメリカの影響、団塊世代との関係
イギリスの田園都市レッチワース
セントフランシスウッド

/レヴィットタウンとは
アメリカの郊外住宅地レヴィットタウン
ひたすら同じ家が並んでいる
特別なローン
月2万円で家がかえた
当時の多くのアメリカの知識人は「これはひどい住宅地だ」と感じました

/データで見るアメリカの豊かさ
約20年遅れで日本はアメリカを追いかけてきた


第5章 郊外の歴史と問題
/レッチワース
郊外の原型
イギリスで1903年 レッチワースという田園都市
エベネザー・ハワード「明日の田園都市」
中心市街地の周りに住宅地

/色々な人がいるのが本当の田園都市
中世の村に、いろいろな人々がまじりあって生活していることの素晴らしさ
都市の重要な特徴の一つが、多様な人々がまじりあってすみ、働いていること

/アメリカの郊外はどのようにして生まれたか?
アメリカはプロテスタントの国
プロテスタントは、非常に敬虔なキリスト教徒
家族の重視
イギリスの造園論 
フレデリック・ロー・オルムステッド シカゴ郊外にリヴァーサイド
ラドバーンの設計者であるクラレンス・スタイン

/ラドバーンはどんなまちか?
1906年 アメリカ田園都市協会
フォレストヒルズ 近隣住区論 クラレンス・ペリー
小学校の学区を単位に住宅地をつくる
戦後の日本のニュータウン、新興住宅地はみなこの思想で作られています
サニーサイドガーデン 都市批評家のルイス・マンフォード
1929年 ラドバーン
歩車分離
景観規制
クラレンス・スタインとヘンリーライト
公園緑地を最低でも敷地全体の10%用意、商業地は住宅地から歩いて行ける範囲に作る
街路は住宅地の中を通り抜けるのではなく、取り囲むように配置する
横浜市にある住宅地、緑園都市はラドバーンと姉妹都市

/郊外の問題点① ジェンダー分離
男性は都心で働いて、女性は家で家事をするというジェンダー分離
女性は専業主婦になる ジェンダー分離が助長

/郊外の問題点② 若者の反抗、黒人の排除、環境の悪化
若者が抑圧感を感じる
人種問題、黒人排除
戸外に白人だけが住むことを「ホワイトフライト」white flight
環境問題
レイチェル・カーソン「沈黙の春」

/ニューアーバニズム
新しい住宅地計画思想であるニューアーバニズム
「次世代のアメリカの都市づくり」
ヴィレッジホームズ
すべての家が南面配置

/コミュニケーションのデザイン
フロリダにつくったシーサイド
「トゥルーマン・ショー」

/マウンテンヴュー 商店街の活性化には何が必要か?
商店街
吉祥寺が魅力的なのは、人がたまる場所がいっぱいあるから


第6章 郊外の未来
/花咲く郊外へ
椿峰ニュータウン

あとがき
/郊外研究のためのブックガイド
・郊外住宅氏の歴史
山口廣編「郊外住宅地の系譜」
「近代日本の郊外住宅地」
内田青蔵「同潤会に学べ」
佐藤滋「集合住宅団地の変遷」
越沢明「東京の都市計画」
「郊外と現代社会」
「家族と郊外の社会学」
E・ハワード「明日の田園都市」
東秀紀「明日の田園都市への誘い」

・東京論の基本
陣内秀信「東京」
「東京都の百年」
川添登「東京の原風景」
樋口忠彦『郊外の風景」

・日本の公害の問題
藤原新也「東京漂流」
山本理顕「住居論」

・アメリカ郊外の歴史
・アメリカ郊外の問題について
ジェイコブス「アメリカ大都市の死と生」
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目次
はじめにーなぜこの本を書くことにしたか。
『東京から考えるー格差・郊外・ナショナリズム』
『郊外の社会学』
『段階の時代』
『「東京」の侵略』

第1章 第四山の手論
/『「東京」の侵略』
『「東京」の侵略』のメインテーマは「第四山の手論」
/東京の地形、山の手と下町
指先を右に向けて左手を置いたような形
世界中の都市の中で、東京ほど坂が多い都市は無いそうです。丘や谷が多い。
山の手と下町がセット
本郷も、坂を下りると湯島の歓楽街。
麻布の高級住宅地も、ちょっとくだれば麻布十番商店街。

/第一山の手
最初の山の手の住宅地
本郷

/第二山の手
/第三山の手
/第四山の手ゾーン
/新コンセプト誕生まで
/第四山の手論はパルコの増田通二氏の個人的体験から生まれた
/第四山の手論が現実になった瞬間

第2章 東京は増加する人口を吸収してきた
/江戸時代の東京
/明治期 鉄道の発展と共に東京が発展した
/海外の都市の人口との比較
/昭和の「大東京」時代
/東京は工業都市だった
/第三山の手時代に住宅地はどこで建設されたか?
/1873年の日本の利別人口ランキングの上位5都市はどこ?
/流入したひとのほどんとが若者だった
/郊外へ
/バブル期、人口はどの地域で増えたのか
/バブル期、どこにどんな名前のマンションが建てられたか?
/横浜対川崎。たまプラーザ対豊洲
/都心の人口の推移

第3章 山の手の条件
/山の手と下町の格差
/山の手と下町の関係も変化した
/東側の発展
/西側だけでなく東側でも郊外化が進んだ
/第五山の手はあるのか?

第4章 郊外の文化論
/なぜ郊外の文化論に着手したか
/アメリカの影響、団塊世代との関係
/ジャパニーズWASP
/『Populuxe』との出会い
/レヴィットタウンとは
/なぜレヴィットタウンが必要だったか
/アメリカの豊かさが日本人の憧れだった
/当時の大衆文化とは
/データで見るアメリカの豊かさ
/ニューヨーク万博と郊外化
/専業主婦はアメリカの兵器だった

第5章 郊外の歴史と問題
/レッチワース
/色々な人がいるのが本当の田園都市
/アメリカの郊外はどのようにして生まれたか?
/減点は、イギリスのバーケンヘッドパーク
/ラドバーンはどんなまちか?
/郊外の問題点① ジェンダー分離
/郊外の問題点② 若者の反抗、黒人の排除、環境の悪化
/ニューアーバニズム
/コミュニケーションのデザイン
/マウンテンヴュー 商店街の活性化には何が必要か?
/子供を育てる「街育」

第6章 郊外の未来
/暗いシナリオばかりだが
/それでも郊外に住みたいか?
/子育てしやすい場所に人が集まる
/オールドタウンは実は健全な町
/空き家、空き地の活用をして本来の田園都市へ
/タテのつながりとヨコのつながり
/花咲く郊外へ

あとがき
/郊外研究のためのブックガイド


2014年3月10日月曜日

「東京は郊外から消えていく! 首都圏高齢化・未婚化・空き家地図」 三浦展 2012 ★★


駅前には同じようなスーパー、ドラッグストア、コンビニが並び、同じ表情をした標準化されたハウスメーカーの住宅がならぶ住宅地を抜けてたどり着く自宅。そんな風景に誰も疑問を持たなくなった現代の郊外。

都心からひたすらスプロールし広がる郊外の波。人口が減っているのに、なぜその波は引かないのだろうか?


こんなキャッチフレーズで、若いカップルがほほ笑えむ広告。年収は28歳の夫が215万円、27歳の妻が140万円で、計355万円との設定。大阪の不動産屋の広告のようであるが、ネットで話題になっているようである。

縮小社会に突入した日本。では、いきなり都心から人が減るのかといったらそうではない。では、どこから人が減るのだろうか?それは無理に郊外化を推し進めた、本来的に価値の薄い開発地。

押し寄せた波以上の勢いの引き波でがっさりと数十年のうちに作り上げられた幻想の郊外都市が廃れていく。そうなれば、当然その土地の住宅価格は低下する。しかし、そんな街でも住宅を買おうと思うかどうか?

都市の時代に突入した21世紀。これからは弱肉強食の都市のサバイバルが始まる。生き残りのために、地域の特色、住民が選ぶ場所になるために、必死の努力をした自治体は不断の努力でなんとか人を留めるが、何も魅力がない街は、恋愛と同じく誰にも見向きもされず、誰にも手を差し伸べられることなく、恐ろしくドライにそっけなく、街から人を失い、活気を失い、あっという間に動くことのできない高齢者だけの死に絶える街へと変わっていく。

そんな消えていく郊外はどこであろうかを見ていくことにする。
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第1章 あなたの街がゴーストタウンになる!
/マンション300万円時代到来!
狭山市内の団地 2LDK、52平米のマンション
390万円 
管理費、修繕積立金、固定資産税
家賃収入 う家賃は4万円以上にしないといけない

/地価は20年で6割減、30年前に戻った

/郊外住宅地がゴーストタウンになる
都心まで電車で1時間かかるような物件には魅力が無い
全住宅のうち14%、約750万戸が空き家

/郊外の物件が値下がりする理由① 女性の社会進出
住宅の価格が下がるのか
女性は専業主婦になることが一般的だったから
長い通勤時間に耐えるのは男性だけでよかった、通勤定期代は会社持ち
通勤時間にさえ耐えればいい
世帯年収が上がるから、もっと都心近くに家が買える

/郊外の物件が値下がりする理由② 人口減少
人口が減少
日本の人口 2050年に9700万人
沢山の人々が地方から職を求めて東京に流入
郊外に移り住んだ、二人の若い夫婦が移住してきて、そこでまた子供を産んだ
仁k脳が増えるのは当然である
結婚をするものが減ったし、子供を産む人も減った

/郊外の物件が値下がりする理由③ 高齢化
高齢化が進み、2040年 36% 65歳以上
団塊ジュニアが60代前半となる2035年

/郊外の物件が値下がりする理由④ 結婚しない団塊ジュニア
未婚者で親元に住む人(パラサイトシングル)の増加
50歳になってもパラサイトシングル

/団塊ジュニアが多い地域は?
近年高層マンションが沢山建設されて、団塊ジュニアが住みやすくなったため
23句無い西側で増加が多い
埼玉県で団塊ジュニア率が高い 

/未婚で親元暮らし(パラサイトシングル)の団塊ジュニアはどこに多い?
パラサイトシングルの人口比率を地図
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本書のアウトラインを明確にする意味で、なぜ郊外で物件が価格を下げていくのかの理由を挙げていく。かつての専業主婦の幸せな核家族の幻想が通用しなくなった現代。働く場所が都心に集中していることでの通勤時間の短縮欲求。日本全体の人口減少。高齢化社会。未婚化やパラサイト・シングルの増加。

人をライフスタイルによって「選別」し、彼らを数値としてどんな生態を持っているかをあぶりだす統計データ。結婚し子供を持つ家族がどこに住み、未婚でパラサイトシングルがどこに集中しているのか。徐々に都市の格差を暴き出す。

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第2章 発展する街・衰退する街はどこか?
/発展するのは東急田園都市線? 中央線? さいたま市?

/「横浜東部・京急線」「さいたま市」「下町4区」も発展の可能性
/若い世代はブランド性より文化的な場所を求める

/「郊外の都市化」が望まれている
働く場所、遊ぶ場所、住む場所、将来性がある
郊外は自然も不足しているし、都心らしさも不足している、中途半端な地域
ブランド品よりもユニクロでOKという団塊ジュニアらしい価値観

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第3章 団塊ジュニア以降の世代はどこに住むのか?
/約半数が今住んでいる地域での住み替えを希望
/郊外に住む女性は地方に引っ越したい
/地域のイメージ
/南武線は活気がある
/住む人、働く人、遊ぶ人の奪い合い
/郊外がゴーストタウンになる危険

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第4章 団塊世代は親子二世帯同居をするか?
/団塊世代の子や孫が持続的に生活できる住宅地だけが生き延びる
地域にコミュニティ性がちゃんとあるかどうか

/居酒屋か、お茶か
/定年後の団塊世代
核家族が高齢化によって夫婦のみ、さらに好例単身世帯へと急速に「核分裂」

/多様な人々が住む郊外

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第5章 どういう郊外が生き延びるか?
/郊外で働く時代
郊外の個性
働く場所 
「郊外の都市化」
働く場所が出来ることである
消費の場に過ぎなかった
郊外では男女の役割分担が促進される
「職住の分離」という「空間の分離」が「夫婦の役割の分離」につながるのである

/自治体が若い人を奪い合う時代
働く場所、遊ぶ場所、娯楽の場所、散歩に行く場所、知的な交流の場所、文化を発信する場所などなど、様々な都市的な機能を郊外でも発展させていく必要がある

/職住近接へのニーズは大きい

/第四の消費社会における都市、地方、郊外
それとは違う様々な地方が分立する時代になるのではないか
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誰もが生きていくためには働かなければいけない。働かなくて生きていけることほどの贅沢はないこの世の中。それならば、どこに職場があるかといえば、良いといわれる職場ほど都心に集中しているのがこの新自由主義経済の現代。

働く場所か、住まう場所か、学ぶ場所か、遊ぶ場所か。街が何を持って人々を引き付けるのかをはっきりさせない限り、住民争奪競争の勝者にはなれない。これは行政単体ではどうしようもなく、町がどのようなビジョンを持って生き延びるのかを街全体として共有していかなければいけない時代に入ってきている。

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第6章 郊外をゴールドタウンにする方法
/都心は便利になったが、つまなくなった
便利になったが、つまらなくなる

/新しいビルにはもはや魅力はない
自然の魅力 ハーモニカ横丁

/空き家率が40%になり、東京圏に限界集落が増える!
住宅地全体をリノベーションする

/クズの山を宝の山に変えるには、住宅地マネジメントが必要
「住環境マネジメントー住宅地の価値をつくる」
明海大学教授 齋藤広子の提言
「住宅地の再生、本格的に新たなスキームが必要」
時代の変化に耐えうる空間のゆとり、多様な世代が住める多様な居住の場が無く
「働、学、憩、農」
住宅地をマネジメントする主体がいなかった
想定
マネジメントは面倒くさく、かつ儲からないから

/オールドタウンをゴールドタウンへ
居住性の再生、資産価値の再生
変化した時代に対応した機能を作り出していく
空き家は「働く場、学べる場、憩いの場」にし、空き地は農地に転換する。

/空き家、空き地の活用方法
災害時の拠点
カーシェアリングの拠点
職住分離から職住近接、職住一致へ

/市民の力
住宅地マネジメントを行う組織をどうつくるか
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縮小社会に入った日本では、必死に生き残りを模索する街以外は行政、ひいては国民への負担となるだけである。そういう街には残念ながら、さっさとゴーストタウンとなり消えていく運命を受け入れるほかない。

厳しい時代だからこそ、その中から、リトル東京、リトル中核都市ではなく、その地域の身の丈にあい、現代の流れをしっかりととらえた中での街の未来のあり方を真剣に考え、独自のコミュニティ、住まい方、住居のあり方、住宅価格の設定などを考えて、新しい地域の風景をつくり、その中には子供から若者、現役世代から高齢者まで、みんなが一緒になった集えるような場所が多くある街が、個性を打ち出しながら出てくることだろうと想像する。

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目次
/東京圏調査 調査概要
/首都圏主要鉄道網図

第1章 あなたの街がゴーストタウンになる!
/マンション300万円時代到来!
/地価は20年で6割減、30年前に戻った
/郊外住宅地がゴーストタウンになる
/郊外の物件が値下がりする理由① 女性の社会進出
/郊外の物件が値下がりする理由② 人口減少
/郊外の物件が値下がりする理由③ 高齢化
/郊外の物件が値下がりする理由④ 結婚しない団塊ジュニア
/団塊ジュニアが多い地域は?
/所得、未婚既婚などにより、団塊ジュニアの住む地域が分散
/未婚で親元暮らし(パラサイトシングル)の団塊ジュニアはどこに多い?
/団塊ジュニアの住む地域
/住宅地の将来は団塊世代の老後と死後の問題

第2章 発展する街・衰退する街はどこか?
/発展するのは東急田園都市線? 中央線? さいたま市?
/衰退するブロックの予測には震災の影響あり
/「横浜東部・京急線」「さいたま市」「下町4区」も発展の可能性
/若い女性ほど世田谷でhなく中央線でOK
/買い物は郊外でも十分間に合う
/団塊世代は湘南ブランド若者は下町好き
/若い世代はブランド性より文化的な場所を求める
/「郊外の都市化」が望まれている

第3章 団塊ジュニア以降の世代はどこに住むのか?
/住まいへの満足度
/郊外の住宅地でも住み替え希望は3割以上
/約半数が今住んでいる地域での住み替えを希望
/郊外に住む女性は地方に引っ越したい
/地域のイメージ
/南武線は活気がある
/住む人、働く人、遊ぶ人の奪い合い
/専業主婦のための東急田園都市線
/イメージの横浜に対して、実質の埼玉、千葉は団塊ジュニア向き
/郊外がゴーストタウンになる危険

第4章 団塊世代は親子二世帯同居をするか?
/団塊世代の子や孫が持続的に生活できる住宅地だけが生き延びる
/地域への愛着はあるのか?
/千葉、埼玉で多い地域での交流
/愛着と交流は別
/居酒屋か、お茶か
/都心部よりも郊外のほうが地域との関係が良い
/定年後の団塊世代
/二世帯同居希望が増える
/子どもの出戻りもある
/行政にとっても二世帯住宅はうれしい
/多様な人々が住む郊外

第5章 どういう郊外が生き延びるか?
/郊外で働く時代
/自治体が若い人を奪い合う時代
/ノマドワークの時代
/職住近接へのニーズは大きい
/さいたま市と東急田園都市線沿線の違い
/さいたま市は働きたい地域
/二子玉川の新しい動き
/「第四の消費」から見た都市
/第一から第三の消費社会における都市
/第四の消費社会における都市、地方、郊外
/地域間のサバイバル競争
/ブランド的地域と無印的地域

第6章 郊外をゴールドタウンにする方法
/都心は便利になったが、つまなくなった
/新しいビルにはもはや魅力はない
/リノベーションの時代
/空き家率が40%になり、東京圏に限界集落が増える!
/クズの山を宝の山に変えるには、住宅地マネジメントが必要
/オールドタウンをゴールドタウンへ
/空き家、空き地の活用方法
/市民の力
/市民、企業、行政の協力