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2017年10月20日金曜日

オペラ 「エフゲニー・オネーギン (Eugene Onegin)」 Wuzhen Operahouse 2017 ★


烏鎮演劇祭(乌镇戏剧节,Wuzhen Theatre Festival)の目玉公演として、主催者側から「ぜひ観ていってください」とチケットを用意してもらったため、夜のオペラハウスへ足を運ぶことに。

「どこかで聞いたことのある題目だな・・・」と思っていたが、やはりかつて北京で観たことがあるロシアオペラ。ロシアの作家、アレクサンドル・プーシキン(Alexander Pushkin)の原作で、プロダクションはモスクワに拠点を置くヴァフタンゴフ劇場(The Vakhtangov Theatre)。演出を手がけたのはリトアニア出身の演出家リマス・ トゥミナス(Rimas Tuminas)。

19;30の開演に合わせて、ほぼ満席となって観客のそのほとんどは20代前半だろうと思われる若者ばかり。この烏鎮でロシアオペラにこれだけの若者が観に来るとは・・・と少々驚きつつも、3時間半に渡る長編オペラのために、アルファ波に誘われるようにしてチャイコフスキーの音楽に身をあずける事にする。












烏鎮南区(乌镇南栅,Wuzhen Nanzha,ナンジャー) ★


イベント終了後、まだ日が高いからということで、よりローカルの雰囲気が残っているという南区もせっかくだから足を運んでみようということで、朝歩いた道を再度いくことに。

付き添いの子は、「南区はそんなに見るものないですよ・・・」とあまり乗り気ではない様子で有るが、せっかくだからと場所を聞くと、南といってもほとんど西と東の間に位置する小さなエリアをそう呼ぶという。

実際、街一番の川沿いに小さな通りが走っていて、そこがちょっとした目抜き通りになっており、確かにこれといって何か観光地化されている訳でもなく、ただただ地元住民の普通の生活の様子が見て取れる。

少し奥に入っていってみると、公営住宅のような建物が何棟も同時に建設されており、その奥には「拆」の字が壁に書かれて、激しく解体されたいくつもの建物の姿が。北京ではすっかりみることのなくなった「拆」と、まるで巨大なハリケーンでも通り抜けたかのように跡形も無く壊されているエリアの姿と、そのすぐ後ろに位置する歴史地区として保存される街並みとの対比に、この街の強い光と影を感じつつ、ホテルのある西地区へと足を向けることにする。













烏鎮東区(乌镇东栅,Wuzhen Dōngzha,ドンジャー) ★★



西地区を出ると、目の前の駐車場にはひっきりなしに大型の観光バスが到着し、多くの人が吐き出される姿に、現在の中国における観光業のパワーの凄まじさを感じながら、そそくさと東に向かう。

少し歩くと目の前に飛び込んでくるのは、中国で田舎に行けばどこにでも目にするような小さな目抜き通り。小さな食堂が軒を並べ、色とりどりの電飾広告が連なる。道を走るバイクが土ぼこりを巻き上げ、小さな通りなので、信号は無く、車と歩行者が互いを気にしながら行き来する。

歴史地区以外はすべて近代に建てられた建物かというとそうでもなく、街のあちこちに見られる運河の脇には、いかにも古そうな建物が残っており、その住民と思われる人々が、運河脇で洗濯をしたり野菜を洗ったりという風景が普通に見る事が出来る。

歩いて15分ほどで烏鎮東区(乌镇东栅,Wuzhen Dōngzha,ドンジャー) 周辺に到着し、一番の観光スポットということもあり、朝早いというにも関わらず、いかにも地方から来た団体客という集団が大挙して入り口に群がっている。

東地区の方が住民がそのまま残って生活している率が高いようで、西区に比べてよりローカルの生活が感じられるが、あまりに多い観光客と狭い通路でとてもじゃないがゆっくり見て周ることは出来ず、さっさと諦めてエリア外へと退避して、近くにあるかつての質屋だった建物を見て回る。

付き添いの子はさすが歴史地区を運営する会社に勤めているだけあり、建物の歴史や逸話などにやたらと詳しく、いろいろと説明してくれる。質入れする際に、外から顔が見えないようにと内部は一段高くなっており、そこに作業員が座る様になっていたり、物を預かるから、火事と鼠の被害に会わないように火神と号神が祀られている等々、ものすごい早口で説明してくれるのだが、流石に細かいところまでは理解しきれず、イベントに間に合うようにと、西区へと足を向けることにする。









かつての質屋

内部は一段高くなっている







烏鎮西区(乌镇西栅,Wuzhen Xizha,シージャー) ★★★



東西南北に位置する歴史地区。一番早くに整備が開始されたのが東地区で、その次に整備された西地区が最大エリアを誇り、この東西エリアが観光客の目的地となっている。両方とも入り口で入場料を支払えば、中にどれだけいても良いシステムになっており、中にはレストランやホテルなども数多く揃っており、また元々も住民も少なくなってはいるが、まだ実際に住んでいるため、宿泊すればこの場所の生活を実際に感じ取ることが出来るという。

この歴史地区以外は通常の街並みが広がっており、元の住民の多くも、このような近代的な住宅地へと移り住むか、もしくは南北のエリアへと移っていったという。

せっかくだから、できるだけ多くの歴史エリアをみるとともに、それ以外の普通の街並みも見ておきたいと、少し早く起きてホテルのある烏鎮西区(乌镇西栅,Wuzhen Xizha,シージャー) の中を隈なく歩いてみることに。

「アジアのヴェネツィア」というのを売りにしているだけに、入り口部分で全ての車は入ることが出来ず、入場料を支払い中に入ると、徒歩で移動するか、運河を行き来する船か、もしくは北側でできるだけ人目につかないように整備されている道路を走り、いくつかのスポットへと送ってくれるシャトルバスでの移動となる。

清時代というから百数十年の歴史を持つ建物を保全改修し、新しく建てた建物と一緒になって、一大歴史テーマパークという雰囲気を醸し出している。オペラハウスや美術館といった最近立てられた新しい文化施設は、東西に伸びる敷地の北側にまとめられ、メインの運河を挟んで両岸に立ち並ぶ建物のほとんどは古い建物を再生して街並みを作り上げている。

エリアの中のあちこちでは、顔にメイクを施し、古い衣装を着込んだ如何にもパフォーマンスをする軍団が闊歩しており、狭くなったり広くなったりする多様性のある街並みの様々なスポットで時間ごとに演奏が始まったり、寸劇が始まったりと非常に多様性に富んだイベントが行われている。これだけの規模と量のイベントを運営するのは、さぞや大変だろうと思い、空港から付きっ切りで世話をしてくれている担当者に聞くと、彼女もこの街出身で、この歴史地区を運営する会社に所属しており、1000人を超える規模の会社で、それぞれのイベントも毎年何十人という担当者が運営を行うという。

敷地の一番西側には、このエリアを統括する陳向宏(陈向宏,chén xiànghóng, チェン・シャオホン)さん肝いりの水上劇場が整備されており、舞台の後ろには五重塔が借景となり、夜に舞台を観るのはさぞや壮観だろうと思わされ、敷地の東北地区に現在も大規模の建設が続くエリアではプリツカー賞受賞建築家である王澍(Wang Shu,ワン・シュウ) の設計による烏鎮国際コンベンションセンターができつつあるというので足を運んでみたりしていれば、結構あっという間に時間が過ぎてしまう。




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2017/10/20












烏鎮オペラハウス

様々な場所で行われるパフォーマンス
木心美術館









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2017/10/21









烏鎮国際コンベンションセンター_王澍(Wang Shu,ワン・シュウ) 

















水上劇場
水上劇場
水上劇場