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2012年2月27日月曜日

ハガネのパンダ



「禁断のパンダ」はだらけたが、「ハガネのパンダ」は緊張感たっぷりだ。

「Cultivate Meisters」で書いた様に、数日前大雪の浅草で開かれた送別会で、酷い風邪にも関わらず、燕三条から駆けつけてくださった阿部工業の社長さん。「チタンのぐい呑み」に感動していると、「僕からはちょっと大きすぎたので、数日したら丸若さんより届きますので。」とかなり意味深な笑み。

なんだろう?と妻と首を傾げていたら、届いたのはかなり大きな包み。

恐る恐る空けてみると、出てきたのは額に入った一枚のハガネ。というかパンチングメタル。

「なんだ、なんだ」とグルグル廻してみると、二人揃って「分かった!」とアハ体験。以前話を聞いていたパンチングメタルの穴のサイズを利用して、様々な図柄を転写できるように開発を進めていると言っていた技術だと理解し妻への説明。横から見ると何も見えないが、前方にまわるとうっすらの図像が浮かび上がる。

中国へ行くということから、パンダによる「欢迎光临(huānyíng guānglín)」と言う訳。
ちなみにパンダは熊猫(xióngmāo)。

またしても大変ありがたい、「ハガネのパンダ」の送別品。

今年中に本場四川で、「生身のパンダ」を背景に写真を撮って送ると約束をする。

2012年2月17日金曜日

Cultivate Meisters


新潟に燕三条という金属加工に特化した職人の街がある。和釘から洋食器を経由して、今はステンレスのキッチン用品から最先端のIT端末まで金属の磨きや金属プレス加工で名を馳せる。

磨き技術が凄すぎて、泡がつぶれなく発泡酒がビールになると言われたECOカップは広く知られているこの街の特産と言っていいだろう。


以前ひょんなことよりその中のいくつかの工場を経営する社長さん達とお付き合いさせていただくことがあり、それ以来ちょくちょく連絡を取り合わせて頂いていた。


「3月末には北京に移ります。」

という連絡を入れると、「何としてもそれまでに会いましょう」と、ただそれだけの為に大雪の中新潟から遥々東京まで足を運んでくれた。間を取り持ってくれたのは、工芸とデザインの豊かなる融合を目指す丸若屋の丸若氏。


渋く裏浅草でしっぽりと。なんて言っていたら、まさかの大雪で浅草寺以北はほぼ人気無し。お蔭で、周りを気にすることなく久々の再会を楽しみながら、日本のモノづくりの底チカラを感じさせてくれる相変わらずのエネルギッシュっぷりに嬉しくなる。

あの独特の新潟トーンで、「これ送別の品ですよ」とさりげなく渡してくれたのは、長谷川挽物製作所さんが手掛けるCultivate Meistersのぐい呑み。そうチタンの匙ではなくチタンのぐい呑み。

「冰を目いっぱいいれてもらって、そこにウイスキーを流し込んでもらえば、絶対に温くならないですよ」

と楽しそうに教えてくれる。


モノに真摯に向き合っている人は、人との出会いにも真摯に向き合っているんだと思わずにいられない特別な贈り物。本当にありがたい。

大陸に渡ってもこのぐい呑みで上手い酒を飲む時には、あの独特な新潟弁が思い出されるのだろうと一人思う。