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2015年5月9日土曜日

対話の相手を持つ幸せ

年齢に応じ自分が話したい相手を、自分が思うように受け取り、対話が可能な相手がいることは幸せな歳の重ね方なのだと改めて思う。

人間、歳を取れば取るほど、色々なことを経験し、色々なものを学び、色々なことを考えてくるものである。当然、その過ごした時間によって、自分の意見や考え方もできてくる。真面目に生きていれば生きているほど、自分が過ごした時間とその間に考えたことを今度は誰かに語って聞かせたくなるものであろう。

その聞かせる相手というのは、学校で先生と生徒という関係であったり、会社で上司と部下という関係であったり、家庭で夫婦や子供との間であったり、または友人間でのやり取りであるかもしれない。

もっと多くの人に聞いてもらいたいと思う欲求を向ける先は、現代であるならば、ブログでつづる文章になったりすることもあるだろう。

しかし、もっと多くの人に読んでもらいたいと思う人、もしくは周囲からその貴重な知識や考えを世の中に広めるべきだと声がかかる人には、やはり今までの様に、講演や書籍という形でその考えが世に広まっていく。

歳を重ね、社会的地位が高まれば、自分が考えていることを本という形で世に出すことがより容易になっていく人もいるのであろうが、本当に幸福なのは自分が伝えたいという内容を、自分が伝えたいと思う相手、もしくはそれを正しく受け取ってくれるであろう相手に向けて発することが出来ることだろうと思わずにいられない。

そのタイトルに引かれ手にとった本も、読んで見ると「これをわざわざ世に発する必要が本当にあったのか?本にする必要が本当に重要だと著者が真剣に考えていたのか?」と思うような内容の本に出くわした時の失望は相当に大きい。

夫婦でも、職場でも、友人でも、自ら年齢を重ね、自ら積み重ねる経験や知識に比例して、思考する内容を共に共有し、対話を重ねることのできる相手が身近にいる。そんな歳の重ね方をしたいものである。

2013年6月29日土曜日

2013 National Conference – Material


先日参加したオーストラリア、メルボルンでのカンファレンスの様子が記事になってまとめられている。

2013 National Conference – Material

各スピーカーについて、結構長くコメントがしてあるので、カンファレンスを振り返るのになかなか便利であり、改めてほかっておいても多様に向かう世界の面白さに思いを馳せる。

2013年5月31日金曜日

Lecture at the National Architecture Conference Melbourne


秋の気配を感じるメルボルンの街にて開催された、年に一度の建築家協会主催のカンファレンスにて、なんとか無事に講演を終えてくる。



二日間のイベントの最後に行われた全ての講演者が参加するパネル・ディスカッションにても、「高度な英語」による質問を投げかけられながらなんとか無事に終了する。

1200名のオーディエンスの前での40分の講演。そしてどんな質問が飛んでくるかと緊張感を持って望むパネル・ディスカッション。

世界の一線で活躍する他のスピーカーの刺激的な話を聞きながらも、自分達の進む道を再度確認する。

現地のメディアによる幾つかのインタビューとオフィスの出版物へのサイン会など付随イベントをこなしながら、夜はスピーカーや地元の建築家達とお酒を飲みながら時間を過ごし、結局朝から晩までフルで普段使っていなかった脳の部分を動かすことになる。

解放感に浸るクロージング・パーティーで、各地に戻っていくスピーカー達と再会を約束し、やっと訪れた自由時間を使って夜のメルボルンを散策し、明日から訪れるシドニーの青空に思いを馳せる。









2013年5月28日火曜日

Materials 2013 / National Architecture Conference Melbourne


明日よりオーストラリアのメルボルンに行き、オーストラリア建築協会主催のカンファレンスに参加し、MAD Architectsの作品について講演をしてくる予定になっている。

2013 National Architecture Conference Melbourne

通常はパートナーのマー・ヤンソンがレクチャーに行くことが多いのだが、今回のカンファレンスのテーマが「マテリアル」ということで、オフィス内で日常の設計業務を主に手がける自分がオフィスを代表してレクチャーを行うことになる。

そんな訳で、オフィスの作品を紹介するような通常のレクチャーとは違って、2,3のプロジェクトに絞って、その中でオフィスの「マテリアル」に関するアプローチ、考え方を主に話してほしいという依頼。

通常のプレゼン資料は使えないので、改めてこのカンファレンス用に資料を纏めることになる。テーマに沿ってポイントを書き出し、流れを決めて、プロジェクトを絞り、その中でのイメージを選択して、時間配分を考えながら資料つくり。英語でのプレゼンになる訳だが、とりあえず日本語で言わんとするポイントを書き出し大体の時間を見据えてページ数を決定していく。

ドラフトができた段階でオフィスのプレス担当相手に話をして、より内容をクリアにするために手直しをし、最終版ができた段階で同じく校正をお願いして終了。後は本番までに何度か繰り返して頭の中をクリアにしておくこと。

といっても出発前日まで何かと忙しくするので、緊張する余裕もなく過ごしているのだが、パネルディスカッションもあるというので他の講演者の情報を少し調べると、なかなか面白い建築事務所の人が参加するようである。

イベント開催期間中は、インタビューや簡単なサイン会など何かと拘束されることも多いだろうが、できるだけ他の講演者のプレゼンも見て、同じ時代に生きる世界の建築家が何を思い、何を考え建築に向き合っているのかをしっかりを感じて来れればと思う。

イベント終了後、シドニーに移動して地元の建築家にオペラハウスを案内してもらい、彼らの事務所も見学させてもらう予定になっているので、ぜひとも世界遺産にも登録される世界有数のオペラハウスの空間を身体で感じで、今進めているハルビン・オペラハウスにフィードバックできるようにと楽しみを感じる。

用意してもらった飛行機代でエコノミーにすれば二人分カバーできるというので、せっかくだからということで妻も一緒に連れて行くことになる、よい気分転換になるだろうとの思いと、少々の煩わしさを感じるであろう関連イベントも手持ち無沙汰になることなく過ごせるという淡い期待を感じながら、今宵は秋の南半球に向けてのパッキングに勤しむことにする。