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2015年12月23日水曜日

ニュースのその後

年の瀬になると、いやがおうにもにも「今年」を振り返ることになる。特に、今年起こった様々な事件を、「何があったかなぁ」と考えて、ニュースをまとめたサイトを見てみると、当時は毎日目にしていたのに、あっという間に報道されなくなり、そして記憶のかなたに葬り去られている多くの事件やニュースがあるのに驚くことになる。

2015年上半期 重大ニュース まとめのまとめ - 重大ニュースまとめ 2015 - 2016

2015年下半期 重大ニュース まとめのまとめ - 重大ニュースまとめ 2015 - 2016

イスラム国によるフランスでの出版社襲撃のテロに始まり、後藤健二さんなどの人質殺害。お菓子につまようじを混入させた子供や、ウクライナとロシアの衝突。川崎市での中学一年生殺害事件に北陸新幹線開通。ジャーマンウイングスが操縦士の意図によってフランスで墜落。渋谷区による同性カップルを認める条例開始。老人ホームでの虐待暴行。寺社仏閣で油が撒かれ、群馬県高崎で硫酸がかけられ、上空ではドローン問題。船橋で少女の生き埋め殺人、校長のフィリピンでの買春問題。箱根山の火山活動、大阪都構想に関する住民投票。鹿児島口永良部島噴火。年金機構の情報流出とその詐欺事件。韓国でのMERS流行。18歳への選挙権。ギリシャ問題。東海道新幹線での焼身自殺。

明治日本の産業革命遺産の世界遺産登録。新国立競技場のザハ案の白紙撤回。東芝不正会計問題。直木賞で「火花」受賞。天津市での爆発。バンコクでのテロ事件。高槻市で中学1年の女子生徒の遺体発見と、中学1年の男子生徒の遺体を発見。山口組分裂騒動。東京での劇団員殺人事件。弁護士事務所での局部切断。池袋での危険ドラッグの暴走車。東京オリンピックのエンブレム盗作疑惑。シリアからの欧州への難民。大雨にて常総市の鬼怒川決壊。改正労働者派遣法成立。JR沿線でケーブル火災。熊谷市でのペルー人による連続殺人。安全保障関連法成立とSEALsらによるデモ運動。フォルクスワーゲン(VW)不正問題。ラグビーワールドカップで五郎丸のルーティーン。伊勢市虎尾山にて頼まれたとして同級生が殺人。マイナンバー。TPP合意。旭化成建材のマンション杭データ偽装。パリ中心部の劇場などでテロ。トルコ軍によるロシア機迎撃。いじめによる名古屋市の中学生の電車への飛び込み自殺。靖国神社爆弾テロ。「爆買い」と「トリプルスリー」の流行語大賞。STAR WARS7公開。名古屋の路上で外国人男性が集団リンチで死亡。加古川市での女性遺体遺棄事件。

こうして見ていくと、その時は重大なニュースだ、話題のニュースだと毎日気を配っているが、時間の経過とともに、徐々に報道されることもなく、事件の経過がどうなったかが気になるがそれを知る手立てもなく、そのうちに次から次へと新しい事件やニュースが起こってしまい、あのニュースはすっかり忘れ去られてしまっている。

本当はそれらのニュースがなぜ起きて、どうして防げなかったのか、未来のためにそれから何を考えなければいけないのかなと、メディアが時間をかけて事件の背景を洗い出し、そして報道していく。それが望ましいのだろうと思う。できることなら、ニュースが流れた最初に、気になるものはどうにか自分でブックマークをしておけば、その後そのニュースに関する進展をいろいろな媒介から引っ張り出して、アップデートしてくれる。そんなサービスがあっても良いと思うくらいである。

しかし、新聞社や報道の現場では、「もっとこのニュースを追いかけたいんです」という記者に対して、「そんな鮮度の落ちたニュースに時間をかけている時間も経費も無いんだよ。もっと新しい刺激のあるニュースをおっかけろ!」という視聴率重視の体制が透けてみてくる様でもあり、そうなると受動的に受けるニュースでは現状を変えることは望みようも無く、そうなると上記したように気になるニュースはその都度自分でメモしておき、時々にネットで検索して自ら「ニュースのその後」を追っかけていく。その中で、断片的な情報でも、事件の概要を自分なりに理解し、垂れ流しではなく何かしらの納得をして生きていく、そんなことが必要になるのだろうと年の瀬に思うことになる。

2014年3月18日火曜日

ニュースしての広告

朝起きてテレビをつける。脳を目覚めさすのにちょうど良い程度の「軽さ」を持ったワイドショーにチャンネルを合わせる。

そんなワイドショーで最近特に目につくのが、「あるタレントがCM撮影の現場でこんなハプニングがありました」、「こんなお茶目な一面を見せてくれました」といったニュース。そしてそのCMは得てして番組や局のスポンサー企業のもの。

「せっかく撮影したCMを、CMとしてだけでなく、ニュースとしてもお茶の間に届ければより一層の広告効果があるのでは?」といった広告代理店の安易な新潮流なのか、それともステルスマーケティング(ステマ)が叩かれ使えなくなったので、ニュースという冠を被せることで、新たなステマ方式の商品刷り込み作戦としか思えない。

そういうニュースをしゃべっているアナウンサーを見ていると、さぞや虚しく感じているのだろうと勝手に想像力を膨らませてしまう。タレントが違う番組に出演して番組宣伝をするのはまだ理解できるが、こうしてワイドショーにニュースとして広告を刷り込んでくる様子を見ていると、こうして番組内で取り上げてもらうことまで含んで広告費だとしている企業と広告代理店の想像力の無さに別の虚しさを感じずにいられない。

2012年9月4日火曜日

堕ちるのに時間はいらない

圧倒的弱者である幼児を相手にニュースにとても嫌な気分になる。

宮崎勤の事件で見せられた、ワンルームに溢れる欲望の嵐。一見雑然としたその風景に秘められた欲望の秩序。VHSという淘汰された媒体の助けを借りることでこの世に現れた欲望の風景。

かつてはエロ本を一冊購入するにもそれなりの出費が必要だったが、現在ではモニターの前から動かずとも、ワン・クリックだけで無限に自分の欲望を満たすものが飛び込んでくる。

それは誰にも制御されることなく、インターネットによって加速させられる欲望空間。

ゆとり世代やゆとり以後という安易な言葉ではくくれない、誰も制御してくれない肥大化するだけの欲望に、どう折衷していくか教えられることなくその身体を晒されてきた世代。

たとえ同居していても、ワンルームという境界の裏で、モニターというブラックボックスに入れられて、インターネットのクラウドの先に隠さた、親からも見えない世界で密かに、そして確実に大きくなる欲望たち。

社会との接点は煩わしいものではある反面、人間一人では保つことができない理性を繋ぐか細い線として機能する。しかし、無意識のうちに現代人はその糸を一つまた一つと切ってしまう。そして現実と自分の妄想の中の欲望が乖離していくのに気づかないまま、誰も注意をできることなく、現実の世界を朦朧と漂うことになる。


「堕ちるのに時間はいらない」


酒鬼薔薇聖斗事件で社会が感じだ背筋がゾッとする理解不能な猟奇的感覚。しかし今度は違う。これはインターネットと個人主義によってもたらされた、誰にでも、そしてそれはあっという間に訪れうる欲望の穴。クラウドの先から、モニターには納まりきらず、果たしてワンルームから飛び出し街に溢れる欲望空間。

日の光に当たるべきでない蠢くような腫れ物が、一気に外に解放される。
それはあまりに自由であまりに危険。

ぜひ、容疑者の部屋とそのモニターの中に隠された欲望を社会に曝して欲しいと願う。そこに広がるのは恐らく整然とした白く漂白されたような空間だろうと創造する。