2025年6月5日木曜日

芒種 (ぼうしゅ 二十四節気の9番目)

 

今年は大仏蛍を見て夏の到来を感じることは叶わないが、
地元に戻って懐かしい友人達との再会が待っていると思うと、
楽しみの多い芒種の始まりである。
パリ・サンジェルマンがその圧倒的な創造性と破壊力で初のビッグイヤーを獲得し、
可変性を取り汲んだフォーメーションの新しい美しさを見ることができた。
今週末に迫った全仏オープンもいよいよベスト4が出揃い、
BIG4の残り一人となったジョコビッチと、シナー、アルカラスという、
次世代のトップ二人との対決がどのような結末になるのか、
寝不足の続く一週間になりそうである。




2025年6月1日日曜日

端午节

 

家でふとした時に感じる視線の持ち主が、
このパンダであることがある。
少し足を止め、気持ちを落ち着けてと言われているような気がする。
 
端午节
たまにはゆっくりを過ごすことにする。






2025年5月21日水曜日

双子座 (Gemini,ジェミニ, 双児宮,空気) 5月21日-6月21日

 

アブダビ、イスタンブール、ミラノ、ベネチア、アムステルダム、ロッテルダムと、
何かと忙しなく移動を繰り返した牡牛座の一か月を経て、
徐々に夏の気配が色濃くなる双子座の季節では、
CLリーグも決勝を迎え、全仏オープンでは誰が新しい赤土の王に名乗りを上げるのかなど、
スポーツの世界でも楽しみな対決が目白押しとなる。
生活のリズムを取り戻し、本格的な夏への体力を蓄える一か月としていきたい。






小満 (しょうまん 二十四節気の8番目)

 

ベネチアではオフィスでキュレーションを担当した中国の開幕を迎え、
中国館の一部として制作した室外インスタレーションもなんとか完成した。
アーセナルで展示していたインスタレーションも含め、
今回のビエンナーレでは今までとは違った時間を過ごすことができた。
その後Fenix Museumのオープニングに参加するためロッテルダムに向かい、
Nieuwe InstituutでのMADの個展も合わせて開幕し、
刺激の多い立夏の二週間を経て北京に戻り迎えた小満。
暑くなる季節に備え、乱れた生活と体調を整える二週間にしよう。


 



2025年5月5日月曜日

立夏 (りっか 二十四節気の7番目)

 

暦の上では夏の始まりを告げる立夏。
飛行機がキャンセルになったことで、思いがけない出会いがあり、
イスタンブール、ミラノと巡ってやっと到着したベネチアで迎える。
ビエンナーレの季節を迎えると、二年という月日が如何に早く過ぎたかを感じるが
懐かしい友人との再会を楽しみつつ、迷宮の様なこの街を歩きながら、
これから迎える夏が健やかで爽やかな季節になることを願う。





2025年4月20日日曜日

牡牛座 (おうしざ,Taurus, 黄道十二宮の2番目, 4/20-5/20)

 

少し首を傾げた牡羊座を眺めながら過ごした一か月。
「お疲れさま」と「また来年」と伝えながら牡牛座へと席を譲ってもらう。
実家の桜も見事に咲き誇ったかと思えば、
あっという間に花を落とし、その下からは緑の葉が顔を覗かせる。
この牡牛座の季節は移動が多く、様々なイベントも多い季節となりそうであるが、
牛の様にゆっくりでも自分のペースを乱すことなく、
様々な考えを吸収して夏に迎えるような季節にする。




穀雨 (こくう 二十四節気の6番目)

  

    春の6つの24節気も最後の穀雨を迎えた。
この二週間が過ぎると夏のはじまりを告げる立夏となる。
立春からのこの3か月は多くの感情を抱いた季節だったと振り返る。
今までの人生で一番多くの桜を見ることができた清明を経て、
夏への準備を整える穀雨の季節を迎える。
冬の季節に温もりを与えてくれた冬の衣服を整頓し、
衣替えをしながら外で過ごすことの多い季節の準備していこう。







2025年4月4日金曜日

清明 (せいめい 二十四節気の5番目)

 

沖縄ではこの季節に先祖供養の清明祭(シーミー)が行われるというが、
 中国では24節気の清明の時期が清明节(チンミンジエ)と呼ばれ、
 地元に戻り家族でお墓の掃除をする習慣が残る。  
 文化や慣習が軽やかに海を越え、広がりを持っていったかがよく分かる。
 様々な濃さを持った染みが何重にも重なりあう世界に国という境界が引かれていくのだが、
 やはり陸や海を渡った人を介して様々な文化が広がっていき、
 その先に今の我々が生きているんだということを考える、そんな清明の季節にしたいものである。







2025年3月21日金曜日

牡羊座 (Aries,アリエス, 白羊宮,火) 3月21日~4月19日

 

一年をかけて巡ってきた12個の星座の巡りも、
昼と夜の時間の長さが等しくなる春分の日に、
また新たな一年のサイクルをスタートさせる。
西洋占星術ではこの日が一年の始まりとされてきたというから、
古代の人がどれだけ昼と夜に空を見上げて季節を読み取っていたかが感じられる。
新しい一年の先頭を切る牡羊座に希望に満ちた明るい一年を願う。
 




2025年3月20日木曜日

春分 (しゅんぶん 二十四節気の4番目)

 

昼と夜の長さがほぼ同じになるこの日は、
12星座の最初の牡羊座に太陽が入り、
新しい一年のサイクルが始まると認識されてきた。
社会生活を潤滑に運営する為にカレンダーが発明され、
1月1日を元旦としてきた歴史よりもはるかに古く、
世界中のあちこちで空を見上げて季節の移り変わりを読み取っていた人たちにとって、
この日がどれだけの意味を持ったのかを知ることは現代人にはできない。
しかし冬から春に向け太陽が再び力を強くして、
昼と夜が均衡するこの一日に自然のバランスが変化したことを感じていたことは、
現代に生きる我々でも感じることができる。
自然の様々な場所で芽生え始めたエネルギーを、
風景としてそして食材として、できるだけ感じる春分の季節としたい。




 

2025年3月5日水曜日

啓蟄 (けいちつ 二十四節気の3番目)

 

大地が温まり、土の中から虫たちが顔を出す頃。
今までこつこつと積み重ねてきたことが、
少しづつ芽吹いていく季節となりますように。