一日というスパンで気持ちが浮き沈みしたり、
一週間というスパンであれこれと心配したり、
一ヶ月というスパンで出来たことや出来なかったことに思いを馳せたりと、
短いスパンでキョロキョロと向かう先を失うのではなく、
もっともっと長いスパンからの視点で今日の時間を捉える。
一年という比較的長い時間を与えてで何かをすることで、
逆に一日を過ごす心を安定させる為にと始めたのが干支の木彫り。
手を動かすことの重要性を忘れないことも含めて、
その年の干支を一年のいろんな時期に掘り込んでいく。
良いときも悪いときもある一年で、その時々の思いをこめて掘り込んでいく。
一年あるから数ヶ月触らなくても、まだまだ時間があると心の余裕も得られる。
そして大晦日にできているところまでが、その年を過ごした自分の姿だと認め、
新年と共に次の干支が現れてくるであろう木の塊に向かうことにする。
1年というスパンの積み重ねが12個連なり、それぞれの年の干支に囲まれる、
12年というかなり長いスパンを閉じてくることになるだろうという願いを込めての木彫り。
最初の一年で掘り出した卯は随分でぶっちょで、ウサギというよりはネズミの様になってしまっているが、様々な変化を体験した2011年の自分を姿を見るようでそれはそれで納得している。
今年は辰だと、まだまだ余裕をこいていたらすっかり師走に突入し、流石に尻に火が着いて日本で玄翁とのみを購入し、竜の落とし子っぽく縦長の辰を見据えて刀を入れていく。
残り20日間。どこまで彫れるかラストスパートだと大晦日にもう一つの楽しみを得て迎える氷点下の北京の12月。
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