日々終われるだけの時間の過ごし方ではなく、もっと長い時間のスケールを持ちながら日常を生きようと、一ヶ月の時間を意識しながら、その時々の季節の花の姿を咲き誇る風景を想像しながら、昨年末から描き始め、それがやっと一年、12ヶ月を終えて、一年という一つの時間の環が閉じることになった。
1月の梅、2月のシクラメン、3月の沈丁花
4月の桜、5月の薔薇、6月の紫陽花
7月の向日葵、8月のコスモス、9月の彼岸花
10月の金木犀、11月の菊、12月の水仙
春、夏、秋、冬。それぞれの季節の美しい風景。その中に美しい色彩を添えてくれるこの花々。
色だけではなく、その付近を通りがかるたびに、ふわっと身体を包むかのように漂うその香りに嗅覚も刺激されることで、記憶の奥に強く定着する。街の中で不意に襲われる思いもよらぬそんな体験は一日をなんとも豊かなものにしてくれる。
それと同時に、季節ごとの大地の力を感じるために、「この花を見に行く」という明確な目的をもって足を運ぶ様々な名所も12ヶ月ごとに自らのマップの中に入れておくこと。これがどれだけ一年という時間を豊かに過ごさせてくれるのか。
そんなことを思いながら、一ヵ月後と、リビングの一角で異なる色を見せてくれる様々な花の絵を視覚の端に捕らえて日常を送ることを楽しみにまた、別の時間のスケールを自らの人生の中に取り込むようにと次に向かうことにする。
1月 梅 / 水仙
2月 梅 / 椿 / シクラメン
3月 桃 / 沈丁花 / 白木蓮
4月 桜
5月 バラ
6月 紫陽花 / 花菖蒲
7月 向日葵 / 朝顔 / 蓮
8月 コスモス / 向日葵
9月 彼岸花 / 金木犀
10月 シクラメン / 山茶花 / 金木犀
11月 菊
12月 水仙
1月-3月
4月-6月
7月-9月
10月-12月
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