チョン・ミョンフン (Chung Myung-Whun)
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Programme
Messa da Requiem Verdi
I. Requiem & Kyrie Requiem aeternam
II. Sequence (Dies irae) Dies irae
III. Offertorio Domine Jesu Christe
IV. Sanctus
V. Agnus Dei
VI. Lux aeterna
VII. Libera me Libera me-Dies irae
Vocalists: Sun Xiuwei, Yang Guang, Li Xiaoliang, Xu Chang
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春のヴェルディ祭りの最後を飾るのは、韓国人指揮者・チョン・ミョンフン(Chung Myung-Whun 鄭明勳)によるヴェルディの「レクイエム」。
この「レクイエム」。日本では「新世紀エヴァンゲリオン」の曲と言った方が分かりやすいかもしれないが、あの大合唱による大迫力の曲である。
その為にいつものコンサートとは違い、後部座席が観客に解放されておらず、男女の多くのコーラスのメンバーが陣取っている。そしてオーケストラの一番前には、ソプラノ、メゾ・ソプラノ、テノール、バリトンを担当する中国人の声楽陣。それぞれなかなか個性的な容貌である。特にソプラノは妖怪人間のベラにしか見えない・・・
そして指揮者のチョン・ミョンフン(Chung Myung-Whun 鄭明勳)。韓国人で音楽一家で苗字がチョン。どこかで聞いたことが・・・と思って後日オフィスでそんな話をしていると、韓国人スタッフが、「ああ、その指揮者。Yosukeが好きだって言っていたバイオリニストと兄弟だよ」と。
なるほど。以前見に行ったチョン・キョンファ(Kyung Wha Chung 鄭京和)のお兄さんということらしい。こうして徐々に点が線になって繋がって、音楽体験が面へと広がっていくのだろうとなんだか楽しくなる。
そして今日の主役のヴェルディの「レクイエム(原題:Messa da Requiem)」。カトリックのミサ曲でもあるといい、イタリアの文豪アレッサンドロ・マンゾーニを追悼する目的で作曲されたという。モーツァルト、フォーレの作品とともに「三大レクイエム」の一つに数えれ、その中でも「最も華麗なレクイエム」と評される作品だという。
楽章構成は以下の通り
第1曲: Requiem e Kyrie(レクイエムとキリエ)
第2曲: Dies irae(怒りの日)
第3曲: Offertorio(奉納唱)
第4曲: Sanctus(聖なるかな)
第5曲: Agnus Dei(神の小羊)
第6曲: Lux aeterna(永遠の光)
第7曲: Libera me(私を解き放ってください)
百人近くいるのではと思われるコーラスの大合唱はまさに大迫力。あまり観客が居なかったために中央のいい席へと移動させてくれたため、その音量を真正面から体感することになる。
音楽が身体体験だと理解できる魂に響いてくるコンサート。少しだけヴェルディを理解できた春になったかと高揚感を感じながら家路に付くことにする。
ヴェルディ
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