2011年5月30日月曜日

椅子の祖型  / アーロンチェアー・プロジェクト





















椅子の祖型  / アーロンチェアー・プロジェクト
早野洋介 (MAD)
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それは大地から身体を切り離し
もう一つの皮膚として
再び身体を大地へと繋ぎ止める装置

文明の収束点として
必然と現れる幾何学や数学などと
いわや併置されるべき
身体の拡張としての第二の被膜

そして身体に与えられたのは
自由と拘束

身体の文化活動の舞台として
歴史の中で様々な形態を伴って現れる椅子

その舞台の上で
舞い踊った
数え切れない身体を
椅子はネガの被膜として写し取ってきた

そして現代における生産活動:
オフィス・ワークにおける
身体の拡張として生み出された
アーロン・チェアは
近代の社会に生きる身体の投影

拡張された身体に与えられた新たなる動き
その動きをさらに加速し
引きちぎられそうな表情を見せる
臨界点寸前の第二の皮膚

悶えるように
素材感を失い
狂えるように
時間を剥ぎ取られた
第二の被膜の重なりの中で向き合うのは
人類の歴史の中の座る身体と椅子の祖型のみ

祖型に座る身体として浮かぶのは
1000年後の我々の姿
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ハーマンミラー社のベストセラー製品アーロンチェアを5人のアーティスト・建築家がカスタマイズし、新たなる価値が加えられた、1点もの作品の販売収益が、東北復興へのチャリティーとして使われるというプロジェクトに参加する機会をいただきました。

参加アーティストは

東信(フラワーアーティスト)
鈴木康広(現代美術作家)
永山祐子(建築家)
名和晃平(現代美術作家)
早野洋介(建築家)

となっております。

各メディアにおいてもニュース発信が行われております。
http://www.fashionsnap.com/news/2011-05-23/hermanmiller-aeron-with-art/

7月28日には「アートフェア東京 2011」(http://www.artfairtokyo.com/)で作品の公開をし、
7月29日にはハーマンミラーストア(http://hermanmiller.co.jp/storetokyo/)を会場として、
作家によるトークイベントもありますので、お近くまでお越しの際は是非足を運んでいただければと思っております。

間接的ではありますが、少しでも東北の力になれればと思い、願いを込めて作った作品に仕上がっておりますので、ぜひ会場にて実際に見ていただければ幸いです。


早野洋介/MAD
プロジェクト・チーム;早野洋介、二ツ木玄、原田晃平、小林将司
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