米景気回復期待が追い風となり7カ月半ぶりに1万円に達した日経平均。
FRBの雇用の改善との発表によって押し上げられ、2008年のリーマン・ショック前の水準まで回復した米国の株価の上昇によって芋づる式に世界各国の株価も押し上げられ、その一現象としての日経平均の上昇。
原油高や引き続き円高に苦しむ日本経済に何ら明るい光が射しだした訳でもなく、言ってみれば根拠なき株価上昇。それに浮かれ、株主の懸念感が薄まり、消費が促進され、企業の業績が改善し、給与に反映され、消費がさらに加速して日本経済が好転する。と嬉しそうに解説するNHKの解説員の姿を見て感じる。
アメリカやヨーロッパは今までの体制のいわば膿を出そうとなって必死になっている現在。他国の事情も顧みず、ひたすら進めたドル安や、EU内での自浄作用。その煽りを一手に引き受けるかたちになった異常なる円高と長引く不況。
厳しい時代に守るべきは身内からで、辛いところは引き受けさせられるのが都合のよい隣人。
ひとしきり踊った後に見るのが更なる地獄でなければいいのだがと思わずにいられない。
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