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所在地 熊本県阿蘇市一の宮町宮地
主祭神 健磐龍命(たけいわたつのみこと)、阿蘇都比咩命(あそつひめのみこと)、ほか10柱
社格 式内社・肥後国一宮・旧官幣大社・阿蘇神社総本社
創建 (伝)第7代孝霊天皇9年
機能 寺社
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日本三大楼門(鹿島神宮(茨城)、 阿蘇神社(熊本)、 筥崎八幡宮(福岡))
阿蘇神社総本社
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阿蘇山をずっと上ってくるといつの間にか肥後国に入っていることになる。阿蘇山には何度も足を運んでいるが、この肥後国の一宮である阿蘇神社(あそじんじゃ)には参拝したことが無いということで、せっかくだから立ち寄っていくことにする。
九州地方を中心に、日本全国におよそ450社ほどあるといわれる阿蘇神社の総本山。祭神としては健磐龍命をはじめ12柱の神々を祀っている。
参道に対し楼門や拝殿が90度触れて位置しており、鹿島神宮を思い出させる配置であるが、これはまっすぐに伸びた参道をあるところで振り返ると、その先に見える阿蘇の頂を見て「阿蘇山との位置関係で参道が取られたんだ」というのは理解できるが、なぜ境内が触れているのかは説明が付かない。こういう参道を横参道というらしいが、阿蘇山から参道をまっすぐ伸ばしていくと、そこには次の目的地の国造神社が位置することから、阿蘇神社と国造神社の古くからの関係性、そして何と言ってもこの地における阿蘇山への信仰が関係しているのではとも言われているらしい。
さて砂利道のその参道の脇には、水資源に恵まれた阿蘇の地らしく、何とも清らしく、そしてすごい勢いの水が側溝を流れており、それが直接手水となっている。冷たい水で身を清め、近くで見るとなかなかのスケールの楼門に向き合う訳であるが、日本三大楼門と言われるその楼門は仏教の様式が取り入れられているといわれ、確かに神社には珍しいタイプである。21mの高さは中央の注連縄もなんだか小さいように見せてしまうが下を潜るとそれがかなりの太さだを知ることになる。
楼門を潜ると向き合うのが拝殿。12柱の神々を祭るだけあり、その拝殿の後ろには大小さまざまな社が頭を見せている。その集合体が一つの郡となして、前の楼門を対峙し、高さのある一棟の楼門に対し、低く横の広がりを見せる郡としての拝殿の建物達の間に何とも言えない緊張感を作り出しているようである。そして振り返れば阿蘇がいる。
全体として何とも整った、本当に心地の良い境内。ぐるりと参拝を終えて、楼門からまっすぐ出ると、参道から一本ずれて平行に伸びる道には門前町が広がっており、何とも雰囲気のよい街並みを作り出している。全体として横にすぅっと広がるような印象を与えてくれる風景である。
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