大分を離れる前に、最後にせっかくだからと立ち寄ることにした別府温泉。小さなころから「温泉街」といえば熱海や別府という印象であったが、なぜか別府はより大人の温泉街というイメージ。両親も新婚旅行で立ち寄ったという話を聞いていたのでぜひとも一度そのお湯を味わってみたいと思っていた温泉である。
この旅で何度も通った高速から、次第に高度を下げて大分市に下りていく途中に見えてくる、街中から立ち上がるモクモクと湯煙が独特の風景。豊かな源泉が多く分布することで知られるこの別府市はその源泉数および湧出量ともに日本一というから、名実共に日本を代表する温泉の街という訳である。
街のあちこちに分布する温泉は別府八湯(べっぷはっとう)と呼ばれ、それぞれに集中して性格の違った温泉となっているようで、
別府温泉
浜脇温泉
観海寺温泉
堀田温泉
明礬温泉
鉄輪温泉
柴石温泉
亀川温泉
それぞれを回って初めて別府の温泉を味わったことになるのであろうが、今回はそんな時間も無いので、その中の鉄輪温泉でも堪能することに。トロトロとしたお湯と、簡易な仕切りで露天となっているそのしつらえに、「流石は温泉の街だな」とお湯の中で考えを広げながら、駆け足だった大分横断の旅を振り返ることにする。
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