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所在地 滋賀県大津市坂本本町
山号 比叡山
宗派 天台宗
寺格 総本山
創建 788
開基 最澄
別称 比叡山、叡山
機能 寺社
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百寺
世界遺産
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東塔を出て、再びドライブウェイを北に走り、時々切れる木々の間から覗く琵琶湖への絶景に目を取られながら数分で見えてくるのが西塔の看板。まだ15時40分ということで、入れるなと思い駐車して中に入っていくが、先ほどの東塔のような入り口も係りのおばちゃんもいなく、自由に入れるようになっている。
この西塔(さいとう)は東塔から北へ1キロほどに位置し、中には歩いてここまで参拝に来る人もいるようだが、やはり東塔に比べたらぐっと参拝客の姿も減り、自然の中でゆっくりと伽藍を巡ることができる。
まずはこのエリアの中心的伽藍である釈迦堂に向かうべく、左に折れて道を進むと、前方に見えてくるのがにない堂。左右対称のお堂が道で結合されており、その下を潜っていくようになる。
少し進むと長い階段の下に見えてくるのが西塔地区の中心の堂である釈迦堂。急勾配に設置された階段の為に、一段一段の蹴上が高く、降りるのにも一苦労しながらポッと開けた堂前の広場。
この釈迦堂は、延暦寺に現存する建築中最古のものらしく、もとは園城寺の金堂だったが、秀吉が1596年に西塔に移築したという。
その後今来た道を戻り、先ほど左に折れた曲がり角を直進し浄土院へと向かう。随分長いうねる道を進み、「後ほど同じ道を戻るのはしんどいな・・・」と思いながら前方に見えてくる浄土院の山門。
この浄土院は最澄(伝教大師)の御廟所(墓)のある場所であり、比叡山第一の浄域とされている。山門は閉じられており、山門の左手にある小さな通用門をくぐって塀の中に入り、拝殿に参拝する。
参拝後、同じ道を帰るのはあまりに忍びないと思い、地図を見ると別の道でドライブウェイに出られ、そこから駐車場に戻るのも、今来た道を戻るのも距離的に同じくらいだというので違う道を選ぶことにする。
一段一段のキツイ階段を上りきり、ドライブウェイに出たかと思うと、道よりも一段上になっており、道に降りられない。汗はダラダラ、足はガクガク、「ここから戻れと言うのか?それとも思い切って急勾配を降りて道にでるか?」と悩んだ結果、大人しくもと来た道を戻ることにする。
心理的ダメージのせいで、階段一つ一つがやたらときつく感じながら、暗くなり出した道を急ぎながら駐車場へとかえっていく。後で知るのだが、この浄土院は東塔地域と西塔地域の境目に位置し、所属は東塔地域になるという。道理で遠いと思った。そしてこのドライブウェイだが、車専用で歩行者は歩いてはいけないと言うらしい。だから道に降りれないようになっていたのかと納得。