ラベル 早野洋介 の投稿を表示しています。 すべての投稿を表示
ラベル 早野洋介 の投稿を表示しています。 すべての投稿を表示

2013年11月7日木曜日

中国木彫美術館「GA DOCUMENT 125」掲載


共同主催しているMAD Architectsが設計を手がけている、中国・黒竜江省に立つ中国木彫美術館(China Wood Sculpture Museum)が現在発売中の「GA DOCUMENT 125」に掲載されております。

GA DOCUMENT 125

9月末、自分も北京から現地入りし撮影に帯同させていただき、中国各地のプロジェクト中心となる今回の号の撮影でハルビンを皮切りに各地を回られる編集長の二川さんから現在の建築の世界に関する様々なお話を聞かせていただき、改めて日常を振り返る良い機会となりました。

今後もこの様に皆さんにご報告できるような作品を作っていけるように、日々の建築設計活動に向かっていこうと思っておりますので、今後とも今まで同様の暖かいご支援をいただければ大変嬉しく思います。

早野洋介/MAD

2012年8月14日火曜日

「オルドス博物館 MAD 2011」 カーサ・ブルータス掲載 



この度、共同主宰するMADの作品「オルドス博物館」が、
8月10日発売のカーサ・ブルータス9月号に掲載されております。

「今一番行きたい美術館(150号記念)」

という特集のもと、世界中で完成した最新の美術館の一つとして扱われております。

ぜひ、感想などいただければ幸いです。





2012年6月13日水曜日

「CTBUH 2012 Best Tall Building Award for the Americas Region」受賞のお報せ



超高層ビルの設計をあらゆる角度からサポートする、世界で最も包括的な最先端の組織であるCTBUH(世界高層ビル協会)によって主催される「CTBUH Award」では、毎年建設された超高層ビルを世界の各地域ごとに分けて賞を与えるものですが、その賞の本年度北米部門の賞を、共同主宰するMAD Architectsが設計をしましたアブソリュート・タワーが受賞することになりました。

「CTBUH Award」

この賞は世界を4つの地域に分類し賞を与え、秋には各受賞作品の中で今年の最優秀賞を決めるという流れになっておりますので、世界一の称号を手にし秋に再度良いご報告ができればと思っております。

このプロジェクトを通し世界の建築シーンに一石を投じることができたことに感謝しつつ、これを一つの通過点として日々の仕事を通してさらにさらに前方に向かって進んでいければと思っておりますので、今後とも今まで同様の暖かいご支援をいただければ大変嬉しく思います。

早野洋介/MAD












2012年5月15日火曜日

「The Autopoiesis of Architecture」 Patrik Schumacher 2012


「All problems of society are problems of communication, and within a post-Fordist Network Society in particular, social productivity increases with the density of communication.」

今まで遭遇した中でも、最大級の建築モンスターであろうパトリック・シューマッカー

在籍したAAスクール大学院のAADRLでの担当教員であったことから縁は始まるのだが、その後ザハ・ハディド事務所に誘ってくれ、世界で活躍する建築事務所のトップとして如何に世界の舞台で建築を作り、常に新しい言語を追い求めるかを教えてくれた人でもある。

とにかく、エネルギッシュ。一歩たりとも止まらない。常に建築のことを考えてる究極の建築オタク。語る言葉は非常に感覚的なのだが、書く文章は非常に小難しい。彼が哲学学部出身ということも関与する。

共にザハ事務所で働いていたマ・ヤンソンと一緒に独立してMADを始めた後も、何かにつけて目をかけてくれいろいろな場によんでくれたり、北京に来るときにはオフィスに寄ってくれたりもし、フェイスブックで連絡もくれる。

しかし油断ならない建築モンスター。頭の中を駆け巡っているであろう、さまざまなアイデアを排出するかのように、またとんでもなく小難しい本を出版するようだ。


ちらっと紹介文を読んでみるが、


parametric differentiation
agglomeration 密集化.

なんだか懐かしい言葉が飛び交う。若かりし大学院時代これはいくら英語を勉強しても到底辿り着けないと悟りを開かせてくれた数々の文章。この歳になってもそれは変わらないということを再認識。

相変わらず世界中を駆け巡り、いつもどこかで新しいものを見つけ、考え、話して、作って。そんなことをしてどんどん前に進んでいるんだと思うと、毎日疲れたなんて言ってられないとエネルギーをもらう。

ぜひ日本で建築を学ぶ学生に辞書を片手に少しでも読んでもらい、世界のトップクラスの建築家が、一体今何を考え建築に向かっているのか理解しようとし、理解できないものもあると理解することでもいいので、時間を費やしてもらいたいと思わずにいられない。



2012年5月9日水曜日

東京大学・前スタジオ 北京訪問


東京大学建築学部前研究室のスタジオによるの我々MADの事務所を訪問が行われた。

昨年まで3年間外部講師としてスタジオに参加させていただき、その時の学生がコンドル賞(東京大学建築学部生の卒業設計最優秀者に与えられる賞で、東京大学の建築学部創設に寄与したジョサイア・コンドル氏の名前が冠されら大変栄誉ある賞)を受賞し、半年間の海外事務所へのインターンシップができる奨学金を得て、通常ならヨーロッパに向かう学生が多いのだが、彼は北京で我々MADの事務所でのインターンシップを希望した為、我々も快く受け入れることになり、その彼がインターンシップが終了し研究室に戻り、TAとして今回の北京視察を企画したという流れなのである。

准教授の前先生と、昨年までは同じ外部講師として一緒に学生を見ていた中川純氏。それにかつてゼミで教えていた学生たちが修士生となってTAとして学生の世話をして、今年の学部4年生と修士1年生のゼミ生合わせ、総勢25名ほどの大所帯。

まずは僕から事務所の簡単な説明を兼ねたプレゼンテーションを30分ほど行い、事務所の中の案内。その後僕からお願いさせてもらい、前先生から環境建築に関してのレクチャーをいただけることになり、事務所のスタッフに声をかけて狭いカンファレンス・ルームが簡易なレクチャーの様相に。

環境を念頭において設計のプロセスの中で、シュミレーションの結果をフィードバックしながら、確認の為ではなく、建築環境の向上の為に取り入れながら設計を進めることの大切さを、いくら口を酸っぱくして事務所で言い続けても、どうも説得力に欠けるらしいが、こうして外部者としてアカデミズムの観点から客観的に説明してもらえるととてもすんない入っていくのではと思うほど、非常に分かりやすいレクチャーをしてくださった。

特に2011年の東日本大震災とその後の福島第一原発の事故による、大規模なエネルギーの欠乏と、エネルギーの観点から見た場合の現代建築の評価軸。

SANNAの21世紀美術館がいかに内部熱環境的に最悪か、現地での実測を元に説明し、外見やプログラムの再構築による美しい建築が評価される軸を作り出したのが安藤忠雄で、その際たるものが住吉の長屋だという。村野藤吾が発した「この建築は建築家が評価されるのではなく、住み手が素晴らしいだけだ」という言葉を引きながら、如何に長年にかけて建築家が熱環境に関して無頓着に、ひたすらに形態への傾倒が放置されて来た末の現状。

レクチャーの後に簡単なダイアローグをということで、我々のスタッフからいくつか質問を前先生に投げかけさせてもらい、盛況のうちにレクチャーを終了する。

その後せっかくなのでということで、北京ダックだという夕食に参加させてもらうことにする。せっかくのせっかくなので、妻も同席させもらおうと二人してのこのこ出かけていくことにする。

前先生と懐かしい顔ぶれと一緒に卓を囲んで、久しぶりに日本語でのリラックスした会話を楽しみながら、学生達からの質問に答えて食事を進める。ここからできるだけの刺激を持って日本に戻って、がむしゃらに建築を楽しみながら学生時代を過ごしてもらえればと思いながら、これは国税出費による夕食だな・・・とできるだけ残さないようにと思いを馳せる。

2012年5月5日土曜日

オルドス 午前8時


竣工時に行くことができなかったオルドス博物館にできるだけ早いうちに足を運ぼうと思っていた。

外部の3次曲面の仕上がりや、内部のGRG壁面の問題点や、各部の詳細の納まりを実際見て触って、オフィスの現段階での設計および現場監理の力を把握するのと、施工会社の能力を把握する必要があるから、少し落ち着いた夏前にいければとパートナーと話していた。

そんな週末前の金曜にオフィスに行くと、プロジェクト・アーキテクトの中国人がトコトコやってきて、お願いがあると。現在建物は完成し現在内部の展示の施工が進んでいるのだが、展覧会が開始するまでに竣工後発覚した建築的な問題点を解決しているという。

ちなみに内部の展示は内モンゴルということもあり、近くで恐竜の化石が発掘できて、大規模な恐竜の化石の展示や、原始時代の生活の様子などを見せ、NYの自然史博物館の様な感じの展示で、なかなか迫力満点だ。

問題というのは、外部の曲面が切り取られ入り口になる部分で、二つの異なるシステムの曲面が出会う部分の処理だが、多くの人が通り、近づき、触れることができる部分だけに、頭をぶつけた時や手を触れたときの安全性と同時に、挙動の異なる二つの面の接点をどう処理するかということ。設計時に解決しきれておらず、最後の最後まで良い解決方法を見つけることができるずに現在に至っており、施主であるオルドス市計画局と、外装施工会社と設計であるMADの3者で頭を抱えながら最後の解決法を見つけようと躍起になっているという。

明日は現場にて、外装施工会社担当者と現場の職人さんと一緒になって、最新の解決法について設計会社としての意向を伝える必要があるという。3次曲面の建物だけに、写真や電話ではどうもニュアンスが伝わらず、結局は現場で眼で見て,Face to Faceのコミュニケーションが必要になってくる。

「そりゃそうだ」なんて言っていると、その担当プロジェクト・アーキテクトだが、明日はもう一つ現場が動いているプロジェクトの打ち合わせにどうしても出なければ行けないので、オルドスに行けないと言う。「じゃあYosukeが行きたいと言っていたから、彼に頼めばいい」とパートナーのダン・チュンに言われたという。

雲行きの怪しくなってきた内容と、これはかなりの急展開だなと頭の中でいくつかのシナリオを想定し、「一人でか?」と聞くと、「大丈夫、大丈夫」と。

なかなかハードルを上げてくるな、と思っているとすでにチケットも取ってあり、朝の6時に空港に行けば、外装施工会社の担当者も同じ飛行機だからそこで合流して、オルドス空港についたら、その担当者が車を手配していてそれで一緒に現場に行ってほしいと。

現場に着いたら、サンプルを貼ってある処理の仕方を確認し、こちらの意向に沿うように解決して、最終的な処理の仕方の確認とサンプルの再作成をしてもらいたいという。帰りの飛行機は昼の15時だと早すぎるからその次は夜の21時しかないから、いろいろ内部を見て回る時間も十分あると、すでに外堀は完全に埋められている様子。

ちょっと勘は取り戻しつつあるといいながらも、田舎で周り100%中国人の環境で、会ったことのない担当者との一人出張か・・・といくつか起こりうる問題パターンを洗い出しつつ、まぁどうにかなりそうだし、面白くなりそうだと覚悟を決める。

そんな訳で土曜日の朝5時前に起床し、まだ暗い空の下空港へと向かい、それでも混んでいる空港の中、辿り着いたゲートで前日渡された外装会社担当者の情報に電話をかけると、「どうも、どうも」とやってくる担当者。事情は分かっているようで、一応こちらの中国語が理解できるか?と確認する。

そんな訳で、機上で約一時間。辿り着く内モンゴル自治区オルドス市空港。昨今の経済発展で街のいたるところで成金バブルの香りが漂うような街である。

タクシーに相乗りで行くのだが、途中デコボコの未舗装の道をジャンプするように進み、やっと辿り着いた新都市・康巴什地区。初めてここに訪れた6年前には何もなかったはずだが、今はすっかり立派な新都心部の様相。

そこに見えてくるオルドス博物館。この風景にこのスケール感。久々に感じる建築を見たときにゾワゾワくる感じに、この風景にこのスケール感は間違っていなかったと確信。

時計を見ると、まだ午前8時。

長く暑い一日になりそうだと思いながら、入り口への階段を上りだす。







2012年4月25日水曜日

MAD 早野より 「WAN's 21 Award 」受賞のお報せ

World Architecture Newsが主催する「WAN 21」を、
共同主催するMAD Architectsが受賞することになりました。

世界中から8つの設計事務所が受賞者として発表されましたが、
それぞれの受賞事務所のどの作品、
新しい建築の可能性を示すものだと思いますので、
お時間の許すときにでも見ていただければ幸いです。

21for21 Awards 2012 Winners

この賞もまた明日への励みとし、
昨日よりも更にいっそう手を動かして建築に向かって行きますので、
今後とも今まで同様の暖かいご支援をいただければ大変嬉しく思います。


2012年4月14日土曜日

「日経アーキテクチャー 注目の10人」掲載


「日経アーキテクチャー NEXT-K」にて、
「2012年・注目の10人」として取材していただいた内容が掲載されております。

記事を閲覧するには日経BPの無料会員登録が必要とのことですが、
お時間の許すときにでも見ていただければ幸いです。

世界に誇るアジアの建築めざす早野洋介氏、注目の10人

記事の内容と違わぬように、進むべき方向に向かって石を投げ、
その石を拾ってはまた目的の方向に向かって石を投げ続ける。

そんな時間を過ごしていければと思っておりますので、
今後とも今まで同様の暖かいご支援をいただければ大変嬉しく思います。

2012年3月1日木曜日

宮原邸:第17回くまもとアートポリス推進賞選賞受賞のお報せ




2011年夏に竣工しました、熊本の「宮原邸」が第17回くまもとアートポリス推進賞選賞を受賞いたしました。

第17回くまもとアートポリス推進賞受賞者決定 - 熊本県庁

くまもとアートポリスとは細川護煕氏によって推進され、質の高い優れた建造物等を顕彰することにより、熊本県民の環境デザインに対する意識の高揚と、都市環境並びに建築文化等の向上を目指し、併せて豊かな地域づくりを図ることを目的とし、熊本県内に建てられた建築に対する賞として建築業界では広く認知されています。

くまもとアートポリス推進賞受賞施設

表彰式が3月13日に予定されておりますので、その様子もまたブログなどで御報告できればと思っております。

今後もMADとして、住まうことの豊かさを少しでも多くの人に感じてもらえる様、また建築を体験した時に少しでも感情が揺さぶられるような作品をできるだけ残していければと思っておりますので、今後とも今まで同様の温かいご支援をいただければ大変嬉しく思います。

それでは今後とも、どうぞ宜しくお願いします。





all photos © Takeshi YAMAGISHI

2012年2月15日水曜日

アジアデザイン(DFA)大賞2011 Merit賞 賞状



「宮原邸」がアジアデザイン大賞2011のMerit賞を受賞いたことは先日お報せさせていただいたが、その表彰式が香港で開催され、もちろん出席はかなわなかったのだが、その賞状が海を越えて届いた。

建築家といて職業をしながら生きていると、もちろん最終的にこの世の中に持ち込まれた建築は、大切な人生の大切な時間とエネルギーを注ぎ込むくらいだから、自分が素晴らしいと思っているからできている訳である。

つまりどんなに意識していても、ついつい近視での見方に寄っていってしまう。

そこに少し客観的な視点を持って判断してもらう人といえば、なんと言ってもお施主さん。この人がいなければこの建築が生まれることどころか、構想されることも無かった訳で、しかも予算という大きな要素のバランスを取りながら、最終的に住い手として厳しいジャッジを下す施主。

この人が一体どう建築を評価するか、もちろん自分が欲しかった家が建つわけだから、どちらかといえば近視サイドだが、建築家ほどの厚メガネはかけていないので、生活が豊かになったと言ってもらえることこそ、建築家にとっての何よりの賞であると思う。

ではその次というと、建築家の周りの建築仲間ということになろう。これはもう少しドライ。くだらないオープンハウスに行って、使えそうなディテールの写真を何枚も納めるよりも、本当に近しい仲間の建てたものを見に行って、「いい」か「悪い」。「悔しい」か「まだまだ」か。緊張感のあるコメントをもらうのが何よりの成長の糧であろう。

さてその次となると、通常雑誌という建築メディア。しかし建築メディアが一般の読者が思うほど、健全な視点を持ち合わせているかというと、非常に時代によっての浮き沈みがあることは間違いない。

発行部数が雑誌の存続になるという現実が、建築の文化を守るという美徳を簡単に超えていく。そんな時代に生まれる建築は可哀想だが、そんな時には世の中に数多ある建築賞という視点も存在する。こちらも得てして政治の手垢がつきまとうが、それでも客観性のあるジャッジを受ける格好の場であるのは間違いない。

少なくともこういう受賞という機会に乗っからない限り、竣工した「○○邸」があれあれこれこれで素晴らしいです!なんてことは、ちょっとした羞恥心と自尊心を持ち合わせていたらなかなか恥ずかしくて言い出せないだろう。

そんな訳で難産の末に生まれた建築に、日の目を浴びせることができたことに感謝して、報告できることを励みにし、また次に便乗できる機会を作り出す為に、明日も頑張ろうかと少し思う。

2012年1月25日水曜日

審査


アートポリス推進賞の最終候補に残りましたので、現地審査の為の段取りをお願いします。

と、熊本県庁のアートポリス担当者より連絡が入る。現地審査と言っても、詳しい内容は教えてくれないので、一体どんな準備をすればいいのか分からない。とりあえずお施主さんと施行業者の担当者さんに連絡を入れて、まずは当日住宅を見せてもらうことを了承してもらい、できることを準備して前日より現地入り。

恐らく「若手」と言われる建築家で、いくら巨匠の事務所に勤めていたといっても、恐らくこのような審査は先生が立ち会っているはずだから、結構皆どんな風に審査が進むのかを知るのは難しいのでは?とネットを検索しながら思う。

例えばスリッパは審査員分+県の担当者分を用意すればいいのか?などとお施主さんから聞かれると、確かにそうだな・・・と思わずにいられない。

そんな訳で県の担当者さんに電話をして、聞いてみると、スリッパは用意してもらえれば助かりますが、必須ではないので気にしないで下さいとのこと。そう言われれば逆に気にするのが人間というもの。そうなると、お茶や茶菓子などはどうなるんだ・・・と前日からお施主さんと頭を悩ます。

しかしそんな心配がなんだったかと思うほど、審査と言うのは嵐の様に過ぎ去っていくものらしく、ほぼ時間通りに到着した数台の車が敷地の前に無造作に駐車され、青木淳氏を筆頭に東京から数名の有名建築家などで構成された審査員と担当者さんが降りてきて、さらっと挨拶をしたかと思うとすぐにそれぞれ好きな様に見始める。

お施主さんのご好意で実家より用意してもらったスリッパは当たり前の様に履かれて、それぞれが結構勝手知った感じで歩きまわって、更には気になった納まりなんかを詳しく聞いてくる。流石に事前に提出図面で構成は分かっているだろうが、これはいかんと、建物を一番理解してもらえるルートに沿って各空間を説明し、ぐるっと周囲も回ってもらう。

そんなこんなしているうちに、あっという間に30分が過ぎて、こちらが伝えたいと思っていたことなどはほとんど言えぬ間に「では次もありますので・・・」と嵐の様に過ぎ去っていく審査員達。お茶など飲む時間などは皆無。

審査員として住宅を見るのは皆さんお手の物で、言われなくても見るべきところは分かってるという感じなのだろうが、恐らくどの審査対象作品の建築家も産みの親としては子供の良いところがちゃんと伝わったか一抹の心配を感じずにはいられない夜を過ごすのだろうと想像する。







2012年1月12日木曜日

アジアデザイン大賞2011 Merit賞 受賞のお報せ











昨年夏に竣工しました、熊本の「宮原邸」がアジアデザイン大賞2011のMerit賞を受賞いたしました
日本語でいうと奨励賞みたいなものかと思います。

2011 アジアデザイン大賞 受賞者一覧

DFA Award 2011 Merits Winnersの
「19. Miyahara House MAD」が我々の作品となっております。

MADにとって日本国内最初の住宅作品となりますが、
高温多湿の日本の気候に配慮し、内部空間が3次元的に組み合いながら、
流動的な空間の構成と、室内に様々な風景をつくることができたのではと思っております。

少しでも多くの人に喜んでもらえる建築を作って、
今度は是非もっと良い色の賞をいただけるよう2012年も引き続き頑張っていきますので、
今後とも今まで同様の暖かいご支援をいただければ大変嬉しく思います。

それでは2012年も、どうぞ宜しくお願いします。

2011年12月8日木曜日

DDA(ディスプレイ・デザイン賞) 贈賞式

















DDA(ディスプレイ・デザイン賞)の贈賞式に参加してきたので、その模様をアップ。


それぞれの賞の優秀賞や奨励賞が発表されて、それぞれの作品が正面に映し出される中、各関係者への贈賞が行われる。DDA賞は応募応募846点 の激戦だったというが、上海万博の日本館などのとてつもなく規模の大きいプロジェクトも受賞して堺屋太一氏も受賞者として出席されており、ディスプレイという枠の現代性に改めて驚いた。

建築という本来の分野でないだけに、かなり新鮮さをもちながら全体の受賞作品と受賞者を見ることができたのだが、やはりフラット化した世界に現れるのはアマゾン、グーグルの一極集中だけでなく、各分野においても大手への局所集中と独占が進むのだなと思わずにいられない。業界大手の乃村工藝社、丹青社の手がけるかなりの大きな案件を、電通、博報堂、三菱などの大手の代理店などが取り仕切り、他では手のでないようなクオリティーを作り出す。この場にいるのが、少なくとも業界のトップクリエイターの人なんだと思うと、そこに居ることの重要さがより透けてくる気がした。

そんな局部的な集中現象のなか、数々の大規模予算のプロジェクトを抑えてDDAデザイン大賞・日本経済新聞社賞のダブル受賞をしたのは、今回我々が受賞したプロジェクトでもアート・ディレクターをされたプランクスの佐藤さんの作品。参加させてもらったプロジェクトもそうであったが、限られた低予算の中で、よくぞまぁというような発想で世界観を十分にディスプレイの中に生み出すのは流石だと思わずにいられなかった。

銀色の下敷きの様な賞状ではあったが、それでも心が暖かくなった気がして雨のゆりかもめに乗り込む。




























2011年12月5日月曜日

DDA(ディスプレイ・デザイン賞)奨励賞 受賞

2010年に伊勢丹新宿店のショー・ウィンドーを使用して行われました「グローバル・グリーン・キャンペーン」にて、我々MADがフラワーアーティストの東信氏と協同して制作した"FUTURE NATURE'S UTOPIA"が、2011年DDA(ディスプレイ・デザイン賞)奨励賞を受賞させていただきました。


建築としての大きな賞でも無く、また大賞でもありませんが、社会に向かって投げかけた想いこめた作品がこうして評価していただけるというのは、やはり嬉しく思わずにいられずおりません。

12/6日に表彰式が開催されますので、その様子もまたUPできればと思っています。

2011年7月30日土曜日

アートフェア東京2011

















--------------------------------------------------------
コアメンバーとして参加させていただいている、FEC(http://www.fareastcontemporaries.org/index.html)の代表を務める金島氏がエグゼクティブ・ディレクターとして運営をする国内最大のアートの見本市・アートフェア東京2011が開催しました。

震災による会期の変更などを乗り越え、東京国際フォーラムに国内外より多数のギャラリーが参加し、古美術から現代美術まで一堂に見ることができ、今巷で耳にする面白いアーティストの作品は必ず見つけることができたり、自分にとって面白いと思える作品に出会えたりと、アートとの関係の第一歩になるようなイベントですので、ぜひ足を運んでもらえればと思います!

詳しくは以下のホームページより。
http://www.artfairtokyo.com/

関連イベントとして、「Aeron with ART」(http://aeronwithart.tumblr.com/)に、私も作品をださせていただいていますので、そちらも是非ご覧下さい。
--------------------------------------------------------























































Aeron with ART




















--------------------------------------------------------
アートフェア東京に合わせて、ハーマンミラーと5人のア​ーティスト・建築家が協同したプロジェクトに参加させて​いただき、各作家による5作品がハーマンミラーの店頭に​展示されています。

2011年7月29日(金)-8月7日(日) 11:3​0 – 20:00
ハーマンミラーストア丸ノ内店
東京都千代田区丸の内2-1-1
TEL: 03-3201-1840
http://aeronwithart.tumblr​.com/

そのオープニングに合わせて開催された、参加アーティス​トによるトークイベントに参加してきました。

アーティストの鈴木康広さん・建築家の永山祐子さんと共​に、作品のできたプロセスなどを話させていただきました​。

まだまだ展示期間はありますので、ぜひ実物を見てもらえ​ればと思います。
--------------------------------------------------------































































2011年5月30日月曜日

椅子の祖型  / アーロンチェアー・プロジェクト





















椅子の祖型  / アーロンチェアー・プロジェクト
早野洋介 (MAD)
--------------------------------------------
それは大地から身体を切り離し
もう一つの皮膚として
再び身体を大地へと繋ぎ止める装置

文明の収束点として
必然と現れる幾何学や数学などと
いわや併置されるべき
身体の拡張としての第二の被膜

そして身体に与えられたのは
自由と拘束

身体の文化活動の舞台として
歴史の中で様々な形態を伴って現れる椅子

その舞台の上で
舞い踊った
数え切れない身体を
椅子はネガの被膜として写し取ってきた

そして現代における生産活動:
オフィス・ワークにおける
身体の拡張として生み出された
アーロン・チェアは
近代の社会に生きる身体の投影

拡張された身体に与えられた新たなる動き
その動きをさらに加速し
引きちぎられそうな表情を見せる
臨界点寸前の第二の皮膚

悶えるように
素材感を失い
狂えるように
時間を剥ぎ取られた
第二の被膜の重なりの中で向き合うのは
人類の歴史の中の座る身体と椅子の祖型のみ

祖型に座る身体として浮かぶのは
1000年後の我々の姿
--------------------------------------------

ハーマンミラー社のベストセラー製品アーロンチェアを5人のアーティスト・建築家がカスタマイズし、新たなる価値が加えられた、1点もの作品の販売収益が、東北復興へのチャリティーとして使われるというプロジェクトに参加する機会をいただきました。

参加アーティストは

東信(フラワーアーティスト)
鈴木康広(現代美術作家)
永山祐子(建築家)
名和晃平(現代美術作家)
早野洋介(建築家)

となっております。

各メディアにおいてもニュース発信が行われております。
http://www.fashionsnap.com/news/2011-05-23/hermanmiller-aeron-with-art/

7月28日には「アートフェア東京 2011」(http://www.artfairtokyo.com/)で作品の公開をし、
7月29日にはハーマンミラーストア(http://hermanmiller.co.jp/storetokyo/)を会場として、
作家によるトークイベントもありますので、お近くまでお越しの際は是非足を運んでいただければと思っております。

間接的ではありますが、少しでも東北の力になれればと思い、願いを込めて作った作品に仕上がっておりますので、ぜひ会場にて実際に見ていただければ幸いです。


早野洋介/MAD
プロジェクト・チーム;早野洋介、二ツ木玄、原田晃平、小林将司
--------------------------------------------




















2006年4月19日水曜日

Instability: インスタビリティー


Instability: インスタビリティー

直訳すると「不安定さ、情緒不安定」などになる。
ちょっと解釈を深め「非恒常的状態」と捕らえてもいいだろう。

この「インスタビリティー」が「The Architectural League NY 2006」コンペティションのテーマである。つまり文化や生活様式、さまざまな物の境界線が極めて曖昧に、定義不可能になりつつあるポスト
グローバリゼーションのこの状況下に、都市を包括する建築が如何に固定観念にとらわれない、現象的な解法を示せるか。それを問うという訳だ。

The Architectural League NY」は毎年あるテーマに沿って世界中の建築設計事務所から作品を募集、その中から56組を選び、受賞事務所はNYで講演と展覧会に参加すると言うコンペティションで、できるだけ先進的なチャレンジを続ける若手建築事務所に評価のチャンスを与えようという趣旨である。

そういうわけで今僕が共同主宰する建築事務所[MAD]が今年の受賞対象として選ばれ、4月の27日にNYで講演の予定である。

Young Architects Forum  instability

そんなわけで、ただいまニューヨーカーの度肝を抜くため、「フィッシュタンク 2006」をデザイン中。ご期待あれ。