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所在地 東京都渋谷区神宮前6-13-3
設計 藤本壮介
竣工 2015
機能 商業施設
規模 地上4階
構造 RC造
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今日は久々にあう高校の同級生たちとランチということで、一緒に参加する妻と朝から都内で街歩き。さりげなくチェックしたかった建物を通るようなルートを設定し、妻の買い物がてらいくつか最近の商業施設を巡っていく。
まずは裏原と呼ばれるエリアにポツンポツンと見かけられるように建築家の作品が建てられるようになってきたようであるが、その中でも注目の藤本壮介氏の作品。
接道が前面道路のみで、そこから斜線制限がかかって決定されるボリュームに対して、境界線から最高高さまでまっすぐに建てられるラインで整形なボリュームを立ち上げ、その前面に残る不正形で断面上に三角形になる領域に立体格子をつくり一部テラスとして利用し、格子の交点に南側に向かって斜めに延びるプランターを設置して微妙に高さをずらすことで、建物全体が木々の生える地形のような雰囲気にしながらも、内部への採光と視線の流れを確保するという計画のようである。
その前面の立体格子のコンセプトを明確にするために、後部の整形なボリュームに側面においても、梁と柱とそれ以外の壁面は素材を変えて、見切りを入れることで差別化しているようである。
商業施設において、お金に換算できる室内面積以外のところでこれだけ大掛かりなことをするのは、コストの問題などもちろんクライアントとの間でかなりのやり取りがあったと思われるが、それが日本でも最高峰に地価が高いとされるこの場所で実現している姿を見るにはやはりある力を感じずにいられない。
実際に植えられた木々が内包されるだろう給排水システムによって、どれだけ成長し、そしてどれだけ建物を覆っていき、本当の自然の背景として建物を消していくのか。来年当たりにその結果を見に来たいものである。
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