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2015年10月17日土曜日

月の花 10月 金木犀 キンモクセイ


間に合った。なんとかこの金木犀(キンモクセイ)の香りが街中を満たす前に、家のフォトフレームにその花を絵が飾るために、なんとしても描きあげなければと思っていたが、なんとか間に合った。

小さいころにはその名前からなんとなく天体を想像させ、宇宙的な広がりを感じさせてくれたこの樹木は、どこにでも咲いているがその花のイメージは決して思い浮かばないような地味な木であるにもかかわらず、秋が始まるこの季節、いきなりその強烈な匂いを持って存在感を前面に出してくる。

その匂いの強さのために、汲み取り便所が主流であった時代にはその近くに匂い消しとして植えられたことも多かったという流れより、現代でもトイレの芳香剤として広く親しまれているのもこの金木犀。

その名前の由来は樹皮の様子が犀(サイ)の皮膚に似ていて、金色の花を咲かせるから「金の木の犀」つまり金木犀と呼ばれたという。その花言葉は「謙虚、謙遜、真実、真実の愛、初恋、陶酔」。いくつかは「ぜんぜん違うじゃないか・・・」と突っ込みたくなるが、ほとんど納得できるものばかり。

そんな金木犀の陶酔させるような匂いが不意に襲ってくる嗅覚の体験を楽しみに、秋の街歩きを心待ちにすることにする。

1月 / 水仙
2月 梅 / 椿 / シクラメン
3月 桃 / 沈丁花 / 白木蓮 
4月
5月 バラ
6月 紫陽花 / 花菖蒲 
7月 向日葵 / 朝顔 / 蓮
8月 コスモス / 向日葵
9月 彼岸花  / 金木犀
10月 シクラメン / 山茶花 / 金木犀
11月 菊
12月 水仙




2015年2月8日日曜日

月の花 3月 沈丁花ジンチョウゲ


街を歩いていると、「ふわっ」と甘い香りに包まれるそんな花々がある。その代表的なものが春を知らせる沈丁花(じんちょうげ)と、秋の金木犀(きんもくせい)。

桃に木蓮に桜と、派手やかな花々が多い春の中、決して派手な見え方はしないが、その特徴的な香りで記憶の室の奥深くにずっしりと響いてくる存在感を持つのがこの春の沈丁花(じんちょうげ)。

漢字での表記は「沈丁花」。なんとも渋く重みのある名前である。桜や桃ではなく、沈丁花。口にしても心地よい、沈丁花。その花言葉は「栄光」、「不死」、「不滅」、「歓楽」、「永遠」。室町時代には中国からもたらされたといわれるこの花の放つ香りに、様々な時代の人々が何を見て、何を感じたかが透けて見えるような花言葉の数々。

視覚ではなく嗅覚に鋭く春の訪れを訴えてくるこの沈丁花の香りを逃すことなく、今年も街を歩きたいものである。

1月 / 水仙
2月 梅 / 椿 
3月 / 沈丁花 / 白木蓮 
4月 桜
5月 バラ
6月 紫陽花 / 花菖蒲 
7月 向日葵 / 朝顔 / 蓮
8月 コスモス / 向日葵
9月 彼岸花  / 金木犀
10月 シクラメン / 山茶花 / 金木犀
11月 菊
12月 水仙