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2014年6月4日水曜日

サン・ザッカリーア教会(Chiesa di San Zaccaria Venezia) マウロ・コドゥッシ 1515 ★★


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所在地  ヴェネツィア(Venezia)
設計   アントニオ・ガンベッロ(Antonio Gambello)、マウロ・コドゥッシ(Mauro Codussi)
竣工   1515
機能   教会
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ランニングがてらに始めたベニス建築巡りだが、あるところまで来るとすぐ近くにまた他の建物が現れるので、なかなか引き返すタイミングが難しい。そんなこんなで既に2時間近く街を徘徊していることになり、ついにここが引き返し地点と決定する。

サン・マルコ広場よりやや奥まったところに位置するこのサン・ザッカリーア教会(Chiesa di San Zaccaria Venezia)。サン・ジョルジョ・マッジョーレ聖堂と同様に、カトリック教会のベネディクト会の教会だという。ザッカリーアというにはヨハネの父ということらしい。

広場に面しているのだが、奥行きが無いためなかなか全景をカメラにおさめるポジションを探すのに苦労する。何とか正面から全体を撮れる場所を探し出すが、どうも立面のプロポーションが良くないように思われる。立面図で見るとそうでもないが、どうも実際に見ると横に膨らんだ形に見えてしまう。

その建設は元々アントニオ・ガンベッロ(Antonio Gambello)が設計を開始し、当時流行のゴシック様式を元に進めたが、時代が進みマウロ・コドゥッシ(Mauro Codussi)により正面のファサードなどがルネサンス様式によって完成されたため、ゴシックとルネサンスのキメラの様な表情になっているという。

東から差し込む朝日に照らされ反射し白く見える石畳の道の上を、そろそろ出勤の為にしゃれた姿で足を進めるベニスっ子の間を抜けながら、ホテルに向けてランニングを進めることにする。








ドゥカーレ宮殿(Palazzo Ducale) 814 ★★★★★


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所在地  ヴェネツィア(Venezia)
竣工   814
機能   宮殿
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ベニスで一番美しい建物といえばまず第一に挙げたくなるのがこのドゥカーレ宮殿(Palazzo Ducale)。カナル・グランデからラグーンにでて左手に見えてくるのがこの都市の顔であるサン・マルコ広場。

この都市の海の玄関口を示す二本の柱。その右手に横長に延びる3層構成の美しい建物。上部の壁面が中間部の細い柱に重力を伝え、そして下層部のどっしりした太い柱へと力が流れていくこの世を支配する物理の法則を視覚化したかのような見事なヴェネツィアン・ゴシック。

サン・マルコ寺院にへばり付くかのように配置され、かたや海の玄関の見張り役のような位置を持つこの建物は、別名「The Doges' Palace」とも呼ばれ、「Doge」は「ドージェ」と発音され、ヴェネツィア共和国の総督という意味であり、共和国の一番の権力者の館として利用されて来たという。

元々の建物は8世紀に建てられたが、大規模な改修が施されたのが14世紀-16世紀の間で、様々な建築家の手によって設計が重ねられてきたが、尖頭アーチを連ねたアーケードが上部のロッジアを支え、下層部空間を都市に開放し、市民が日陰で憩える回廊空間を提供する、見事なゴシック様式の建物としてこの街の顔の役割を果たしている。

カ・ドーロ(Ca' d'Oro)の設計で知られる、ジョヴァンニ・ボンと彼の子バルトロメオ・ボンもまたこのドゥカーレ宮殿の改修に関わり、ゴシック建築の傑作を作り出すのに寄与したと言われる。

なんといっても素晴らしいのは、サン・マルコ広場からやってきて建物の角に差し掛かると、下部において視界が抜けて先の海が見えてくる扱い。二階部分は抜けは少ないもののやはり向こうが感じ取れ、上部になると壁面として完全に風景が遮断される。

イタロ・カルヴィーノが新たな千年紀の為に残そうとした価値の一つ「軽さ  Lightness」。このドゥカーレ宮殿の足元から見えるラグーンの風景を見ていると、重力に支配される人類にとってやはり「軽さ」がどれだけの価値を持ちえるのかを教えてくれる建物である。












サン・ステファノ教会(chiesa di. S stefano) 15世紀 ★


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所在地  ヴェネツィア(Venezia)
竣工   15世紀
機能   教会
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アカデミア橋からサン・マルコ広場へと細い路地を曲がり曲がり進んでいると、急にポッと視界が開ける。その広場がサン・ステーファノ広場(Campo Santo Stefano)。その一端に位置する大きな教会がこのサン・ステーファノ教会(chiesa di. S stefano)。

ベニスにある他の教会同様、密集した街の特徴を現すかのように、正面ファサードは狭い路地に向かって設けられている為に、気がつかずに通り過ぎて広場へと辿りついてから振り返ってそこに教会があることに気がつく、そんな教会である。

15世紀に完成したゴシック様式の教会。中にはヴェネツィアの三大画家とされるティツィアーノ、ティントレット、パオロ・ヴェロネーゼの中の一人、ティントレットの手による「最後の晩餐」が描かれているという。マッピングに入っていなかった教会の前で暫し足を止め、再度街の中心である広場へと向かうことにする。


パラッツォ・ジュスティニアン(Palazzo Giustinian) 15世紀後半 ★★


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所在地  ヴェネツィア(Venezia)
竣工   15世紀後半
機能   住宅
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カ・レッツォーニコ(Ca' Rezzonico) の右に比較的目立つ大きな建物が二つ並んで建っている。

手前がこのパラッツォ・ジュスティニアン(Palazzo Giustinian)で、その奥にあるやや背が高い建物がカ・フォスカリ(Ca' Foscari)と呼ばれる邸宅である。このカ・フォスカリ(Ca' Foscari)は現在ヴェネツィア大学として利用されているとうい。

そのパラッツォ・ジュスティニアン(Palazzo Giustinian)であるが、正面に回りこめなかったのでやや分かりにくいが、ここまでくるとこの建物がゴシック様式でできているというのが、この距離からでも良く分かる。

一時期ドイツの作曲家リヒャルト・ワーグナーがこの邸宅に住んだといわれるベニスにおいても有数の邸宅であるこの建物。しかしそろそろ邸宅建築にもおなか一杯になってきてので、カナル・グランデ沿いの建築巡りを終了し、サン・マルコ広場目指して路地の中へと入っていくことにする。

パラッツォ・カヴァッリ=フランケッティ(Palazzo Cavalli-Franchetti) 1565 ★★


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所在地  ヴェネツィア(Venezia)
竣工   1565
機能   住宅
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アカデミア橋を渡ってサン・マルコ側に戻ってくると右手に見えてくるのがこのパラッツォ・カヴァッリ=フランケッティ(Palazzo Cavalli-Franchetti)。これもかつては貴族の邸宅であったが、パラッツォ(Palazzo)の名が冠せられているところから分かるように、今はアートの展示などに利用されているという。

その窓からもゴシック様式の建物であることが良く見て取れる。その名前にもついているライモンド・フランケッティ(Raimond Franchetti)は1878年にこの館を購入した人物であるが、この息子が後にカ・ドーロの修復に尽力したジョルジョ・フランケッティだという。よほどの資産家一家だったのだろうと想像を膨らませる。

橋の上にくると、館の庭にアート作品が展示されているのが見えてくる。自転車を何台も整合させて大きなオブジェとしている中国人アーティストのアイ・ウェイウェイ(Ai Weiwei)の作品だという。恐らくビエンナーレのオープニングに合わせて展覧会がスタートする模様で、最後の設置が急ピッチで進められている横を通ってサン・マルコ広場方面へと進んでいく。



サンタ・マリア・グロリオーザ・デイ・フラーリ聖堂(Basilica di Santa Maria Gloriosa dei Frari) 1430 ★★★



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所在地  ヴェネツィア(Venezia)
竣工   1430
機能   教会
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細い路地と運河を渡りやってきたのはサン・ポーロ地区。リアルト橋を渡った辺りのエリアをカバーするこの地区の中心に位置するカンポ・デイ・フラーリに隣接して建つのがこのサンタ・マリア・グロリオーザ・デイ・フラーリ聖堂(Basilica di Santa Maria Gloriosa dei Frari)。

ベニスでも最も重要な教会の一つとして数えられるカトリック教会のバシリカ。この街にあるほとんどの教会同様に、外壁は極めて簡素に作られているが、上部を見上げるとゴシック様式であるのが見て取れる。後ろに高く聳える鐘楼はサン・マルコ寺院のものに次いでベニスで2番目に高いものとなっている。

内部にはヴェネツィア派で最も重要な画家の一人である、ティツィアーノ・ヴェチェッリオ(Tiziano Vecellio)による「被昇天の聖母(Assunta)」があるというが、もちろん早朝の為に門は堅く閉ざされ、内部を見学することは叶わいため、後ろ髪を引かれながら更に先に進むことにする。