アート関係の友人が日本からやってきたのは、知らない仲でもない芸術家の金氏徹平君の展覧会のオープニングの為。
UCCA(ユーレンス現代美術センター)
本来は昨年に開催されるはずだったが、諸事情のために一年近く延期され、無事にオープニングを迎えることになった。
かつて関わった美麗新世界の出展作家だったこともあり、昨年制作に来ていたときも妻と一緒にご飯を食べたりとしていたので、オープニングを迎えられたことは人事ながら嬉しく思わずにいられない。
「夕方からトークイベントがあるから一緒に行きましょう」
と、如何にもアート関係者らしいお誘いをしてくれるが、流石に仕事を抜けていくことは出来ず、「楽しそう!」とすっかり自分よりもその友人と仲がよくなった感のある妻は、オープニングイベントから講演会まで全て見させてもらったようだ。
やっと仕事に区切りをつけて、関係者と向かったという食事会場に合流し、久々の再会になる金氏君に挨拶と労いの言葉をかけ、とりあえず食事をいただくことにする。
聞くと今年の後半は、シンガポール、オランダと予定が結構詰まっているらしく、大学での授業も合わせてとても忙しそうである。まだ若手と呼ばれる世代に入るが、世界を舞台に活躍し、世界から望まれる作品を作り続けるその制作意欲と、どうにも合致しないような飄々とした立ち振る舞いがまさに作品にも良く現れている感じがする。
展覧会は暫く開いているというので、時間を見つけてじっくり作品を見に行き、不思議な魅力を持つ立体物に向き合うことにする。