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2017年10月20日金曜日

オペラ 「エフゲニー・オネーギン (Eugene Onegin)」 Wuzhen Operahouse 2017 ★


烏鎮演劇祭(乌镇戏剧节,Wuzhen Theatre Festival)の目玉公演として、主催者側から「ぜひ観ていってください」とチケットを用意してもらったため、夜のオペラハウスへ足を運ぶことに。

「どこかで聞いたことのある題目だな・・・」と思っていたが、やはりかつて北京で観たことがあるロシアオペラ。ロシアの作家、アレクサンドル・プーシキン(Alexander Pushkin)の原作で、プロダクションはモスクワに拠点を置くヴァフタンゴフ劇場(The Vakhtangov Theatre)。演出を手がけたのはリトアニア出身の演出家リマス・ トゥミナス(Rimas Tuminas)。

19;30の開演に合わせて、ほぼ満席となって観客のそのほとんどは20代前半だろうと思われる若者ばかり。この烏鎮でロシアオペラにこれだけの若者が観に来るとは・・・と少々驚きつつも、3時間半に渡る長編オペラのために、アルファ波に誘われるようにしてチャイコフスキーの音楽に身をあずける事にする。












2015年11月21日土曜日

ダンス 「St. Petersburg Eifman Ballet Anna Karenina」 NCPA 2015 ★★

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A ballet by Boris Eifman
Based on the novel by Leo Tolstoy 
Music: Pyotr Tchaikovsky 
Sets: Zinovy Margolin 
Costumes: Vyacheslav Okunev 
Light: Gleb Filshtinsky 
Premiere: March 31, 2005 
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ボリス・エイフマン(Boris Eifman)率いるロシアのバレエ団・St. Petersburg Eifman Ballet。演じるのはロシアの文豪トルストイの有名な同名小説を、ロシア・バレエ界の鬼才と呼ばれるボリス・エイフマンがバレエ化した「アンナ・カレーニナ」。

二週続けてロシアのダンスというのもなんだか冬の到来を感じるのに丁度いいかと足を運んだ一作。オーケストラじゃないから大丈夫かと思いきややはり一幕では耐えがたき睡魔に襲われあっさり撃沈。

気を取り直して第二幕から集中して観劇に励むが、「アンナ・カレーニナをちゃんと読んだっけな?」と思いながら、あやふやな記憶を辿りながらなんとか物語についていく。それでも終盤には独特な演出が見られ、「これがエイフマンらしい振り付けなんだろうな」と勝手に理解して今年最後のダンス鑑賞を終えることにする。

Eifman Ballet

2015年11月14日土曜日

ダンス 「Mariinsky Theatre Ballet Mixed Programme」 NCPA 2015 ★★

5 Tangos
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Part 1 – Scotch Symphony
Kristina Shapran – Konstantin Zverev 

Part 2 - '5 Tangos'
NadezhdaBatoeva – Vladimir Shklyarov 

Part 3 – In the Night 
1st couple – Anastasia Matvienko – Filipp Stepin 
2nd couple – Viktoria Brileva – Evgeny Ivanchenko 
3rd couple – Uliana Lopatkina – Andrey Yermakov 
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世界5大バレエ団と呼ばれるのは

パリ・オペラ座バレエ(フランス)
英国ロイヤル・バレエ団(イギリス)
ボリショイ・バレエ(ロシア)
アメリカン・バレエ・シアター(アメリカ)
マリンスキー・バレエ(ロシア)

その中でも最高峰と称されるのがロシアはサンクトペテルブルクのマリインスキー劇場を拠点とするマリインスキー・バレエ(Mariinsky Theatre Ballet、キーロフ・バレエ) 。旧称をロシア帝室バレエ団と言い、ロシアのバレエ文化を体現するバレエ団である訳である。

そんな世界最高峰のダンスを見るチャンスだということで相当高額なチケットであったが、「一生モノの経験だ」と自分を説得して足を運んだ作品。

3幕それぞれ趣の違いながらも、とてもエレガントなその舞に心を洗われ、「いつかは本場サンクトペテルブルクで観てみたい」と心に決めて劇場を後にする。
Scotch Symphony
In the Night
Mariinsky Theatre

Mariinsky Theatre

2014年6月4日水曜日

ジャルディーニ(Giardini)


やはりビエンナーレといえば、こちらのジャルディーニ(Giardini)という感じが強い。会場も広く、多くの人で賑わっているので全体的な雰囲気も華やかである。

こちらジャルディーニ(Giardini)に展開する各国パヴィリオンの統一テーマは「近代化の吸収:1914-2014(Absorbing Modernity)」。世界を覆ったグローバリゼーション時代において、それでも地域的な「ナショナル」なものをどう捕らえるのかを各国に投げかける趣旨となっている。

各国がキュレーターを中心となり二年もの長い年月をかけて頭を悩まし、それでもって様々な関係者を動員して手がける展示なだけに、展示趣旨を少し読んだだけではとてもじゃないがその内容の本当に意味するところは理解できない。なので、各パヴィリオンに足を運んでも、その展示関係者から説明を受けなければ、その展示が一体何を意味しているのかさっぱり分からないということになる。

そんな訳で、まずはメインエントランスをくぐって、殆どの人がこの動線を通るだろうと思われる右回りに添っていくと一番手前に見えてくるのがスイス館。建築に関わっている人間にとって夏の風物詩となっているロンドンのサーペンタイン・ギャラリー。そのダイレクターを勤めるハンス氏(Hans Ulrich Obrist, co-director of London’s Serpentine Gallery)がキュレーションに携わり、セドリック・プライス(Cedric Price)など建築の発展に大きく寄与した建築家達の残した図面などを展示し、同時に二日間に渡り様々な建築家が参加する「マラソン」という討論会を行うという。

お隣のベネズエラ館はひっそりとしており、今回は参加していないようである。ちなみにこの建物もカルロ・スカルパ設計によるもの。

その奥にはロシア館。先日足を運んだロシアのコンペでも関わっていたStrelka Institute for Mediaと、オフィスの最初の出版物となった「MAD Dinner」の編集を勤めてくれたブランドン(Brendan McGetrick)がキュレーションを勤めていることもあり、まだ準備中だというが中に入れてもらい、ブランドンから直々に説明をしてもらいながら中を見て回る。まさにエキスポのフェア会場に来ているように、説明をしているスタッフもあたかも各企業から派遣されたような熱の入りよう。「役者を雇っているのか?」と聞きたくなるくらいの熱演ぶりである。


次に足を運んだのは韓国館。こちらは二日後の発表により最優秀パヴィリオン賞であるゴールデン・ライオン賞を受賞したパヴィリオンである。

Golden Lion for Best National Participation to Korea
Crow’s Eye View: The Korean Peninsula

キュレーションはマス・スタディーズ(Mass Studies)のチョウ・ミンスク(Minsuk Cho)。1966年生まれなので、現在48歳で、元OMAのスタッフである。彼も様々な機会で一緒になることもあり、パートナーの二人もすっかり仲良しということで、挨拶をしにいくと、手短に展覧会のコンセプトを紹介してくれる。話を聞いていると後ろから覗いてくるのはアラップ(ARUP)のローリーさん(Rory McGowan)。いろんな建築家と組んでは世界中の様々なコンペを手がけているアラップの主要メンバーだけ会って、ミンスクとも仲が良さそうな様子である。

ミンスクによれば、今回のビエンナーレの為に、北朝鮮の建築関係者に正式に招待状を送り、一緒に参加しようと呼びかけたがなんの返事ももらえなかったという。パヴィリオンの中のある一角がどうもゆがんでいるんだと熱心に話してくれるその姿は、相変わらずエネルギーに溢れている。

そのお隣にあるのが日本館。今回の日本館はこちらも元AMOの太田佳代子氏がキュレーションを担当し、「日本建築の近代化100年の歴史」として日本館を「倉」に見立て、図面、模型、スケッチ、手紙、構造図面などを集め、日本の近代建築の経てきた100年をモノを通して展示するとの意図のようで、会場はとにかくモノで溢れている。

建築家だけでなく、建築史家、作家、写真家、映画監督も含め、日本で育ち日本で建築を学んだ人間にとっては通念的に身に着けている認識を、改めて総体として外国に向けて発信するという試みで、これを海外の人がどう受け止めるのかとやや疑問に思わずにいられない。

その後奥のドイツ、イギリス、北欧館と見て周り、中心に用意されたカフェエリアで休憩を挟んで、目の前に大きな「ドミノ・モデル」が展示されたメイン館へと足を運ぶ。ちょうど入り口でクールハースとすれ違う。床、天井、開口部など細分化され過ぎ建築家の手からコンサルタントの手へと移ったしまった数々の建築の要素。それらを再度見つめなおすことで、建築の本質をあぶりだそうとする展示。途中であったOMAのスタッフによると、この展覧会の為にOMAから50人のスタッフが借り出されたという。

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三日目の午後、前日見切れなかったパヴィリオンを訪れる。ここら辺になると、「どのパヴィリオンが面白い」という噂が耳に入ってくる。その内の一つであるアメリカ館は「オフィス」をテーマに抱え、これまた「面白い」と噂を聞いたイスラエル館はレーザーカッターが砂の上に都市計画のパターンを描いては消していく姿を展示する。

スペイン館を巡ってデンマーク館前にたどり着くと、現在のグローバル化した建築世界の申し子といってよい、BIGのビャルケ・インゲルス(Bjarke Ingels)達に出くわす。なんでも、アゼルバイジャンの大統領を待っているのだという。ちなみにこちらも元OMA。

そろそろアーセナーレに移動しようと、徒歩にて住宅地の中の公園を歩いていると、前方から建築写真家のイワン・バーン(Iwan Baan)がやってくる。足を止めて少しの挨拶。ビエンナーレに来るということは、元気にやっているということを知り合いと確認しあう場所でもあるのだと思わずにいられない。







Swiss








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Norway














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三日目
USA




Israel





Spain









Denmark




HK