OPAMの中にあるカフェで、「何か少し雰囲気が違うな・・・」と思っていたら、どうやら障害者就労支援の一環として知的障害者の方々が接客のスタッフとして働いているカフェだという。
こうして、社会の中の様々な場所で障害を抱えた方々がその力を発揮し、働く場所が増えていくことは非常に意義のあることであり、またそれが都市の重要な位置を占める美術館という場所の中であるということも、社会に包摂していく現代の流れに沿っていることであろうと思う。
しかし、その都市に生活を持ち、このカフェの運営の在り方を知っている人々にとっては当たり前の風景となっているのであろうが、地方都市の文化施設として多くの人が別の場所から訪れる現代においては、やはり初めてそこを訪れる人にとっては少し驚きを覚えるのもまた事実であろう。
そのギャップを埋めるため、店頭やメニューの中に、お店としての取り組みを少し明記しておいたりすることは、それらの必要の無い摩擦を取り除くのに役立つのではと思いつつ、これは現代という様々な人種や文化的背景の違った人々が隣り合わせで生きていく現代都市においては、多様性を受け入れるために必要な対処としてますます必要になってくるのだろうと思いながらコーヒーをいただくことにする。
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