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2013年1月18日金曜日

「バブルへGO!! タイムマシンはドラム式」馬場康夫 2006 ★



誰かが「結構面白いよ」、と言ったいたのが耳に残っていて、ランニングしながらだから日本語の映画の方が楽かもな・・・と思って見たこれまたタイム・トラベル系の一作。

タイム・トラベルが可能であれば何をするか?

を大きく分類すると、現在に不満を持っており、過去に戻って行った選択を修正し、自分にとってより良い現在へと修正するか、それとも現在に十分満足しており、知的好奇心などから過去へ戻って実際に知ることの出来なかった世界を見てくるかの二つに分かれるのが普通かと思うが、欲望で出来ている人間世界、どうしても前者のものが多くなるの人の性というものか。

海外のタイム・トラベル系のものに比べると、洗濯機、バブル崩壊を防ぐなど非常に設定のしょぼさが目に付くが、壮大かつ緻密に世界観を構築し膨大な予算をかけて映画を撮るというのではなく、娯楽作品の範疇でクスリと笑えてホトリとできる脚本で、そこそこ客が呼べそうなキャスティングをし、レインボー・ブリッジのCGに随分お金をかけました的な内容は否めない。

海外でも評価されるような渋い作品は沢山でてくるようになった日本の映画界だが、一本くらいハリウッドや中国の度肝を抜く様な壮大な世界観を持った一作を出してもらいたいものだと思う。

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スタッフ
監督 馬場康夫

キャスト
阿部寛
広末涼子
薬師丸ひろ子
吹石一恵
伊藤裕子
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製作年 2006年
製作国 日本
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2013年1月16日水曜日

「ミッション:8ミニッツ」ベン・リプリー 2011 ★★★★



年末に購入したIPadの有効利用のためにと、ジムでのランニング時を使って、中国版YouTubeである优酷であれこれ映画を探してみる。そんな訳で、数日間で見終えた一作。

乾くるみの「リピート」を思い出さずにいられなくなるタイム・トラベル系の内容。村上龍の傑作「五分後の世界」の様な完全に平行して存在していくパラレル・ワールドではなく、あくまでも一本の時間軸をベースとした世界の中で、その時間軸を移動しながら徐々にパラレル・ワールドへと偏差していくという感じ。

想像力豊かな小説家、映画監督によって様々な未来の姿が描かれてきたが、「こんな考え方があったか!」と衝撃を持って迎えられる作品が徐々に減ってきたフラットなグローバル社会のなか、久々に現れた衝撃作。

タイム・トラベルとして、物理的な存在の身体を送り込むのではなく、ソース・コードとして限られた時間だけ過去に挿入される神経。その論理的背景や技術的裏づけ。何よりもソース・コードとして送られる人物が、どのような状態の人物であるかという極めて現実的な描写。

「リピート」の様に、何度も何度も、求める結果が得られるまでは繰り返し過去へと送られる。そのクローズド・サークル。そのクローズド・サークルが壊れた瞬間に立ち上がるパラレル・ワールド。あったことが無かったこととして成立するその世界のなかで、タイム・トラベラーは生きていくこと。その成立条件。最後の最後までしっかりとロジックの破綻が無いかとしっかり練られたその世界観に感服する一作。

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監督  ダンカン・ジョーンズ

キャスト
ジェイク・ギレンホール
ミシェル・モナハン
ベラ・ファーミガ
ジェフリー・ライト
マイケル・アーデン
キャス・アンバー
ラッセル・ピーターズ

原題 Source Code
製作年 2011年
製作国 アメリカ
配給 ディズニー
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2013年1月12日土曜日

「Looper ルーパー」ライアン・ジョンソン 2012 ★★



タイムマシンに関する話は限りないほど作られてきたが、実際問題タイムマシンが使えたら一体どの様に使うのか?

起こったはずの事をその原因からなくしてしまえば、現在がまったく違ったものになってしまうというパラレル・ワールド。そうすれば世界の秩序は守られず、なんでもありの混沌に陥るために、厳しく政府がその使用を制限する。しかしどの時代にもテクノロジーを使って暴利を貪る社会の闇が存在し、では彼らは一体何をするのか?というところに行き着く。

組織の邪魔になる相手を、未来から過去に送り、予め未来から送られた仲間によって率いられた組織の手によってそのものを始末する。一見道理的に見えているが、よくよく考えると、現在に邪魔な存在を、過去に遡って消すことで、現在の存在もなかったことにしてしまう。というのが一般的な想像力だと思うのだが、いまいちそのロジックがつかめない。

通常こういうタイム・トラベル系の話だと、パラレル・ワールドが交錯しないようにと、未来から来た自分が現在の自分に出会わないようにというのが、バック・トゥー・ザ・フューチャーからの常識であるはずだが、それをあっさり裏切り、二人そろって事の収集にあたるという設定もなかなか興味深い。

日常の本当に些細な選択で分かれた二股が、未来の世界で大きな違いとなって現れる。そして現在に生きるすべての人間のすべての行動が、未来の源泉となる可能性を含み、その様々な事象が複雑に絡み合いながら未来に向かって進んでいく。それを見ると、人がどんなに抵抗しようとも、どんなに踏ん張ろうとも、少々の揺らぎを含みながらその進化の道は歪むことなく同じ方向に向かっているのだろうと思わずにいられない。恐らく存在するパラレル・ワールドもそんなに距離を持って存在するのではなく、ほんのちょっと、よく見ると違っているというレベルの差で存在しているはずであろう。

未来を描く映画の楽しみは、未来の都市がどのように描かれるかであるが20年後の近未来の上海は、高密度で密集する高層ビルの高層部分での接合が増えて、下層部はより流線的なデザインと、極めて現実的な都市として描かれている。これだけの都市を設計するには、建築の知識のある人物かある程度の設計図や、パースを起こしているのだろうが、コンピューターの画面の中だけに存在するという、建築が持ちうる他の様々な与件を無視することが可能な中で表現された未来の都市への想像力が、あまりにも刺激にかけて、現在を作り出す建築家達に新たなるイマジネーションを想起させないのはどうにも寂しい思いに駆られてしまう。

衝撃のクライマックスがあるわけでもなく、やっぱりいつになっても、未来を作るのは人間であり、その人間は家族や恋人という他の人間との関係性の中で育ち、どれだけ愛情を注がれて育つかによって、描く未来もまた違ってくるということへの主題の移行が唐突すぎる感はいなめない。


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監督ライアン・ジョンソン

キャスト
ブルース・ウィリス
ジョセフ・ゴードン=レビット
エミリー・ブラント
ポール・ダノ
ノア・セガン

作品データ
原題 Looper
製作年 2012年
製作国 アメリカ
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