殷墟の北地区に行くか文峰塔に行くか。邯鄲市に向かう昼の電車の時間を考えると、どちらか一つしか見て回れないと迷っていると、ボランティアでガイドをしてくれたおじさんが、「それなら文峰塔に行くべきだ。あの周辺は古い町並みがあって面白いしさ」と薦めてくるので、それならばと向かったのが天寧寺にある文峰塔(wén fēng tǎ) 。この安阳市においては、かなり上位にくる観光地だとのこと。
街のシンボルタワーと言われているだけあって、街路もこの塔を軸の中心において二手に分岐するように配置されており、かなり遠くからでもしっかりと視界に捉えることができる。
それだけに、遠くからでも修復作業中というのが良く分かるように塔の周りに足場がびっしりと覆っているのをみながら、がっかりする気持ちを抑えながらなんとか入場料の20元を支払うことにする。
調べて見ると952年に作られて、既に1000年の歴史を持つという。平面は八角形をし、5層構造を持つかなり太目の塔である。
見学を終えて戻ってくると、入り口脇で炊き出しをやっているおばさんの集団がご飯を食べており、その中の一人が「お昼ごはん食べたかい?2元で食べれるよ。どうだい?」と行ってくるので、一応興味をそそられどんな内容か確認するが、弱い自らの胃腸と差し迫った電車の時間を慮り、「さっき食べたばかりなんだ」と言いおきて、駅へと向かうことにする。