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所在地 和歌山県田辺市本宮町本宮
主祭神 家都美御子大神(けつみみこのおおかみ)
社格 官幣大社、別表神社
本殿の様式 入母屋造
創建 不明
機能 寺社
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世界遺産
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本宮を出てるとすぐに目に入るのが大斎原への道を示す大きな看板。
その指示に従って田圃道を少し南にいくと、道すがら熊野本宮大社の末社の産田社(うぶたしゃ)が見えてくる。総てを産みだした「産土(うぶすな)」の神と崇められている「伊邪那美尊(いざなみのみこと)」を主祭神としているというので、折角だから参拝していく。
その後左右をよく実った稲穂で覆われた厚みのある田圃で縁取られたまっすぐな道を歩いていくと、遠近感をぶっ飛ばしてくれるような巨大な鳥居が前方に待ち構える。
パワースポットとして近年注目を集め、テレビでも映されることが多かったこの大鳥居。しかし実際に立ってみないとこのスケール感は感じられないなと納得。もちろん古代からこのサイズの鳥居が建てられて訳も無いが、ここが聖地熊野の中でも重要な場所であるということが伝わってくる。
熊野本宮大社の旧社地で、明治22年に発生した熊野川の大洪水によって流されたかつての社殿を山の上に移築した為に、2000年にかつての社殿地であるこの地に、巨大な鳥居が建てられた。その規模は高さ34mという日本一の大きさという。
この地に立っていたイチイの大木に神が降臨したことが熊野本宮大社の始まりとされ、まさに自然信仰の場であることを示している。同じくその後熊野速玉神社はゴトビキ岩という巨岩を、熊野那智大社は那智の滝をそれそれ神体として祀ってきたのにも特徴的である。
鳥居の下から上を見上げても、それはもう高層ビルのスケール感。「鳥居をくぐっている」という感じはまったく受けられない。ならばなぜこんな巨大な鳥居を作る必要があったのだろうか?
この場所が日本最大級の聖なる場所であることは納得するが、この鳥居を計画したときにどんな理由でこの大きさに決定されたのか、この大きさがこの地に相応しいのか、そんなことを思いながら周囲を歩いてみると、恐らく動物が田圃を荒らさない様にとフェンスが張られているのが視界に入ってくる。
聖地もまたある人にとっては日常であり、そこには守るべき毎日の生活があるのだと言われているようでもある。そんなことも含めて、様々な思惑が重なりこの大きさになったのだろうと思いながら、再度鳥居をくぐって次の新宮市へと向かうことにする。
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