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所在地 滋賀県大津市小野
主祭神 小野道風
社格 式内社
創建 1341
機能 寺社
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17時を回り、寺院は既に参拝時間を終え門を閉めた後のこの時間。ここからはどんな時間でも決して門を閉めることのない、自然の中で生きる神社めぐりへとシフトする。日の入りが19時過ぎ。なんとか建物を見れるのは19時半までだとすると、あと2時間半をどう有効活用できるかを考えながら、比叡山ドライブウェイを下り通行料金2,320円をしっかりと徴収される。
琵琶湖沿いを更に北に向かい、小さな集落に入っていくとそろそろナビも怪しくなる。対向通行にはかなり厳しい道幅を、軽でビュンビュン減速することなく走り抜けていく地元民の車を避けるようにして、横道を上がっていくと右手に鳥居を確認する。
この小野道風神社は、もう少し北に位置する小野神社の境外社にあたる。この辺りは古代氏族である小野氏の居住区域で、小野神社、その境内に小野篁神社、川を越えて小野天皇社、そしてこの小野道風神社など、関係神社が多く見られ、小野氏の勢力が如何に大きかったを見受けられる。
階段を上がって、境内のやや左奥に見えるのが社殿。説明によると切妻造に向拝(こうはい)を設けた本殿の形式は珍しいとのこと。「向拝って何だ?」となるが、社殿(本殿や拝殿)の入り口に屋根(庇 )が張り出した部分のこと。つまり現代のキャノピーで、その下で参拝客がお参りをする場所である。
つまり良く見られる流造(ながれづくり)と言われる、切妻造・平入で側面から見た屋根形状は対称形ではなく、正面側の屋根を長く伸ばしてそこが向拝となるタイプと違って、切妻造・平入ではあるが、側面から見ると左右対称になっており、向拝の奥行が狭くなっているということである。恐らくこの説明であっているかと思うが・・・
静かな境内に良く響く拍手を鳴り響かせ、お願い事をして次の小野神社へと向かうことにする。
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