--------------------------------------------------------
所在地 愛知県犬山市犬山北古券
城郭構造 平山城
別名 白帝城(はくていじょう)
築城主 織田広近
築城 1469
機能 城郭
文化財 国宝(天守)
--------------------------------------------------------
日本100名城
Discover Japan「いま、見ておくべき城 100」
現存天守12城
国宝天守4城
--------------------------------------------------------
1週間前、飛騨高山の帰りに最後の目的地としていたが時間が足りず行けなかったので、急遽この旅の最後に押し込んだ犬山。その目的は何といっても城と庭園。
長島から高速に乗り、途中より名古屋高速11号小牧線へと線を変え、終点の小牧出口でなんとも酷い渋滞に巻き込まれる。渋滞に巻き込まれるといつも思うのだが、せめてその理由が知りたいと。しかしこの渋滞、どうも人為的な原因というよりも、根本的な動線計画に問題がありそうだ。それを知ると更にイライラしながら下道を進む。
暫く走り、徐々に街中へと入って行く雰囲気を感じ辿りつくのが犬山市。愛知県民としては子供の頃から「日本モンキーパーク」の猿のイメージと「明治村」とうい明治時代の建物を移築してきた建物博物館の遠足で来た思い出が強く残っている街である。
建築をやるようになってから、「明治村」意味を再確認し、わざわざフランク・ロイド・ライト設計の旧帝国ホテルを見にやってきたりしていたが、まだまだ青二才のその頃には背後に控える城も庭園にも興味が向かうことは無く、こうして再度足を運ぶことになるとはと思いながら、「尾張の小京都」と呼ばれるのが納得の古い街並みを通り過ぎる。
旧市街と新市街の違いがあるのかどうか分からない小さな街だが、古い街並みを通っていくと先に見えてくるのが犬山城。日本100名城、いま、見ておくべき城 100、現存天守12城、国宝天守4城と城関係のタイトルを総ナメにしているこのお城。
緩やかに流れる木曽川の辺の高さ約88mほどの丘に築かれた平山城であり、前身となる砦を織田信長の叔父である信康が改修して築いたものを、石川貞清(光吉)が改修し現在のような形となったという。
別名白帝城(はくていじょう)と呼ばれ、木曽川沿いの丘上にある城の佇まいを中国古代の長江流域の丘上にある白帝城を詠った李白の詩「早發白帝城」(早に白帝城を発す)にちなんで荻生徂徠が命名したと言われている、とにかく美しいお城である。
入館料の500円を払い城の中へ。非常に雰囲気のある内部は、つい最近まで個人所有されていたということからも来るのかも知れない。天守まで登り、外に出てみるとひざくらいまでの高さまでしかない非常に心もとない手すりのみ。腰が引けながらぐるりと回ると、手すりのことをすっかり忘れるくらいの絶景。
お城の北に流れる木曽川。流石は名水百選に選ばれるだけの水郷の街。右手に回るとなんだか川辺に庭園らしきものが見え、「恐らくあれが次に向かう犬山観光ホテルに違いない・・・」と思いながらしばしその雄大な濃尾平野の景色に目を奪われるままにする。
城を下り、麓にある二つの境内を参拝し、折角なので次の目的地である有楽苑まで徒歩で移動することにし、その前に城前に広がる城下町(川原町)に立ち寄る。ところどころ新しい建物があるのがまた、ここが現代でも生きた場所としての息遣いを見せているようでホッとする。
総人口74,866人の犬山市。ここ数日で訪れた同等規模の地方都市と比べても、負けず劣らず素晴らしい風景の残る、かつ現代でも生きている街並みを見ることが出来る場所である。
0 件のコメント:
コメントを投稿