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所在地 滋賀県大津市小野
主祭神 天足彦国押人命,米餅搗大使主命(たがねつきのおおおみ)
社格 式内社,旧郷社
創建 不詳
機能 寺社
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いくらキラキラネームが増えようとも、どうにも変えられないのが氏名。そして地元愛知でもクラスメートの中でかなりの割合でいたのを覚えている「小野」姓。そしてこの小野神社はそれらの小野の氏族の発生地、祖神でもあるという。
もう一つ「小野」と言えば出てくるのが、「小野妹子」。
「いもうとこ」と書いて「いもこ」と読む。しかも女性を思いきや男性。
そんな相当インパクトを持つ彼は小学校時代に強く多くの子供の海馬に記憶として残っていることだろう。その小野妹子ももちろんこの小野氏の出。
この小野氏。なんでも、大和朝廷成立以前この地において、今の大阪府、京都府、奈良県、三重県、愛知県、滋賀県の広い地域を統治されていた王族であるという。
ナビで表示される「小野神社」に向かうと、間違って永豊稲荷大明神に向かってしまったらしく、その道はトンでもなく狭く、切り返すこともできずに、恐る恐るバックで戻る。同じ過ちは犯さないと、次の角で駐車をし歩いて参道に向かうことにする。
この小野神社。祭神は米餅搗大使主命(たがねつきのおおおみ)であり、応神天皇の頃に日本で初めて餅つきをしたと伝えられ、日本の餅作りの祖と言われていることから、例祭のシトギ祭には、全国の菓子業界からの参拝を受けているという。そして我が国初の遣随使小野妹子の祖先といわれているらしい。
境内の左奥にあるのが、小野神社。そして参道の軸を受ける形で鎮座するのが摂社である小野篁神社(たかむらじんじゃ)。この二社共に先ほどの道風神社同様、切妻造の本殿となっており、全国的にも珍しいと言う。
創建年は不詳というが、如何にもこの地で長い時間に渡り重要な位置を占めてきたというのが十分伝わるとても整った境内の空間。上空で響く蜩の鳴き声を聞きながら一人静かに参拝をする。
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