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所在地 岐阜県岐阜市加納丸の内
城郭構造 平城
築城 1602
築城主 奥平信昌
機能 城郭
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Discover Japan「いま、見ておくべき城 100」
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江戸時代の五街道の一つ。江戸から京に向かい、草津宿で東海道に合流。または木曽路とも呼ばれ、ひたすら山の中を行く道である中山道。
そんな中山道の宿場町となった加納宿。関ヶ原合戦後、織田秀信(信長の孫息子)が本拠地としていた岐阜城は破却され、その代わりとして加納城が築城されることになる。それに伴い、街の名前も「岐阜」から「加納」に改名され、「信長色」を出来るだけ脱却しようとする徳川一族。
織田家の基礎を築いた土地であるだけに、家康は義理の息子である奥平氏を入城させ、縄張も家康自身が行い、相当気合を入れて行った天下普請。岐阜城より解体された建材は加納城にて転用された。
といっても、市が力を入れて観光名所として推しているわけでもなく、天守が残っていたり、再建されていたりする訳ではなく、地元の生活の場として住宅地の中にすっかり溶け込んでいる様子。
駐車場くらい整備されているだろうと思って到着する場、それらしき場を見つけられことなく周囲をぐるぐり、しょうがないので一人で車を降りてぐるりと周囲を回ることに。周囲は公園として使われている様子で、小さい子供用のプールなんかも見られる。その横には見所の一つである野面(のづら)積みの石垣が人工性を表す直線として見られ、なかなかシュールな風景を作っている。
本旅行の最後の立ち寄り場所ということもあり、期待を胸に石垣に囲まれた内部に入るが、芝生が張られ、ランニングコースらしきところをランニングする近所のおじさんの姿。3箇所くらいやや大きめの樹が立っており、機能を剥ぎ取られはするものの、建築自体は朽ちることを許されずそこに残る遺構の哀愁が漂う。
エイリアンが乗った宇宙船の様に、明らかに違うスケール感が現代のちみちみとした住宅街に舞い降りたような異物感。古墳もそうであろうが、自然では無く人工性が感じられる遺構が日常のすぐ横にある風景の醸し出すゾクゾクする空気。
日も暮れ始めたそんな空気の中で白いシャツでランニングをするおじさんの姿はまた粋なものだと思いながら、二日間の走り回った疲労を身体中に感じながら家に帰るために車へと足を向けることにする。
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