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所在地 岐阜県岐阜市伊奈波通り
主祭神 五十瓊敷入彦命(いにしきいりひこのみこと)
社格 式内小社・国幣小社、美濃国三宮
遷座 1539
機能 寺社
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各都市には、その街で明らかに一番くらいの高いと言ってよい神社がある。ここ岐阜市において市内で随一の歴史と格式を誇るのがこの伊奈波神社(いなばじんじゃ)。
伊奈波とかいて「いなば」と読む。
金華山(きんかざん)がかつては稲葉山(いなばやま)と呼ばれたことから、稲葉と伊奈波の間に関係が容易に想像される。
何でも、かつてはこの伊奈波神社が、稲葉山の山頂に「因幡権現」として祠られていたという。それを1539年に斎藤道三が稲葉山城を築城するにあたり、「神様を足元に置くのは申し訳ない」という訳で現在の土地に遷座した。
この際、その地にあった「物部神社」を合祀し、稲葉山城の鎮守としたという。物部神社もかなり由緒のある神社だったようで、その後は岐阜の総産土神として篤い崇敬を受けているらしい。山も神社も名前が変わって少々分かりにくいが、ともかく長い歴史野中でこの街を見守り続けてきた神社である。
そんな訳で岐阜城からナビのルートに沿っていくと、ここを通ればすぐに到着という道が工事のため通行止め。しかしナビは「なぜそこを通らない?」と言わんばかりに、ひたすらその道を行かせようとする。知らない街でのこういう状況はかなり困るが、ナビを無視して地図を頼りに何とか到着。
山に向けての傾斜に設けられ、一の鳥居の後がゆったりと湾曲する如何にも雰囲気のある参道。この神社がこの地で重要な位置づけを担ってきたのが良く伝わる神域へのアプローチ。緩いが長い坂道になっているのをみて、「どうぞゆっくりと」と車から出てくる様子のない妻をおき、一人で早足で一の鳥居をくぐり神域へ。
二の鳥居をくぐり見えてくるのが大きな階段の先にある楼門。しょうがないのだが、その階段を工事しているらしく、この場にあるべきでない色と人工物が景色を乱すのが少々残念に感じながら、左右の狛犬を写真に収めつつ楼門を抜けてたどり着くのが神門。そこから見える拝殿に向かってお参りをし、振り返ると随分長くそして高い場所まで来たんだと理解できる。
「帰りはよいよい」ではないが、今度は緩い傾斜で転ばないようにと気をつけながら小走りで参道を車へと戻っていくことにする。
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