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所在地 岐阜県郡上市八幡町柳町
宗派 浄土真宗
創建 1256 (1881年現在の地へ移転)
機能 寺社
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郡上八幡城から見下ろす郡上八幡の街並み。
その中で明らかな異彩を放つ建築物がこの安養寺。この街の歴史において相当重要な位置を占めてきたというのが容易に想像できるその配置と巨大さを見逃す手は無いと郡上八幡城の帰りに立ち寄ることにする。
この地での浄土真宗の布教の展開により「郡上御坊」の呼び名で隆盛を誇ったというように、明らかにかつて相当な力をこの寺が持っていたのが分かるその巨大架構。日常の悩みや苦しみが如何に小さなものかと、人生における遠近法を乱すようなその大きさ。建築の巨大さと象徴性は人間心理への影響を容易に与えるのが良くわかるその本堂は、間口、奥行きともに16間といわれるまさに巨大建築物。
木造の建造物としては岐阜県下で最大のものといわれているというのも納得である。
郡上八幡のお膝元という好条件な敷地を見るだけでも、この街の歴代城主とも良好な関係を保っていたのが良く伝わってくるし、城へと上がる山道の最初の角に鎮座することで、街に生きる人々にとっても「ハレ」と「ケ」の場として愛されていたのが良く伝わる。
しかい、境内が全て駐車場として利用されてしまっていることと、本堂へのアプローチが斜めに切られていることで、巨大な本堂を正面から見ることができないことが非常に残念である。
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