2015年3月7日土曜日

オルセー美術館 Musée d'Orsay ヴィクトール・ラルー 1986


コンコルド広場からセーヌ川を渡り、東に向かって走っていくとすぐ右手に見えてくるのがパリを代表する美術館の一つである「オルセー美術館 」。

誰でも始めてパリに行く時は「古い作品はルーヴル美術館。20世紀初頭あたりの作品がオルセー美術館。そして現代美術がポンピドゥー・センター」と大まかな役割分担を頭に入れて、ルーブルから順に巡っていく。そんな必ず一度は訪れる美術館。

特徴的なのは1900年のパリ万国博覧会にあわせて建設されたホテル兼用の駅舎であった建物を、1970年代にイタリア人建築家のガエ・アウレンティの主導のもとに改修され現在の様に19世紀美術を展示する美術館としてかつて人々が出会い分かれた都市の舞台であったかまぼこ状の大屋根で覆われた空間が、美術に出会い世界中から人々がやってくる新たな都市の舞台へと息を吹き返した。

前方の東の空が徐々に太陽によって赤く染められ始め、セーヌの対岸に見えてくるルーブル美術館を視界に捉えてさらに速度を上げることにする。

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