迷った挙句、サン・シュルピス教会まで足を伸ばすのを決めたのは、その東手に位置するこの店舗を覗くため。日本全国のお寿司屋さんが、「ぜひとも使いたい」と言うという築地の老舗海苔店・丸山海苔店。お茶も手がけるその丸山海苔店がパリに出店したお茶専門店であるのがこの寿月堂。
ひょんなきっかけより仲良くさせてもらっている丸山さんより、パリでのお茶に対する受け入れ方や、如何にフランスのワイン業界で「神の雫」が読まれているかなど聞かせてもらっていたので、いつかこのお店も覗きに行かないとと思っていた店舗である。
設計はパリにも事務所を構える隈研吾。デザインは1200本もの実際の竹をふんだんに使って和の雰囲気を醸し出しているようである。早朝の為にもちろんまだ開店はしていないので、人通りの少ない道でガラス越しに中を覗き込み、道行く人に怪しまれる前に次なる目的地へと走り去ることにする。
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