夜の便で次の目的地のパリに向かうために帰宅の車で込み合う街中を抜けて山の南に位置するシュトゥットガルト空港(Stuttgart Airport Terminal 3)へと向かう。
北京空港などの自分がどこにいるか分からなくなるような巨大な空港ではなく、街の規模にあった程よいサイズのターミナルに入ると、視界に飛び込んでくるのはなんとも特徴的な樹木の様に枝分かれして屋根を支える構造体。
他は過剰なデザインなどなく、非常に機能的に配置されたチェックインカウンターが並び如何にもドイツの交通施設だと思われるが、どこを見てもその特徴的な構造が目に入ってくる。
後で調べてみるとやはりドイツの組織事務所のGMP Architectsによるものだという。「やはりな・・・」と思いながら調べると、どうやらこのシュトゥットガルト空港はターミナル1からGMPによって設計されており、その当時からこの特徴的な枝別れする柱は採用されていたという。
グローバル化後、空港で過ごす時間がどんどんと増える現代人にとっては、空港空間の意味も激しく変化していく。その中で世界の拠点都市に置かれる巨大空港ではなくて、このような地域の拠点都市に置かれる中規模の空港がどのような空間であるべきかは今後とても重要なポイントになりそうだと想像を膨らませながら、遅れていたがやっと到着した飛行機に乗り込むことにする。
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