2015年3月4日水曜日

フュンフヘーフェ(Five Courts,Fünf Höfe ) ★★


ガイドの人が「建築家ならぜひとも見ておいたほうがいいだろう」とつれてっていってくれたのがこのショッピングモール。比較的新しい開発の様で、ドイツ語の「Fünf」というのは英語で「Five」を意味し、「Höfe」は「Courts」つまり中庭を意味するということで、「5つの中庭」と呼ばれる建物だと言う。

その名の通り、古い街区を外に開いて、内部に中庭を挿入して人が自由に通り抜けるような場所を作り出し、街区の内部にも商業施設としての価値を作り出したようである。

それと同時にプログラム的にもただ商業施設を入れるのではなく、オフィスやギャラリーなどの文化施設も取り込んで、労働・消費・文化の総合的な都市空間として中心部の再生に成功した例だと言う。

英語での情報に乏しいために、設計を手がけた建築家や竣工年度などはいまいち分からないが、内外部の床素材のつながりや、所々に設けられた屋外アートなども手伝って、なかなか自然な都市空間を作り出すのに成功しているようである。

窓の納まりなどに、雪国でありながらもミニマルでドイツらしいディテールを見つけて、古い町並みにあるべき現代建築の謙虚さを感じながら次へと進む。







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