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所在地 三重県鈴鹿市山本町
主祭神 大山祇命(おやまつみのみこと)、積羽八重事代主神(つみはやえことしろぬしのかみ)
別称 猿田彦大本宮
社格 伊勢国一宮、式内社、旧県社、
創建 不詳
機能 寺社
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桑名にイルミネーションを見る前にその先の鈴鹿まで足を伸ばして訪れた神社。F1日本グランプリなどで知られる鈴鹿サーキットがあるので知られるこの鈴鹿市だが、はじめてきてみるがなかなかのどかなところだと分かる。
市街地よりはなれ山に向かって川に沿いながら進んでいくと「椿大神社」の大きな看板が見えてくる。参道前の駐車場に車をいれると、お祓いや参拝に訪れた様々な人の姿が見れる。
なんでも、三重県では伊勢神宮、二見興玉神社に次いで3番目に参拝者数が多い神社と言われているらしく、ここで結婚式を挙げることを「椿婚」と呼んで、多くの神前挙式も執り行われるようで、その広告がいたるところで見られる。
併設する椿会館では食事を楽しんだりみやげ物を買えたりといろいろな楽しみ方があるようで、かなり商業的にも成功しているのが感じられる。どうやらここのとりめしは名物のようであるがすでに昼時を過ぎてしまっていたので次回の機会に楽しみをとっておくことにする。
そんな訳でまだ参道にも入っていないのにここがどれだけこの地域で愛されているかがその賑わいからすでに伝わってくる。森に向かって徐々に上がっていく感じの参道を鳥居をくぐりながら先に進んでいく。
猿田彦大神を主祭神とするが、「猿田彦大本宮」とも呼ばれ、全国多くある猿田彦大神を祀る約2千の神社の総本社とされているという。そのためパワースポットしても有名だという。その由来は猿田彦大神の墳墓の近くに「道別大神の社」としてこの社殿が造営されたのを創始とするからというらしい。
また猿田彦大神は「道案内、交通の神」とされていることから、自動車産業の人が参拝に訪れることが多いと言う。どうりで車のお祓いに訪れる人用の駐車スペースがかなりとられている訳である。
参道の突き当たりに、大きな岩をそのまま階段として利用している先に拝殿があり、その横には「願いを叶える」というご利益があるといわれる「かなえ滝」があったりと、何かとエンターテイメントに満ちた境内であるという印象。
背後にこんもりとした山をいただき、マイナスイオンの溢れてきそうな瑞々しい森の空気の中、微妙にスロープとなった地形を感じる参道。要素としては非常に良い筈なのだがなぜか神聖な気持ちになれないのは、やはり全体に漂う商業主義の雰囲気がそれを阻んでいるのだろうと少々がっかりしながら参道を下ることにする。
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