2015年2月21日土曜日

大川上美良布神社(おおかわかみびらふじんじゃ) ★★


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所在地 高知県香美市香北町韮生野
主祭神 大田々祢古命(おおかわかみびらふじんじゃ)
通称  土佐日光
本殿の様式 三間社入母屋造
社格  式内小社、県社
創建  (伝)雄略天皇時代
機能  寺社
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高知の東、山深いこの地に新しい人の流れができたのは、東京出身ではあるが、父の出身体であるこの地に移り住み、大学進学までの時間をすごしたやなせたかしの功績を記念して建てられた「アンパンマンミュージアム」の存在が大きい。

その「アンパンマンミュージアム」のすぐ近くに鎮座するのがこの大川上美良布神社(おおかわかみびらふじんじゃ)。その漢字を見てもどう読むのか想像もつかないことからも、相当古い時代に建立された神社だと言うことがみてとれる。

山の間を走る谷沿いの川。その川がこの周辺の集落で住まう人々にとってどれだけ重要な意味を持ったかを知らせるかのように、清らかなせせらぎの感じられる川のほとりにこの神社は鎮座する。

周辺の集落の姿に溶け込むように、神社の規模はそれほど大きくないが、それでもこれほど山の中の神社にもかかわらず、一の鳥居から三の鳥居までを持つ参道がまっすぐと集落から延びている姿は少々感動的でもある。

境内に入るとすぐ左に、樹齢1000年と言われるご神木を見上げる形になるが、本殿の裏側にこんもりと顔を覗かせる社叢の存在ので、このご神木がそれほど目立って見えない。

本殿には「土佐日光」と言われ日光東照宮と比較されるほどの素晴らしい装飾が掘り込まれており、ぐるりと回り、朝日に照らされて立体的な世界を見せるその彫刻を楽しみながら、後部の社叢のひんやりした空気を楽しむ。

これくらいの神社が生活空間の中にあるというのは、間違いなく豊かなことだろうと思いながら、そろそろ開館時間を迎えるはずの現代建築へと足を向けることにする。






















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