やっと外八廟の一つ目のエリアである布达拉行官景区の3つの寺院を見終わり、ヘトヘトになりながら午前中に何とか二つ目を終えてしまおうと、地図を頼りにバス停にたどり着き、目的のバスに乗って到着するのが外八廟の3つのエリアの二つ目である普寧寺景区。
このエリアには普寧寺(ふねいじ,pǔ níng sì,普宁寺)と普佑寺(ふゆうじ,pǔ yòu sì)の二つの寺院が集まっている。地図を見ながらまずは奥の普佑寺から訪れようといかにも係っぽい人に聞いてみると、普佑寺は一般に公開されていないという。
この時点でピンとくる。初めに訪れた殊像寺は工事中だっただけではなくて元々一般に公開されていないのではないかと。12あるという外八廟の寺院全てが一般に公開されているのではなく、その中のいくつかだけが整備されて公開されているのかと、ややぞっとしながら係の人に聞いてみると、やはりそうだと言う・・・・
布达拉行官景区:普陀宗乗之廟、須弥福寿之廟の二つの寺院
普寧寺景区:普寧寺、普佑寺の二つの寺院
磬锤峰景区:安遠廟、普楽寺の二つの寺院と磬锤峰と呼ばれる景観地
これらが現在一般公開されている場所だという。全部で12だと思ってここまで飛ばしてきたのに・・・とスタミナ分配に失敗したのを感じながら、とぼとぼと隣の普寧寺へと戻りチケットを購入して中に入ることに。
この寺院も山というか小さな丘の地形を利用して奥にいくに連れ徐々に上昇するように建物が配置されており、その前半は中国様式で、後半がチベット様式を採用されている。
その中でも大乘之閣と呼ばれる6層の巨大な建築物はその高さが36mにもなり、内部には世界最大級だといわれる22mに高さを誇る木彫りの千眼千手観音像が安置されている。ヘトヘトの体にもやはりこれはなかなかの迫力であり、「ほぅ」と息をつきながらさらに奥へと進む。
登るということは、登りきった時に振り返り、見下ろすという素晴らしい風景によって報われることであるが、最後は石畳の蹴上の大きな階段をこの時期にも関わらず汗をかきながら上りきり、すっかりお馴染みとなったように頂上から先ほど自らが登ってきた道のりを見下ろしながら少なからぬ達成感を感じて横に見える普佑寺に向かって降りていくことにする。
0 件のコメント:
コメントを投稿