本来なら建築士講習が夕方遅くまでかかるので、翌日の早朝からと予定していた高知への建築ツアー。しかし、目的地と許された日程を考えるとどうしても回りきれないことが分かってくる。その原因は高知の南の果てに位置するどうしても見たい「海のギャラリー」。この建築の為だけに、片道4時間の運転をしなければいけず、建築はどうしても日の光の元で見なければいけないために、日が出ている時間を移動に費やすのはどうしても受け入れがたい。ではどうする・・・
とういう葛藤の中、定期講習の終えたその日の夜の最終便で高知に飛び、そのままレンタカーを飛ばして4時間運転し、深夜に目的の建築のある土佐高地市に入り宿泊し、次の日の朝一番から建物を回れば、日の出ている日中の時間を無駄にするのを防げるのではという結論に。
その為には、一日定期講習で疲れた後に、1時間半のフライトを経て、4時間と言う長距離のドライブをなれない道に行う体力的な負担。
そして、建築士講習が終了するのが夕方の17:20分。そして様々なフライトを調べても羽田発の最終高知便が18:50出発ということで、講習会場の新宿から羽田まで間に合わせることが出来るか、いくつものシュミレーションを重ね、「これはいける」と確信を持ち迎える当日。
分刻みのスケジュールで管理される定期講習はどう考えても予定よりも早く終わる様子は見られない。貸し会議室のビルの為に、縦動線となるエレベーターは相当な混雑が予想され、そこでの10分の遅れは致命的だと、昼休みに階段での会場脱出ルートを確認すると共に、主催側に講習終了後の手続きなどにかかる時間を確認し、会場から駅までの最適ルートを考慮して再度電車の乗り換えを確認する。
それでも、ベストなシナリオで18;30分に羽田に到着するのが良いところで、「これはなかなか緊張感のある移動になりそうだ」と訳の分からぬ冷や汗をかきながら、顔見知りの建築家に「終わったらすぐに出なければいけないので、先にご挨拶を・・・」と言葉を交わし、刻一刻と迫る定期講習終了の合図を待つ。
一人場違いな青色の登山リュックを背に、エレベーター待ちをするおじさん達を脇目に階段室へと飛び込み、転げ落ちないように駆け足で建物を後にし、雑踏で賑わう新宿西口を走り抜ける。
JRの西口改札に戸惑いながらも何とか予定より一本早い山手線に飛び乗るが、恵比寿で緊急停止した車内流れる「前方車両で、体調不良の為に倒れられたお客様の救護をしておりますので、暫くお待ちください」とのアナウンス。
「今じゃないよ・・・」と心の中でつぶやき、再度携帯で乗り換え案内を調べるが、「乗り継ぎとなっていた京急線が、この遅延で乗り継ぎが乱れたら間に合わないのでは・・・」と焦りながら、少しでも早く復旧することを祈りながら待つこと数分、やっと動き出した電車にホッとする。
予定とズレながらも何とか急行で羽田に到着したのは18:20分。機内での簡単な夜食と、長距離ドライブ用に眠気覚ましのガムなどを買い込み安全検査を抜けてゲートへ。搭乗すると朝から脳を酷使してきて、更に緊張しながらの移動を重ねてきたのですっかり疲労から睡魔に襲われ気がついたら高知空港の着陸時。
「最終便の予約客は営業時間を終えているが空港での待ちうけなどの対応をします」というレンタカーのスタッフさんに迎えられ、車にて営業所へと移動。「ここから土佐高知まではどれくらいかかりますかね?」という問いに、「今から行くんですか?」という担当者のリアクションにかなり大変な道のりになりそうだと気を引き締める。
通常、事前調査でのGoggle Mapで表示されるルート案内にて、どれくらいの距離でどれくらいの時間がかかるのかを把握している。今回の場合、距離が180kmとそんなに長くは無いのにも関わらず、所要時間が4時間半と感覚よりも随分長い時間がかかることをやや不思議に思っていた。
通常なら表示される所要時間より、相当時間を短縮する自信があるので、今夜もレンタカーの手続きを終えた20;30からならなんとか23時ごろには到着できるのではと、遅いチェックインになると伝えてあったホテルに再度電話をしておく。
南国市に位置する空港から、高知市の市街地を抜け、速度の遅い軽自動車に前方を塞がれる幹線道路で少々イライラしながら何とか市内を抜ける。「一体どこから高速に入るのだろう・・・」と思いながら、ナビに誘導されるままに一般的な道路を進む。「これはおかしい。下道設定になっているのでは?」と停車して再度ナビを設定するが、同じ道が最短時間で表示される。
「これが高知か・・・」と受け止め、遅い時間で道を行く車も少ない為に、できるだけ地元民と思われる車の後ろについていくのを繰り返しているうちに、土佐市を抜け、四万十市を超え、四万十川と思われる大きな川沿いの道を走り終え、左手に海を感じながら最後の山道を進む。
距離は近いのに時間がかかると表示されていたのはこのためか?
と十分に理解できる土佐清水市から足摺岬へと抜ける最後の峠道のドライブで磨り減った神経をなんとか持ちこたえながら峠を越えて目的地のホテルへと車を滑り込ませる。しょぼつく目を擦りながら、車内に忘れ物の無いことを確認してホテルへチェックインし、電話でやり取りしたスタッフと話をすると、「空港からこの時間に来たんですか?それは大変でしたでしょう」と苦労を理解してくれる人の言葉に少しだけ癒され、明日からの建築巡りに思いを馳せながらベッドへと身体を横たえるとすぐに眠りに落ちていく。
とういう葛藤の中、定期講習の終えたその日の夜の最終便で高知に飛び、そのままレンタカーを飛ばして4時間運転し、深夜に目的の建築のある土佐高地市に入り宿泊し、次の日の朝一番から建物を回れば、日の出ている日中の時間を無駄にするのを防げるのではという結論に。
その為には、一日定期講習で疲れた後に、1時間半のフライトを経て、4時間と言う長距離のドライブをなれない道に行う体力的な負担。
そして、建築士講習が終了するのが夕方の17:20分。そして様々なフライトを調べても羽田発の最終高知便が18:50出発ということで、講習会場の新宿から羽田まで間に合わせることが出来るか、いくつものシュミレーションを重ね、「これはいける」と確信を持ち迎える当日。
分刻みのスケジュールで管理される定期講習はどう考えても予定よりも早く終わる様子は見られない。貸し会議室のビルの為に、縦動線となるエレベーターは相当な混雑が予想され、そこでの10分の遅れは致命的だと、昼休みに階段での会場脱出ルートを確認すると共に、主催側に講習終了後の手続きなどにかかる時間を確認し、会場から駅までの最適ルートを考慮して再度電車の乗り換えを確認する。
それでも、ベストなシナリオで18;30分に羽田に到着するのが良いところで、「これはなかなか緊張感のある移動になりそうだ」と訳の分からぬ冷や汗をかきながら、顔見知りの建築家に「終わったらすぐに出なければいけないので、先にご挨拶を・・・」と言葉を交わし、刻一刻と迫る定期講習終了の合図を待つ。
一人場違いな青色の登山リュックを背に、エレベーター待ちをするおじさん達を脇目に階段室へと飛び込み、転げ落ちないように駆け足で建物を後にし、雑踏で賑わう新宿西口を走り抜ける。
JRの西口改札に戸惑いながらも何とか予定より一本早い山手線に飛び乗るが、恵比寿で緊急停止した車内流れる「前方車両で、体調不良の為に倒れられたお客様の救護をしておりますので、暫くお待ちください」とのアナウンス。
「今じゃないよ・・・」と心の中でつぶやき、再度携帯で乗り換え案内を調べるが、「乗り継ぎとなっていた京急線が、この遅延で乗り継ぎが乱れたら間に合わないのでは・・・」と焦りながら、少しでも早く復旧することを祈りながら待つこと数分、やっと動き出した電車にホッとする。
予定とズレながらも何とか急行で羽田に到着したのは18:20分。機内での簡単な夜食と、長距離ドライブ用に眠気覚ましのガムなどを買い込み安全検査を抜けてゲートへ。搭乗すると朝から脳を酷使してきて、更に緊張しながらの移動を重ねてきたのですっかり疲労から睡魔に襲われ気がついたら高知空港の着陸時。
「最終便の予約客は営業時間を終えているが空港での待ちうけなどの対応をします」というレンタカーのスタッフさんに迎えられ、車にて営業所へと移動。「ここから土佐高知まではどれくらいかかりますかね?」という問いに、「今から行くんですか?」という担当者のリアクションにかなり大変な道のりになりそうだと気を引き締める。
通常、事前調査でのGoggle Mapで表示されるルート案内にて、どれくらいの距離でどれくらいの時間がかかるのかを把握している。今回の場合、距離が180kmとそんなに長くは無いのにも関わらず、所要時間が4時間半と感覚よりも随分長い時間がかかることをやや不思議に思っていた。
通常なら表示される所要時間より、相当時間を短縮する自信があるので、今夜もレンタカーの手続きを終えた20;30からならなんとか23時ごろには到着できるのではと、遅いチェックインになると伝えてあったホテルに再度電話をしておく。
南国市に位置する空港から、高知市の市街地を抜け、速度の遅い軽自動車に前方を塞がれる幹線道路で少々イライラしながら何とか市内を抜ける。「一体どこから高速に入るのだろう・・・」と思いながら、ナビに誘導されるままに一般的な道路を進む。「これはおかしい。下道設定になっているのでは?」と停車して再度ナビを設定するが、同じ道が最短時間で表示される。
「これが高知か・・・」と受け止め、遅い時間で道を行く車も少ない為に、できるだけ地元民と思われる車の後ろについていくのを繰り返しているうちに、土佐市を抜け、四万十市を超え、四万十川と思われる大きな川沿いの道を走り終え、左手に海を感じながら最後の山道を進む。
距離は近いのに時間がかかると表示されていたのはこのためか?
と十分に理解できる土佐清水市から足摺岬へと抜ける最後の峠道のドライブで磨り減った神経をなんとか持ちこたえながら峠を越えて目的地のホテルへと車を滑り込ませる。しょぼつく目を擦りながら、車内に忘れ物の無いことを確認してホテルへチェックインし、電話でやり取りしたスタッフと話をすると、「空港からこの時間に来たんですか?それは大変でしたでしょう」と苦労を理解してくれる人の言葉に少しだけ癒され、明日からの建築巡りに思いを馳せながらベッドへと身体を横たえるとすぐに眠りに落ちていく。
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