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所在地 島根県大田市川合町川合
主祭神 宇摩志麻遅命
様式 春日造(変形)
社格 式内社(小)、石見国一宮、旧国幣小社
創建 514年
機能 寺社
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あらかじめ調べておいた情報によると、この神社も山登りがセットになってくる神社らしい。つまりは神社後方に位置する山の上に、奥の院や磐境(いわさか)などが祀られており、そちらも合わせて参拝するタイプの神社。つまりどれだけ山奥まで登るのか、行程がどれだけきついのかによって参拝時間が変わってきてしまうため、スケジュールを立てるのがとても難しい神社である。
そんな山登りとセットになった神社は他にも様々ある。
神倉神社
佐太神社
須我神社
そんな訳でどれだけの難易度か少々心配しながら到着した駐車場からは、開けっ放しになった境内が一望できる、なんとも開放的な雰囲気。明日の節分の準備で境内には多くの出店が準備をしており、この開放的な雰囲気ととてもよくマッチしている。
背後の山である「八百山」をご神山としている為に、境内にアプローチをすると、本殿の後ろにこんもりとした鎮守の森が背景となり、何とも素晴らしい風景を作り出す。その「八百山」の上に、御神墓があるというのだが、まずは本殿に参拝する。
この本殿は春日造りでを採用しており、出雲地域から少し出たのを感じる。ちなみにこの場所は石見国となり、この物部神社が石見国一宮とされているため、この地で重要な地位を占めてきたのが伺える。
春日造りの神社としては、日本一の大きさを誇り、島根県内では出雲大社につぐ大きさなのだという。古来より文武両道、鎮魂、勝運の神として崇拝され、戦国時代には銀山争奪の舞台ともなったという。銀山といえば、この後向かう事になる石見銀山の事である。
参拝を終え稲荷神社の脇から山上の御神墓へと上がっていく。すると心配していたよりもあっさりと石を積み重ねられた御神墓が現れる。自然の中に少々の人工性を感じさせる信仰の跡。古代の日本人が自然の中に力を感じたその場を同じように感じ、石見銀山に向かう為に山を下りることにする。
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