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2017年7月8日土曜日

各国硬貨の整理


いつの間にか戸棚の一角を空き缶に詰まった各国の硬貨が占拠してかなりの時間が経つ。

「いつか整理しなければ・・・」と思いつつもほったらかしにしていたが、同じ通貨圏に再度訪れる機会が増えてきたこともあり、この機会にと重い腰を上げ、通貨ごとの国旗を印刷し、切り取って適度の大きさのジップロックに貼り付けて、その中に硬貨や紙幣と共に、公共交通機関のICカードなども一緒に保存することに。

横でテレビを見ている妻をチラチラ見ながら作業を進めるが、一度始めてしまうと、徐々に整理されて、収まるべきところに整理された紙幣やコインを眺め、戸棚に並べてしまい込むと、逆になぜ今までこれに気がつかなかったのだろうかと思うほど。

出張に行くごとにそれぞれのジップロックを持っていき、現地に到着したら財布の中身と入れ替えて、帰国したら再度入れ替えて保存しておくだけ。なんと効率がいいことか。

ユーロの袋に間違えてフランス国旗を印刷してきてしまったので、「明日にでもユーロの旗を印刷してこないと」と小声でつぶやいていると、「お、綺麗に仕分けできたね。これは次から便利だ」と横から妻が覗いてくる。

「・・・」と何も発することはせず、「次はどの袋を開けることになるのか」と少々の満足感を感じながら戸棚を閉めることにする。

2016年1月31日日曜日

「世界を知る力」 寺島実郎 2009 ★★★


寺島実郎

コメンテーターとして様々な番組で世界情勢を踏まえた重みのある発言をする著者。元商社マンで世界のあちこちで培った経験を生かして、今では大学での教育などにも携わりながら、国際人として通用する若者の育成にも関わっているようである。

「日本をでて海外にいく」というのは、様々な形がありえるが、企業人として駐在員という立場で海外に行くパターンでも、歴代の駐在員が長く滞在し、数年の任期をオーバーラップしながら会社としてのネットワークと実績を広げていくなかで、様々な補助がありながら駐在するタイプもあれば、まったくゼロベースで開拓していく駐在員もあるだろうし、比較的馴染みの深いヨーロッパやアメリカの大都市に赴任するのと、文化背景もまったく異なる発展途上国に赴任するのもまたまったく違った時間のすごし方になるだろう。

また大企業のメンバーとして至れり尽くせりのサポートを受けながらのものと、中小企業の開拓メンバー、もしくはまったく個人で海外に渡る時は、それこそ頼れる人も何もない状態から自らの力で切り開いていく、そんなことが要求されて、エネルギーの費やす部分も大きく異なる。

そんな訳で「海外に行く」というのも、内容によってまったく異なる現代においては、その地でどのような環境の中で、どのような時間を過ごしたのかを見なければ、その人となりは見えてこない。

そんな時代においても、言葉の端々から、自らに対してストイックであり、会社人としてではなく、それを超えていかに自らがその場で職業人としての能力を伸ばせるか、会社の人間としてではなく、個人としてどのように現地の世界に受け入れられ、付き合っていけるか、そんなひりひりするような時間を重ねてきたのだろうと想像できる。

冒頭にある
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百数十年前の日本にタイムスリップし、休む間の無く働く女性を見かける。「この人、この村から出たことがあるのだろうか?」と思うような小さな村の中で一日が完結する生活。それが、ほんの百数十年前までの、平均的な日本人の暮らし方。
当時の多くの日本人にとって、「世界」は歩いて二帰りできるだけの範囲ー半径20キロメートルほどの広がりしかなかった。現代行動できる「世界」はぐんぐん広がっているように見える。ヒト・モノ・カネ・技術・情報がボーダーレスす「境界なし」で交流する時代。単純に、交通手段や情報環境の発達と正比例して向上するものだろうか。残念ながら答えは「否」である。わたしたちの認識は、自分の生きてきた時代や環境に大きく左右される。時代や環境の制約を乗り越えて、「世界を知る力」を高めることが痛切に求められているのではないか。
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非常に重い言葉である。「グローバリゼーション」や「フラット化した世界」が叫ばれながら、同時に「内向きの若者」や「マイルドヤンキー」といった、現状に満足し、変化や向上を得るために外にでるなどの行動を起こさないと言われる現代の日本人。ネットの登場により、「世界を知った気」になってしまう我々に対して、痛烈な言葉である。

空海を「全体知」の巨人として、
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異なる国の人たちにも心を開き、自分を相対化してみることのできる人間が「国際人」
エンジニアとしての空海
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体系として知るだけでなく、異文化の中に飛び込んで自らの身体を伴って知を吸収することの大切さを説く。

日本の文化の中に流れている中国との関係性。ネットワークという視座から見た地政学的な世界の見方。それを通して初めて見えるイギリス帝国が生み出した世界に飛び地で存在するユニオンジャックの共通点。そしてどんな場所に辿り着いても活用できる価値、技術や情報を操作するすべを身につけるユダヤの知恵。

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大量の情報にアクセスできるようになるにつれ、膨大な情報のなかから筋道を立てて体系化したものの見方や考え方をつくっていくことが、ますます難しくなってきている。
古本屋にて目当ての本以外の、それまで意識しなかった、あるいは知らなかった本が同じ棚や近くの棚に並んでいるのを目にし手にとることで、私たちに思いもかける相関の発見を促すからである。本と本との相関が見えなければ知性は花開かない
世界最大の売り場面積と書籍数を誇るといわれるフォイルズ書店 Foyles。「この問題意識を深めようとしたら、こういう本を読み、ついていかなければいけないんだな」という知的興奮が高まってくる仕掛けになっている訳
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とパソコン全盛の現代においても、本による知性の成長を保ちながら、世界に対峙する教養を磨くことを説く。

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/書を捨てずに街に出よう
大空から世界を見渡す「鳥の眼」と、しっかりと地面を見つめる「虫の眼」
身体性を有した体験がすごく大事
見聞きした意見したことに関連する文献に当たって調べてみると、そこに、みえざる地下水脈的ネットワークがあることに、だんだん気がついてくるわけである
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あくまでも、自らの体験として知識を消化し、その上でさらに学ぶことによって新たなる意味を付加していく時間の過ごし方。

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/異文化の中へ飛び込め
名もなく貧しく異文化に飛び込んで、孤独と失望の連続を体験することが必要なのかもしれない。数知れない孤独と屈辱。
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この言葉には、本当に著者がどのような思いで若い時代に海外に出て、そしてどんな時間を過ごしたのかが見て取れる。安易な環境に流されるのではなく、あくまでもストイックに、常に自らを問いただし、今ここで何をするべきか、何を得るべきかを考えて、日々を精一杯過ごしてきたに違いない。

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おわりに
ひとり異国の町に立つ機会を重ねてきた。旅愁という言葉があるが、今、この瞬間にこの街から自分が消えたとしても、この街は何の痛痒も感じることなく動き続けるのだろうという思いがもたらす寂寥感ともいえる。何人もの知人や友人がいても、自分がその町での想像や生産に関わっていない場は虚しいものだ。人間とは不思議なもので、やはりその場所と自分との関係性を実感できない限り、寂しい「ストレンジャー」なのである。人間とは社会と時代とに関与して、はじめて人間なのだと思う。
海外に生活するほど人間は愛国者になる
航空機の中で、そして列車の中で、考え込みながら生きてきたようなものであるこの移動空間は、ひとりの時間が確保できる場でもあり、沈思黙考、後にしてきた場所で目撃し、確認してきたことを整理することのできる貴重な機会である
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新しい土地に行くまでは、その土地のことは情報でしか知らない。たった数日の滞在にも関わらず、行った後にはそれが実体を伴った自らの五感を通した体験として身体に刻み込まれる。その時間はどうやっても他者とは共有できないものである。できることは、移動の時間にそこで過ごした時間、見たものを自分なりに考えてその先につなげる、そういうい地道な積み重ねが激動の現代に生きる本当の意味での国際人につながる唯一の道なのだろうと思いながらページを閉じることにする。

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■目次  
はじめに

第1章 時空を超える視界―自らの固定観念から脱却するということ
/戦後という特殊な時空間―アメリカを通じてしか世界を見なくなった戦後日本人

①ロシアという視界
/1705年、ロシアの日本語学校
/1792年、初の遺日使節
/はじめて世界一周した日本人
/幕府、北方の脅威に目覚める
/北海道と極東ロシアは瓜二つ
/ウラジオストックで見た一枚の風景画

②ユーラシアとの宿縁
/歴史時間の体内蓄積
/七福神伝説にみる日本人的なるもの
/空海ー「全体知」の巨人

③悠久たる時の流れを歪めた戦後六〇年
/歴史時間を忘却した日本人
/与謝野晶子の世界地図は逆さだった?

第2章 相関という知―ネットワークのなかで考える
/ネットワーク型の視界をもつ

①大中華圏
/広義の「チャイナ」と狭義の「チャイナ」
/大中華圏の強固な実体
/「中華民族」なる言葉の二重構造
/躍動する大中華圏のダイナミズム
/なぜ中国だけがポスト冷戦で台頭したのか

②ユニオンジャックの矢
/世界を動かすユニオンジャック
/シンガポールが持つ地政学的な意味
/情報と価値の埋め込み装置

③ユダヤネットワーク
/世界を変えた五人のユダヤ人
/基軸は国際主義と高付加価値主義
/無から有を生み出す力

④情報技術革命のもつ意味
/「IT革命」というバラダイム転換
/暗転するアメリカ、オバマ大統領の登場
/就任演説にこめられたメッセージ

⑤分散型ネットワーク社会へ
/太陽・風力・バイオマス
/グリーン・ニューディールはIT革命を超えるか

第3章 世界潮流を映す日本の戦後―そして、今われわれが立つところ
①二〇〇九年夏、自民党大敗の意味
/東西冷戦構造と55年体制
/「漂流」を始めた90年代
/脅迫概念にも似た「小泉構造改革」
/民主党政権誕生が意味するもの

②米中関係―戦後日本の死角
/日米関係は米中関係である
/相思相愛から始まった
/メディアの帝王ヘンリー・ルース
/「二つの中国」が日本に戦後復興をもたらした
/アジア太平洋は”相対化”の時代に突入した

③日本は「分散型ネットワーク革命」に耐えられるか
/二つのグローバリズム
/日本の「国際化」は後退している
/「分散型ネットワーク時代」に日本を浮上させる

④「友愛」なる概念の現代性
/冷戦形世界認識から脱却せよ
/アジアとアメリカをつなぐ「架け橋」
/オバマ登場と共鳴する「友愛」なる概念
/プロジェクトとしての「東アジア共同体」
/「大人の外交」にはシンクタンクが不可欠

第4章 世界を知る力―知を志す覚悟
/PCと古本屋
/書を捨てずに街に出よう
/agree to desagree
/異文化の中へ飛び込め
/異国に乗り込んだ「場違いな青年」
/情報は教養の道具ではない
/知ー不条理と向き合うために

おわりに
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2015年1月14日水曜日

Japanese Junction 「Emerging Trajectories」

海外に出て建築を学び、その後海外若しくは日本国内にて建築の実務を積み、独自の建築活動をしている若手建築家の活動内容を紹介するという展覧会が開催され、その一環として開催されるイベントにゲストとして招待していただいた。

「軌跡(Trajectories)」というキーワードを元に、留学前の日本での時間、留学中の海外での時間、そして留学後のその後の時間と「軌跡」を辿ることで、建築に関する考え方だどのように変化し現在に至るのかを、4名の展示参加者にスライドを使って説明してもらうという主旨のイベントである。

そこに私も招待され、同じテーマに沿って話をして欲しいとのことでお誘いをいただき、少しでも今までの自分の経験が若い人や学生にとって何かしらの意味を持てば本望だと、スケジュールを調整して弾丸ツアーで東京に向かうことにした。

イベント当日に、トーク会場とは別に用意された展示会場に足を運び、4名の展示者から事前に展示作品について説明を受け夜のイベントに備え、その後会場のSHIBAURA HOUSEへと移動し、打ち合わせなどをしながら夜のイベント開始を待つことに。

アメリカやヨーロッパの大学や大学院に渡り、その後現地の建築事務所に就職したり、また第三国に渡り建築に携わったり、帰国して日本の設計事務所に勤めたり、また日本国内で自分のオフィスを始めたりと、4名のまったく違う辿ってきた軌跡を聞いたのち、「何を話せば彼らにとって一番意味のある時間になるだろうか」とこの数週間仕事の合間に頭を巡らせては話の主題を考えてきたプレゼンを開始する。

開始時間が遅れたために少し時間がおしていたが、45分間も時間をもらっていたので十分終わるだろうと思いながら話を進めるが、気がついたときには既に1時間を超えるほど話してしまい、スピードを上げて切り上げることに。

その為に出展者とのディスカッションの時間が十分に取れなくなってしまって大変申し訳ない思いをしてしまったが、それよりも少し上の世代で、同じような時間と苦悩を経験してきた建築家として彼らが今必要であろうと思われるメッセージはプレゼンテーションの中で十分に伝えられたかと思うので、それで相殺してもらうことにする。

トークの中でも何度も繰り返したが、海外に出て建築を学ぶことの一番の利点は、「もし海外に行かなかったら過ごしていたであろう日本での時間。その時間の間に建築家として成長したかもしれない自分の姿」を常に意識することであり、向き合う建築の実務の内容が違い、自分の思い描いていた建築家像と現在の自分の姿とのギャップが徐々に偏差していく中、その「いたかもしれない自分の姿」との競争に負けることなく、緊張感を持ちながら現在を過ごし、そして成長していく明確な指標を持って日常を生きることであろうと思う。

日本ではできないようなプロジェクトを海外で経験したとしても、日本で経験すべき建築の実務が抜けてしまっているのではという恐怖。

外から見る日本の現状は良く分かるようになったとしても、日本の深いところからプロフェッショナルとして建築に向き合う能力が備わったかという自問自答。

そんな「仮の自分」の姿をより正確に描き出すためには、日本に留まりブレることなく真摯に建築に向き合い、建築家としての職業的能力を高めている尊敬する友人がいい基準となってくれるはず。

そんな「仮の自分」の姿にプレッシャーを与えられながら、内からと外からの二つの視線を合わせ持ちながら成長していくこと、それこそが海外に出て建築に向き合う本質なのだと改めてのこのイベントを通して理解する。

ぜひとも、今夜の時間が、この場に居合わせた誰かの軌跡にとって重要な意味を持つ「磁場」となることを期待して、その「磁場」の影響を何年後かに目の当たりにすることを楽しみにしておく。

2014年12月25日木曜日

Japanese Junction

年末が近づくと「Japanese Junction」という海外で建築を学ぶ学生の作品を紹介する展覧会がここ数年続いて開催されているなと思っていたら、今年はある縁からそのイベントにゲストとして参加する機会を頂いた。

イベントは二部から構成され、クリスマスの本日に行われるのが「Japanese Junction」といい、現在進行形で海外の大学などで学ぶ日本人の学生の作品を展示する展覧会に合わせて、既に独立をし海外を活躍の場としている上の世代の建築家を招いての講評会。

そして私が参加するのは年明けに開催される「Emerging Trajectories」という、かつて海外の大学で建築を学び、その後日本に戻り実務を積んだ後に事務所を立ち上げ、建築家として活躍を始めている4人の若い建築家の作品を紹介する展覧会。

その展覧会に合わせて、各展示者が留学前、留学中、留学後という流れに沿って各自の建築活動を発表し、それについてゲストの私がコメントをするのと同時に、我々MAD Architectsの活動についてもレクチャーを行うというもの。

日本で建築を学び始め、世界に出て建築に揉まれ、そして建築を生業として自らの足で前に踏み出そうとしている若い建築家の方々に、少しでも我々の経験から何か伝えられる機会になればと思いながら、レクチャー資料を作成することにする。


開催概要

Japanese Junction
会場:SHIBAURA HOUSE
住所:東京都港区 芝浦3-15-4
会期:2014年12月19日 - 26日 2015年1月13日 - 17日(日曜祝日休館)
開場時間:11:00 - 17:00 
[関連イベント Project Review]
日時:2014年12月25日 18:00 - 21:00
会場:SHIBAURA HOUSE
ゲスト:重松象平(OMA)、吉良森子(moriko kira architect)、豊田啓介(noiz)

Japanese Junction Emerging Trajectories
会場:ミーレ・センター表参道
住所:東京都港区南青山 4-23-8 
会期:2014年12月19日 - 26日 2015年1月6日 - 17日(月曜休館)
開場時間:11:00 - 17:30
[関連イベント Emerging Trajectories]
日時:2015年1月14日 18:00 - 21:00
会場:SHIBAURA HOUSE
ゲスト:早野洋介(MAD Architects)

2013年5月7日火曜日

若気の至りとかっこいいと思うこと

昨日の田村先生との話の中で、

なぜ今の若者が海外に行きたいと思わないのか?
なぜ日本よりも進んだ場所で、進んで学問を学んで経験を積みたいと思わないのか?
なぜよりより生活ができる場所があるのかと想像しないのか?

そんな内容が多くでた。
それについて考える。
なぜだろう?

まずはよく言われる言葉の壁。こんなものは真剣に勉強すれば半年ほどでどうにか生活できるレベルに到達し、あとは苦しみながら生活をし、仕事をしていく中でより見につけれるものであるのでなんの言い訳にもならない。

ではその異なる環境に飛び込むことに伴う苦しみ。言葉もそうだが、生活慣習の違う世界での生活は何かとスムースには進まない。しかも日本の様にサービスが過剰に行き届いているところでは、何もしないうちに誰かがやってくれたりしているから、そのギャップといったらとても大きくなってしまう。しかし人間は慣れる生き物であり、常に日本に視線を送り、比較することで時間を過ごさなければ、こんなのは数ヶ月もするうちに慣れてくる。素晴らしきかな人間の本能。

その次に、別に海外に行かなくても、日本に留まりながらそこそこの生活がおくれてしまうという事実。仕事を見つけるといっても、それは済んでいる都市、もしくは近くの大都市と日本という国が世界の全てになってしまう。また日本に居る限り、外国人よりも日本人であるだけで仕事の上でメリットがある。なぜなら日本語が喋れて、読めて、書けて、日本の慣習も分かっているから。

しかしこれもそう長くは続かない。生産労働力が減ってきて、労働も無しに株などの金融資産によって国内の資産の大半を所有しながらも、社会に支えられて貯金に回るだけの年金を給付され続ける大量の高齢者を抱えていくのにも拘らず、消費税を上げるという目先の目標だけを見据え、20年後の国の姿はあっちのけで、その金融資産を所有する人だけが喜ぶ「気」だけの景気を推し進めるアベノミクス。

国際競争力が本当の意味で強化される訳でもなく、世界で戦える人材が育つ訳でもなく、新しい価値観が生み出されるわけでもない問題先延ばしで、貯金の食いつぶし状態。どう考えても寿命を縮めるだけである。そうして訪れる外からと内からのガスのような圧力によって爆発するかの様に起きるであろうパラダイム・シフト。

その時に純粋培養された多様性を許容できない同一染色体を持つかのような人材は、獰猛でしたたかな世界の波にあっという間に飲み込まれることは目に見える。それでもあくまでもお人よしに、世界をテレビの先の世界と捉える人々。そんな中から少しずつでも出てこなければいけない、多様性を発現する若者達。


そんな風に考えると、世間で言われることは本質的な答えになっていない様に思われる。では、何が決定的な原因をなしているのか?

そう思いながら自分が海外に渡ったときのことを考える。別にそれが正しいとか間違っていると言うわけでもないが、何が違っているのかを考える。

そう考えると圧倒的に情報量が少なくて、分からないことが多いからこそ踏み出せる若気の至りが大きくあげられる。今では何か行動を起こそうと思ったときに、まずはネットで調べて見る。そうすれば、前例がいくらでも見れるし、ブログや何やらで良い例から悪い例までいくつでも見つけることができる。そうすれば、どうしてもポジティブなことよりも、ネガティブなことに目が行ってしまう。

通常考える国内での生活を捨てて渡ることで、実はどんな大きな保障を捨てることになるのか?普通20そこそこの若者は、そんなことは考えなくていいはずなのに、ネットという無尽蔵の情報の箱のせいで、若気の至りの一歩を止めてしまう可能性が大きくなったことは否めないのではないだろうか。

そしてもう一つは「かっこいい」と思えることが減ってきたこと。間違いないが、当時の自分は、海外で色んな国の友人と建築を学ぶことが、純粋に「かっこいい」と思っていたし、その後のことやそれ以上のことはまったくといって考えていなかった。恐らくこの「かっこいい」と思う感情が、現代の若者では働き方が違うのだろうと想像する。

小さい頃から無尽蔵の刺激を与えてくれるネットとメディア。外国人や外国の映像や動画も腐るほどにあふれており、クリック一つでいくらでも刺激を得られる。まるで自分がそこに立っているかのように錯覚させるような様々な技術も発達し、色んな場所で色んなものを見ること、色んな人と交流することよりも、もっと個人的、もっと細分化されたことの方が彼らにとっての「かっこいい」の向かう先である可能性。

この二つ、つまりはメディアの問題であるということ。そして教育の問題でもあるということ。このまま放置していくのか、それともまた新しい形で若者達がかっこいいものに後先考えずに若気の至りでつっぱしっていく時代が来るのか。それは新しいメディアと教育にかかっているんだろう。

2012年4月4日水曜日

アイフォン(iPhone)などの携帯電話の海外渡航に伴う設定


国際線なら今も昔も変わりなく出発の二時間前にはカウンターにてチェックインする必要がある。

荷物の機体への積み込みなどの業務的な逆算から導かれる時間には違いないが、もう少し短くならないかと思わない時は無いが、意外とあっという間に過ぎてしまう時間でもある。

海外が近くなるのは、物理的距離だけでなく、ネットワークもその一つ。遅ればせながらではあるが、日本の携帯電話も海外で使用出来るのがやっと定着したところか。

しかし恐ろしいのが海外でのデータローミングの料金設定。完全に日本の通信会社の海外への交渉ベタの尻拭いに見えてしょうがないが、気づいたら何十万円という請求書が・・・という都市伝説的な脅しも加わり、とにかく無駄に血を流さぬ様にと苦心するのが空港での携帯電話の海外への設定変更。

毎回必死になってやるのだが、日常的な事でも無いので、次の時にはまた頭を悩ませることとなる。

そこで備忘録としてここにまとめておくことにする。

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SoftBank (アイフォン Iphone)
海外でパケホーダイに加入してなくてローミングやインターネットに接続してしまって、膨大な額の請求が届くのを阻止する為に、基本的に電話だけつながるようにして、Wifi環境のあるところでだけ、インターネットおよびメールが使えるようにする。

①SoftBankショップにて契約を海外パケホーダイ対象と変更する

②設定 〉ネットワーク 〉モバイルデータ通信をオフにする

③海外に到着し電源を入れたら、設定 > キャリア で手動にして下記の定額対象事業者に指定する。

SoftBank 海外パケホーダイ 定額対象事業者一覧  

参照サイト
iPhoneを持って海外旅行に出かける前にチェックしておきたい13のポイント

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NTTドコモ
アイフォン同様、海外で使用できる機種か確認と契約内容の事前チェック。
①現地に到着後 
メニュー > セッティング > 国際ローミング設定 >ネットワークサーチ設定をマニュアルに
その後接続可能業者がリストで出てくるので、下記のリストより選択

NTTドコモ 海外パケ・ホーダイ」対象事業者

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どれだけ設定しても、海外にいると

「ひょっとして何かの間違いでローミングしてしまい、
とんでもない金額の請求が発生しているのでは・・・」

などと戦々恐々してしまう。

少しでも早く現地の携帯電話を手に入れることにするのだが、それでも日本からの連絡が入るのは恐らく日本の携帯だろうということで、電源を落とす分けにもいかず今日もなんだかソワソワするのはしょうがないのだろう。