2015年2月28日土曜日

なばなの里 ウィンターイルミネーション 2004 ★


仕事の為に光のトンネルの参考写真を探していると、こんなサイトに出くわす。


よく見ると日本でしかも三重という。愛知に実家があるのに聞いたことが無いと調べてみると、なかなか凄い内容のイルミネーションの様である。これはぜひとも行ってみないとと両親を誘い出し、そろそろ夜がくれ始めた17時ごろをめどに現地に向かう。

驚くのは良く晴れた週末と言うこともあるだろうが、ものすごい数の車。駐車場は会場脇の広大な敷地に拡張されて、駐車場から入り口付近までシャトルバスのサービスまであるということは、相当な数の人がここを定期的に訪れているということだろう。

近くに住んでいながら、こんな凄いことになっていることを知らなかった両親とともに驚きながらチケットに並ぶと、中で使用できる1000円分の金券を含め一人2000円。「おいおい、なかなか強気な値段設定だな・・・」とブツブツ言いながらチケットを購入。どうやら回りは子供連れや家族連れ、そして若いカップルなど相当幅広い客層が来ているらしい。

内容としてはかなり広大な植物園内部に照明で作ったトンネルや、目玉である季節ごとに内容を変えるイルミネーションをあわせたもので、園内にていろいろと食事も取れるようになっているようである。

しかしこの冬空のもと、遠方より車やバスで来て、これだけの値段を支払って花と照明を見る人がこれだけの数いるのは、やはりこの国は平和なんだと改めて思う。

金券の使える場所がよく明示されていないのと、ある場所では金券が使用できなかったり戸、運営側と出店側との利権のすりあわせがうまくいってないのかと想像させるような問題があったり、基本的に一方通行で光のトンネルとイルミネーションをぞろぞろと進む人の群れの中から少しだけ見るという感じで、どう考えてもこれにリピーターは発生しないだろうと思わずにいられない。

それでもこの値段でこれだけの人が集まっているということは、それだけ他にコンテンツが無いということだろうと結論付ける。これだけの施設をスケールメリットにて運営することで、他と差異化して人を呼び込む。そこからは雪だるまの様に他の追随を許さず確固たる地位を築いていく。

上記のHPの様に、ネットで見るイメージでは確かに凄く見えるだろうが、やはりそのクオリティは直島のアートと融合した島の様に世界からそれ目的に人を呼ぶには程遠いと思わずにいられない。





























椿大神社(つばきおおかみやしろ) ★★


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所在地 三重県鈴鹿市山本町
主祭神 大山祇命(おやまつみのみこと)、積羽八重事代主神(つみはやえことしろぬしのかみ)
別称  猿田彦大本宮
社格  伊勢国一宮、式内社、旧県社、
創建  不詳
機能  寺社
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桑名にイルミネーションを見る前にその先の鈴鹿まで足を伸ばして訪れた神社。F1日本グランプリなどで知られる鈴鹿サーキットがあるので知られるこの鈴鹿市だが、はじめてきてみるがなかなかのどかなところだと分かる。

市街地よりはなれ山に向かって川に沿いながら進んでいくと「椿大神社」の大きな看板が見えてくる。参道前の駐車場に車をいれると、お祓いや参拝に訪れた様々な人の姿が見れる。

なんでも、三重県では伊勢神宮、二見興玉神社に次いで3番目に参拝者数が多い神社と言われているらしく、ここで結婚式を挙げることを「椿婚」と呼んで、多くの神前挙式も執り行われるようで、その広告がいたるところで見られる。

併設する椿会館では食事を楽しんだりみやげ物を買えたりといろいろな楽しみ方があるようで、かなり商業的にも成功しているのが感じられる。どうやらここのとりめしは名物のようであるがすでに昼時を過ぎてしまっていたので次回の機会に楽しみをとっておくことにする。

そんな訳でまだ参道にも入っていないのにここがどれだけこの地域で愛されているかがその賑わいからすでに伝わってくる。森に向かって徐々に上がっていく感じの参道を鳥居をくぐりながら先に進んでいく。

猿田彦大神を主祭神とするが、「猿田彦大本宮」とも呼ばれ、全国多くある猿田彦大神を祀る約2千の神社の総本社とされているという。そのためパワースポットしても有名だという。その由来は猿田彦大神の墳墓の近くに「道別大神の社」としてこの社殿が造営されたのを創始とするからというらしい。

また猿田彦大神は「道案内、交通の神」とされていることから、自動車産業の人が参拝に訪れることが多いと言う。どうりで車のお祓いに訪れる人用の駐車スペースがかなりとられている訳である。

参道の突き当たりに、大きな岩をそのまま階段として利用している先に拝殿があり、その横には「願いを叶える」というご利益があるといわれる「かなえ滝」があったりと、何かとエンターテイメントに満ちた境内であるという印象。

背後にこんもりとした山をいただき、マイナスイオンの溢れてきそうな瑞々しい森の空気の中、微妙にスロープとなった地形を感じる参道。要素としては非常に良い筈なのだがなぜか神聖な気持ちになれないのは、やはり全体に漂う商業主義の雰囲気がそれを阻んでいるのだろうと少々がっかりしながら参道を下ることにする。


















都波岐神社・奈加等神社


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所在地 三重県鈴鹿市一ノ宮町
主祭神 猿田彦大神 (さるたひこのおおかみ)、天椹野命 (あまのくののみこと)
社格  伊勢国一宮、式内社、旧県社
創建  不詳
機能  寺社
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両親を連れ出して三重まで有名なイルミネーションを見に行くことにする。そのついでにではないが、周辺の神社も巡ろうと少し早めに家を出て到着したのがこの都波岐神社・奈加等神社(つばきじんじゃ・なかとじんじゃ)。

「都波岐」と書いて「つばき」とはなかなか読めないが、ここも伊勢国の一宮とされている。この次に訪れる予定の椿大神社も同じく伊勢国の一宮としているために、恐らくどちらが本来的に一宮であったのかその由来について長く対立があるのだろうと想像する。

しかし全国の他の一宮の所在地同様、この周辺も神社に近づくにつれて地名に「一宮」という表記が見られる。そうなると少し気分が高揚し、さぞや立派な社が建っているのだろうと期待するが、到着すると「あれ?」と思うほどそっけない社。しかも都波岐神社と奈加等神社の二社を合併したということで、鳥居の前にその二社の名前が刻まれた石碑が建っている非常に珍しいタイプ。

伊勢神宮に近い土地柄からなのか、主祭神は猿田彦大神。万事を最も良い方向へと「おみちびき」する神様に両親と妻とともに手を合わせ、次の目的地へと向かうことにする。