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2013年5月2日木曜日

ボーダー


数日前に、締め切りの迫ったコンペの仕上げの為に、週末も関係なく出勤し、夕飯の時間も忘れて作業に没頭していたら、妻より「少しはワーク・ライフ・バランスも考えて」と怒られる。

忙しいことはしょうがないが、家族を怒らせてはいけないと少々反省する。
そして考える。

余裕を持って今の自分の時間の過ごし方を振り返る、なんてのんびりとした時間の過ごし方はこの情報化社会の中で生きる30代にはなかなか手の届かない理想だとは理解する。

ましては余裕を持ってこれから自分の進む道、時間に想いを馳せる、なんていう一歩先には到底たどり着けるはずも無く、そんな余裕も無く日々はそれでも過ぎていく。

そんな中でも忘れていけない基準線。つまりは超えてはいけないボーダーを自覚的に時間を過ごすかどうかは重要だと、改めて考えさせられる。

その最たるものが、家族や大切な友人に連絡の一つ、メールの一つも入れるのが出来ないほど忙しさかと思う。

「時間に余裕がない」ということは、「気持ちにも余裕がない」と同義であり、それは同時に自分の自信も徐々に無くしていき、人と接する時間も削られるに従って、自分を肯定してもらえる相手との時間も減ってくる。

そんな悪循環。

そんな時間の過ごし方はダメだと思ってはいるけれど、やるべきことかどうかも分からない日々処理しないといけないことに押し流されて、気がついたら深夜。

飯を食べて、風呂に入って、寝る。
人間的というよりは、動物的な時間の過ごし方。

そんな自らの姿を良く分かっているからこそ、更に友人への連絡が疎かに。

そこまで考えを巡らして、「これはいかん」と、出産を控えた親友にメールを送り、超えそうになっていた足元のボーダーに視線を落とすことにする。

2012年8月21日火曜日

ワーク・ライフ・バランス

なんて言葉が何年か前に日本で流行っていた気がする。

しかし、

「バランスを取るほど我武者羅に働いているか?」

と自らに投げかけると、少々うつむき加減になり、

「バケーションが欲しいといえるほど結果を残しているのか?」

と言われると、返す言葉も無くなってしまう。

週末は気の合う友人夫婦と一緒に、川辺でバーベキューをしたり、好きな山を歩き回ったりと、そんな夢のような時間を過ごせるゆとりを得るほど人生で何かを成し遂げたとは到底思えないし、月曜に会社にいけば仕事が待っててくれる訳もなく、自分達で物事を前に進めない限り次の仕事に繋がらないのであれば、ライフは与えられるのではなく勝ち取っていかなければならない。


世界を目指す建築バカ達が少しでも前に進もうと、今この瞬間も必死に新しい建築に対して想いをめぐらせているときに、一体どうすればノウノウと余暇を楽しめるのか?

という極端な考え方に走らなくても、

「ホリデーが必要」と納得していえるくらい思いっきり働き、
充電するのが必要なときにしっかり休むというのが本来のバランスかと考える。

20代に蓄えた経験の貯金で、30代前半を過ごしたという思いを背負って、
40代を納得して過ごせるように、30代後半はまたせっせと蓄える時期にする。

バランスというのは人それぞれだろうが、
相対的にではなく、絶対的に自分らしいバランスを見つけること。

横に居てくれる妻が寂しい思いをしないかどうかだけが、
自分にとって唯一絶対のバランスシートだと理解して、
少々の達観と共にまたスケッチブックに向き合うことにする。