2014年2月3日月曜日

江津市総合市民センター 高松伸 1995 ★


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所在地  島根県江津市江津町
設計   高松伸
竣工   1995
機能   市民センター
構造   鉄骨鉄筋コンクリート造・一部鉄骨造
敷地面積 31,221㎡
建築面積 2,610㎡
延床面積 3,834㎡
別称   ミルキーウェイ
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江津市役所から坂を下って線路を渡り、すぐの場所に建つのが島根出身のスター建築家である高松伸設計による江津市総合市民センター。

昨日見てきた建築が、仁摩サンドミュージアムが1990年、仁摩町ふれあい交流館が1993年と竣工しているので、恐らく仁摩町ふれあい交流館とは少々設計期間が被っていたに違いない。

到着するのはだだっ広い駐車場。ファスト風土化した郊外のパチンコ店かイオンなどのショッピングモールに来たかのようである。高く聳えたロの字型のフレーム重なる風景は、どうしてもどこかの清掃工場の様な雰囲気にしか見えない。この敷地が元々紡績工場だったというのに何か関係するのだろうかと思わずにいられない。

先ほど見た江の川沿いのダイナミックな工場群の姿。この街を何十年にもかけて支えて来、この街で生まれ育った人々の原風景としてあったに違いない工場の風景。その跡地に今度は市民の文化活動の拠点となるホールを作る。何とも魅力的なプロジェクトであるが、実際の建物はとても市民の為のという表情はしておらず、固く閉ざされ、何も語らない工場の表情をまとっている。

ひょっとしたらこの「工場」というのが一つの地域の記憶として採用されたのか、そしてこの山陰の憂鬱な天候の為に、外に開くのではなく、中庭を設けて内に内にと閉じながら開くことが追求されたのか、などと勝手に妄想を膨らませる。

街の中を走るのが「江の川」、そして天空には「天の川」。

その二つを象徴し、壁面に照明による「天の川」が施され、この建物は『ミルキーウェイホール』と呼ばれているらしい。ホールと言うブラックボックスを必要とする機能だから、外壁に内部空間を表すことなくあくまでも象徴的なイメージを被せてくる。

丁度強くなり出した雨も天の川から降ってきたのかと建物内に非難し、雨道がどのように設計されているのかぐるりと建物を巡って身体が冷える前に次の目的地へと出発する。















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