久しぶりに建築業界を騒がせた公共コンペ。
東京の下町、浅草の雷門の目の前に建つ高層ビルとなれば、それはかなりの話題性を持つこと間違いなし。その中で選ばれた7組のフィイナリスト。若手から大御所まで、それぞれが久々に東京の中心地での大きなプロジェクトに建築の可能性を表現するような最終案を提出し、結果的に勝利を勝ち取ったのは、現在向かうところ敵無しの様な隈研吾事務所。
コンペ時の案や、コンペに関する情報は下記サイトを参照。
コンペ案の切妻という日本の原風景を作るモチーフを重ねることと、本来ならありえないものが作為的に重ねられることで生み出される不条理の形態が横方向に透過し、その隙間が上下に繋がることで、浅草という地に新しい縦方向の空間が挿入されると、勝手に読み解いていた。
なので勝手に期待を膨らませて足を運んだのだが・・・
恐らくこの情報公開、地域密着の時代に、台東区、浅草という世界に名の知れた地で、地元との折衷を行いながらプロジェクトを進めることがどれだけ難しいのか想像するに難くないが、それでも何かしたコンペ案の持っていた清清しさが少しだけでも残っていてくれればと残念な思いを感じながら、建物を後にする。
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所在地 東京都台東区雷門
設計 隈研吾
施工 フジタ・大雄JV
竣工 2012
機能 観光センター
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