中山街の北に位置するこの宋都御街(宋都御街,Sòng dū yù jiē,そうとぎょがい)。1988年に観光の目玉にと期待して整備されたようであるが、北宋時代にはまさか走っていたはずも無い車という現代の速度を表す交通手段とその道幅に対して、その両側には当時の木造であった楼閣建築を模した建物がコンクリートにて建てられている。まさに書割の風景。その境界を引くかのように建てられている牌坊の先には、このフェイク感たっぷりの街並みに土産物の工芸品を売る店が軒を並べ、何とも足を踏み入れたくなくなる雰囲気を醸し出している・・・
日本であれば、せめてその当時の人々の生活や交通手段に思いを馳せ、どんなスケール感の街並みだったのか、道幅と建物の軒の高さ、そしてその工法などはなんとか当時のものを利用する程度の配慮は行われると思うが、「これぞ中国」という風景をさっさと通り抜けることにする。
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