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所在地 静岡県周智郡森町一宮
主祭神 大己貴命 (おおなむちのみこと)
社格 式内社(小),遠江国一宮
本殿の様式 大社造
創建 (伝)欽明天皇16年,555年
機能 寺社
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遠江国の一宮として長く崇拝を集めてきたのがこの小國神社(小国神社、おくにじんじゃ)。伝承ではその創建は555年と相当に長い歴史を持つとされる。航空写真からも分かるように、本宮山の山麓に南側に向かって森の中にポツリと境内が開けており、まさに森に埋もれるようにして鎮座している。より海側の平地に整備された近代の鉄道網などの交通ネットワークからかなり離れていることで、より手付かずのまま古代の信仰の雰囲気を色濃く残すこととなっている。
その「小国(おくに)」という名は、西に位置する出雲大社の「大国(おおくに)」に対しており、本殿の形式として採用されている大社造からも、出雲から伊勢を越えて遠江へと引かれた線とその勢力の広がりが見てとれる。
深い森の中で自然信仰から生まれ始めた八百万神(やおよろずのかみ)の存在を感じられそうなこの神社こそ、朝一番の参拝地として相応しいだろうと、一時間ほど山道の中を車を走らせやっと到着。
木々の隙間から零れ落ちる日の光や、山の中でもしっかりと整えられた風景から感じられるこの場を保つ人の存在など、なんとも絶妙な自然と人との関わり方が感じられ、とても心地の良い境内。
優雅に曲線を描く大社造の屋根に向かって手を合わせ、境内脇に流れる透明度の高い美しい川の流れを眺めながら、良い一日になる予感を感じて次の目的地へと向かうことにする。
御神木の大杉
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