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所在地 愛知県名古屋市中区栄
設計 安藤忠雄、三菱地所設計
施工 大成建設
竣工 2010
機能 オフィス・店舗
規模 地下2階、地上12階
構造 SRC造,S造
敷地面積 1,920㎡
延床面積 15,662㎡
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ネットで調べてみると、どうもこの建物は安藤忠雄の設計によるものとなっているのだが、実際に行ってみてもシンプルな感じは出ているが、どうしても安藤忠雄の建物という印象は感じられず、都心部に作られた良くできた複合ビルという印象。
調べてみると設計は安藤忠雄と三菱地所設計の共同により設計監理となっている。恐らく不動産屋である施主の意向を反映し、博報堂や読売広告社などの大企業の名古屋支店が入るという貸しビルを上階にもち、下層は商業施設が入るという一番賃貸料が稼げる都心の複合ビルの形式にのっとって、大胆なデザインは求められず、それよりもシンプルで機能的、そして主張し過ぎずにいるんだけど、安藤忠雄というブランドは被せてほしいというところだったのだろうと想像する。
周囲ののっぺりとしたビルに対し、唯一各階の薄いスラブを強調する水平のデザインが風景の中で目と引くようになっており、細いスラブと細いマリオンによってエレガントなファサードが作り出されている。
現代のオフィスビルにおいては、自社ビル以外でこのように貸しビルとして生計を立てるオーナーにとっては、主張のあるデザインは今後より受け入れられなくなり、こうして綺麗で機能的なデザインができる安心の設計が増えていくのだろうと思いながら次の目的地へと向かうことにする。
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